流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 5話 を語る

2018-02-08 20:52:55 | <ヴァイオレット・エヴァーガーデン>


アバン。
部屋に投げられていた犬のぬいぐるみを窓際に。
今回はヴァイオレットがだいぶ成長したというのが暗黙の了解になっているので、
その変化をぬいぐるみでやっていたけど、だいぶ淡白な演出に感じたな。
もっと情感をもって、
ヴァイオレットの感情を追うように見せていく際のポイントだと思っていたので。
そういう観点からも今後も注目ポイントですが、この淡白さも逆に気になってきますね。



地図。
戦争が終わった、どこどこの国がどうこうなど、
ファンタジー世界の説明をされますが、
それを割と本気で取り組んでる回だったのも割と驚きで。
この話数はヴァイオレット・エヴァーガーデン、
という作品の世界観を結構説明された回だったのではないでしょうか。





船に乗って河の水路を使って移動しなければ着かない場所、
そして椿の花が大量にあるであろう庭園。
国に住む人々に国旗など、これから手紙で左右される世界、
というのを冒頭で触れられていてきめ細かな、と。
公開されてあるっぽい手紙も伏線的にアップで強調したり。



お辞儀してるところで変わったな、という印象と、
また敬礼してる、という変わらない部分が混在してるのがちょっと気になる。
まだ敬礼を解かない門番に対してのものなのかな。
この辺の敬礼の感覚は自分には掴みづらい気がしたな。
良い手紙を、という兵士の言葉がヴァイオレットの意表を突くものだったのを含め。



木漏れ日が美しいシーンでしたね。
なぜ白椿が選ばれるのかっていうのが結構ファンタジー要素ですよね。
王女のティアラにも刻印がある徹底ぶり。
王女自身が好んでいるのか、国の象徴としてなのか。
椿が思い出の花というのもあるのだろうけど、
それだけでは到底収まらない範囲を射程に入れているようで、
その辺が面白い要素かな、と。
椿の国って素敵じゃない?くらいのファンタジー性かもしれませんが。
ただその語り口は面白いな、と。









同ポの面白さ、結局王女の返答なしに部屋に入る女官、目をそらす執事。
この一連の流れで姫がきっちりとした人物でないことを示していて、
なおかつその流れも目線をそらす執事のコミカルさもあって楽しいシーン。
凛然と立つ女官の姿が、またか、に変わるような間の置き方も楽しい。
人物像を描きつつ、楽しさもある。
このリズム感が面白いですね。
そしてこの執事さん、最後までしゃべらない。
それが別のドラマを予感させれる余白がある。
計算された配置は時に心地よいものですね。



部屋に入って。
右の時計がちゃんと動いてる。
足音のリズムは音を出さない時計の時を刻むことを代弁しているようですね、
というのは変過ぎる褒め方か。



お辞儀。
全体像は部屋に入る前に描いたのでという省略やり方。
2回目のお辞儀をなぜわざわざ描くのかっていうのは、
姫の代筆屋がきたの?
という部屋に入る前の挨拶が届いていない返答を受けてですかね。
律義さっていうのに触れたかったのか、
流れを切れないからこうするのが自然だろうという感じなのかな。



姫の引きこもり生活?
自分で選んだであろうクッションやらぬいぐるみやらというのが目に入る。



部屋をのぞく女官。
赤ちゃんの時取り上げたという話から、
これが母親の胎内にいることのメタファーと一応。







着替え。
こういう女の子が綺麗になっていくのを見るのは変身の一種で楽しいですね。
椿の花が舞ってる辺り、他のアニメ作品のように記号をはめ込めないためか、
こうして実物の花をそのまま見せたりする辺り、
茶目っ気も感じられて見ていて楽しいですね。
他の女官さんたちもそれぞれの顔を持っていて、それもまた見ていて楽しい。



ピン送り+PAN。
ここの違和感としては初めからPANした位置で見せればいいものを、
その前に2つの処理がされているという点。
ピン送りはヴァイオレットの意識が相手に向く、
と言ったような解釈が可能ですが、なぜカメラも降るのか、という。
ちょっとした異化作用のある演出なので引っかかる感じ。
もちろん変身が終わった王女様を強調する意図もあるんでしょうが。



ここはPANする方向は同じなのに、
ヴァイオレットは先ほどのカットとは逆に動いている。
一度見せた現象とは違う現象が見られる引っ掛かり。



そして一旦2人の会話の想定線を超えたカットが入る。
女官はずっとヴァイオレットを見ている。







愛が無くとも?という姫の疑問に顔を向ける女官。
色々な方向へカメラを振るシーンでしたが、一定のルールはあるように見える。
その中でヴァイオレットと姫の想定線を超えて見せる女官の印象っていうのを、
姫の意外な一言への反応へ持ってくるのが目を引かれますね。



王女様ヴァイオレットの今後まで心配してくれる優しい人でややびっくり。
そこまでヴァイオレットの今後について指摘してる人が今までいなかったのも、
今考えればびっくりで。
王女が普通の感覚を持っているのがポイントなんですかね。

