パートリーダー会議。
今回は教室のシーンが多かったのでそれぞれのシーンの描き分けに目が行ったかな。
俯瞰で状況を説明するような感じとか、
大勢の部員を奥行き潰して横並びにして顔を見せたりとか。
練習シーンでも横並びで練習してる雰囲気だとか楽器を置いて練習してる感じとか、
楽器を吹く以前の練習っていう雰囲気という先生の指導の中の風景、
っていう緊張感が感じられるような所に惹かれるかなと。
空に向かって吹く。
麗奈カッコイイなというのもあるけど、
先生に指導で空に向かって吹きかけるのを見ると麗奈もそういう指導を受けたのかなとか、
いろいろ考えてしまいますね。
あと主観ショットと第三者の目線のようなカメラ位置に目が行ったかな。
麗奈の演奏で顔を上げるパートリーダーたちって流れから俯瞰で演奏している麗奈を見せたりとか、
麗奈が1人でも練習しているっていうのを改まって見せられてる感じで、
パートリーダー会議みたいな奥行きさを持たせるショットとして、
公私で言えば公的なイメージが有るのが目を引くかなと。
グラウンドでの久美子の主観ショットの不安定感と風景を見せるところの構図とか、
そういうちょっと画面の中の主題を中心からやや外すような見せ方が引っかかる感じだったかなと。
揃わない音。
よくアニメで皆で動くシーンでも個性が見えて面白いという感想を見るけど、
バッチリ揃うからカッコイイんじゃないのかなーと思っていたので、
音という部分でしっかり揃えようとしてる風景にちょっと目が行ったかな。
まあデジタル化した時のPANとかみたいに、
動きが揃いすぎるとつまらないっていうのはあるかもしれませんが。
演奏しているキャラはそれぞれ違う人だっていうのをキャラの背の高さやジャージの色とか、
そういう個々のパーソナリティを描いた上でやってるのが面白いかなと。
廊下で1人で練習。
この子は空を見ながら練習してるのかなーとか。
1話で誰もいない椅子を見せたりしていたけど、
やっぱ練習をしだしたから練習をしている子を見せるようにしているのかな。
こういうのが山田さんの演出的な考え方なのかなと思ったり。
以前は一端の象徴のようにしつつも変わってしまえば見せるだけでいいたいな。
第三者へそういう雰囲気を委託しつつそのキャラはあくまで見せたいものではない、
っていうところなんでしょうか。今後も気にしたいところかな、と。
響け!ユーフォニアム 1話 を語る
1人1人に評判を聞いて回ってるのかな、みたいな。
こんな男子も居たのかーと思いつつ、
部内での先生の練習についての評判を聞いて回ってるような感じで、
その誰かっていうのを意識しつつも、
それは部員ならば誰もが見かけ聞いてるような風景なのかな、と。
そういう部員たちの集合知というか風景を統合してみせるような風景が楽しいかなと。
山田さんの演出ってそういうところがあるのかな、とか。
チューバが反応するのが楽しい。
楽器を精密に描きつつこういうアニメ的な感じが残ってるのが楽しいところでしょうか。
下手にデフォルメしてない所に凄みを感じるみたいな。
練習を続けていく風景。
夏紀がずっと外を見て黄昏れているのを振り返ると、
その内側、教室の内側から見る風景っていう所に、
ちょっとした転換点を意識させられるかなと。
まあこれはどうでもいい話かな。
京アニの頑張ってる感じと、
堀口さん的なハイライトを髪の毛1本に入れていく感じで見せてるのが同居してて、
なんかちょっとしたハイブリット感があるかなと。
動きとデザインのぶつかりみたいな。
1話で久美子なんかの髪はザックリハイライトでほつれ髪は色トレスでって感じでしたが、
麗奈はこういう感じなのかとその辺が新鮮だったかな。
目の前を過ぎ去るような望遠から遠くへと過ぎていく引きの絵に。
麗奈へ向ける久美子の視線を感じちゃうところかなと。
背景の描き込みと合わせて目を引かれるシーンでしたね。
構図の変化っていうのを強く意識するシーンでもあって刺激的でした。
ここまでが山田さんのコンテなんですかね?
ちょっと気になる。
久美子の黄昏。
外を見ながら息を吹くっていうのは先生の練習でもありましたが、
ここではどういう意図だったんでしょうかね。
文字通り空へ橋をかけるような息だったのか、
雲を動かすような意図だったのか、ため息変わりか。
久美子の息遣いっていうのは毎回触れられるシーンなので、
吹部だからっていう理由以上のものを期待してしまいます。
ちょっと窓から離れたところで空を見るのも気になる感じですよね。
ピン送り。
今回はちょっと目を引く感じでしたね。
特にあすかが教室に入ってきたところとか。
ピン送りを繰り返しつつ、ぼかしなら奥でピースしているあすかの動きを見せるという、
凄い贅沢なことをしていたりしてちょっと驚愕。
久美子ちゃん可愛い。
思い切ったデフォルメでこれまた凄いシーンでしたね。
1話から表情の付け方にそれぞれ味があって面白いです。
京アニは緩いというのはCLANNADでの武本さんの弁ですが、
それを思い切り浴びたシーンだったなと思ったり。
すれ違いざまの久美子スポット。
ここまでの麗奈とのすれ違いを意識させつつ、
今回の神社のシーンの再演でもあるのかな。
アップで麗奈が過ぎ去っていくのを見せてるのを見ると。
こういう時間の操り方がちょっと新鮮。
走って行く。
走っていく少女の体に肉薄していく感じと、
空を駆けていくような感じにインパクトあるかなと。
腹チラがいいと言いたいわけではないので念のため。
夏紀に声をかける久美子。
三者面談の時にちょっと窓から離れた位置で外を見てたのは、
夏紀の存在もそこに見ていたからかなのかなと邪推してみたり。
麗奈に謝れたように違う一歩を踏み出していく久美子。
夏妃どういう描かれ方をするのかわからないけど、
久美子のかけた橋に乗ってくれたがやや意外な感じ。
合奏。
合奏シーンで後ろで見切れてるキャラの演奏も描いてたりとか、
そういう細かいところまでやるとは凄いなと。
あすかのシーンと合わせてちょっとビックリ。
音楽が周囲へ空へと響いていくのがいいかなと。
そして夏紀が久美子に目線を向けるところで外を逆光で見せないようにしてるの、
空ではなく部活を見るようになった夏紀って感じで意識させられて、
今後の部活内でのやり取りがちょっと楽しみになってきました。
原作だともっと図太いキャラのように見えたので、
今後どう絡んでいくのか楽しみ的な感じ。
そして次の曲が始まるのです。
空に託したものがサンフェスへと続く感じに。
こういう道筋を描いているのがいいかなと。
先生の指導で空を強調させてたの意図なんかとも繋がる感じかな。
次回は行進しながらの演奏会ということで盛り上げてほしいなぁ。
他校の演奏がどういうものになるのかも楽しみです。
脚本:花田十輝
絵コンテ:石原立也 山田尚子
演出:雪村愛
作画監督:植野千世子
楽器作監:高橋博行
石原&山田コンテというメインスタッフ回だったのがちょっと意外。
雪村愛さんはFreeから京アニ作品に参加されてますね。
演出回として始めて見ました。コンテ回もはやく見たいな。
今回のコンテの割り振りは単純にA,Bパート分けなのか気になる。
A,Bで山田さんっぽいと感じる部分もあったので。
石原さんの研究の賜物なのかもしれませんが。
今回は夏紀のアップだったりとかBパートの繊細な感じが良かったかな。
あのへんは植野さんなのかな。
結構寝そべったりとか寝てたりとかって回は植野さんの印象がちょっとあるので。
原作読んで今作既にすごく好きになっちゃったので、
今後あのシーンをどう見せてくれるのかとか、今か今かと楽しみなんですが、
5月以降は感想をゆっくりかけないこと確定なので非常に残念。
次回がゆっくり見れる最後なので特に楽しんでいきたいところです。
とかいいつつ書きそうな気もしますが、状況次第ですかね。