王女の表情豊かな怒りに無表情に、
顔をこねくり回すヴァイオレットの対比も楽しいです。



女官さんの手紙試し読み。
この女官さん、仕事をするような場面では顔をやや上げるような動作をしますが、
そういう仕草がある人という描き方なのかな。
きちっとされてる感じで好感触。



恋文音読。
既に国中にこの手紙が読まれていることをこの時点で描いてる。
一発書きでここまでの文章をヴァイオレットが書けてることへの驚きと、
手紙を街に伝える人やそれを目を輝かせて聞く聴衆がいることなど、
この手紙への国中の関心の高さもうかがえるシーンで、
上でも触れましたが世界観を描く回としてもグッとくるシーンでしたね。



王女の姿を絵で語るのも現代の写真などの文化がないせいもあり、
ちょっとした異化作用もあって新鮮でしたね。
偽りの恋文っていうのを絵で強調されているようで。
そういうメタファーをこういう文明レベルと合わせて描かれる面白さ。
アイディアの面白さですね。

しかし絵で描かれた王女は本物ではない、みたいな、
その絵を描いた人物を蔑ろにするような考え方をしてもいいのだろうか、とも思う。
ただヴァイオレットの後半の立ち位置を考えると、
果たしてそこにこの職業の人はいるのだろうか、
という自問自答を演出レベルで示されているようで、そこが興味深いかな。
まあアニメは絵だし、ということに帰結する自問自答なんでしょうが、
そういう自らが描いたことに対する考え方が見えるような感触は、
見てる側としては甘美に映ってしまうよな、と。
どうでもいい話でした。





私もはやく、私のあなたに触れたいと思っています。
王子からの返答の手紙に感づいたものがあるヴァイオレット。
相手の表現に触れるところがやや新鮮な感じ。
それを明かさないところもミステリアス。
自分的には見ていて「私のあなた」、
という所有することを意図する文面があまり好きじゃなかったんですが、
その辺がドールのクセが出ている表現だったんですかね。



ここも女官さんの癖が見れるような感じ。



そして女官さんとは相反する王女の表情。



ジッと見つめるようなヴァイオレット。
この表情を微動だにせず固めるように見つめる構図って結構怖くもありますが、
音楽などの雰囲気も手伝ってあまりそういう雰囲気になってないですね。



同ポジで。



時間。
生まれたときから今まで。



仕事をする時とはまた違った横顔を見せる。





それを見つめるヴァイオレット。
女官さんのカットで想定線を超えた見せ方をするのが面白いですね。
そして見つめるヴァイオレットはどこか怖く感じる。怖くない?





手紙の返事に花は付き物なのだろうか。
国同士の付き合いから見るに、相手の国も花の国なんだろうか。





王女を見つめるヴァイオレット。
ずっと王女の動きを、人の感情を追ってきたヴァイオレットの視点を、
改めてここで強調されてる感じだったのかな。
ありのまま、と言われて、
ちょっと表情を作ろうとするようにまぶたが動くのも引っかかる感じ。
顔がアップになったところでエメラルドが映らないのがポイントなのかな。
そういえば今回は少佐関連とか手袋外しに驚くとか、
ヴァイオレットに関する約束的な描写が無い回なんですよね。
ヴァイオレットが手紙を書かないという点から見ても、
ヴァイオレットが不要というか、後ろに下がる回でしたね。







回想。思い出の君。
合間から見える星空、月をバックにした王子と絵になる風景でグッときますね。
一瞬だけ映す王女の主観から見せるような王子の姿がまた一瞬で、
そのいい絵がスッと過ぎ去っていく感じが過去の虚栄っぽくもあって好みかな。
美しい思い出。
手紙に花と月の指定があったのも納得というか。







本当の気持ちが知りたいの。
反応するヴァイオレットが思わずドールの証に手を触れるのが素晴らしい。
ここでこれを見せるのかぁ、とグッときました。

3話のヴァイオレットも、
果たしてヴァイオレットの手紙がそこまで評価されるものだったのか、
という疑問があったのを踏まえるとなおのことを来るものがあるかなぁと。
ドールとしての仕事というのを正に姫の言葉通りに置いてきたわけですが、
結果的にそれが一流としての動きを見せていることへの感動ですよね。
何が姫のためになるのか、どうすることがドールとして、
ヴァイオレットとして何ができるのか。
そんな問いかけをその証を通して行うような精神性にグッとくる感じ。











相手からタイプライターではなく手書きの手紙。
相手のドールにも手紙を書かせるのをやめさせるヴァイオレットの手腕。
そして姫の手紙にアドバイスをするヴァイオレット。
自分で書かなくとも、サポートすることができる。
それが今回のヴァイオレット。
2人のやり取りに合わせて増えていく花瓶の花、
そしてそのやり取りにやきもきする聴衆たち。
みんなで2人の恋を見守るのが新鮮で楽しかったな。
最後にはヴァイオレットのアドバイスもなく、
1人で手紙を書ききる姫様も圧巻。



時計に合わせて右往左往。
まだかまだかと手紙を待つ姿が微笑ましいですね。
そして手紙の返事もいつもよりも遅いのだろうな、
というのが暗にわかる演出なのもGOOD。



プロポーズ。
月の君と椿の姫という絵が美しくて好きですね。





姫の一瞬の主観。
かつては見上げる相手からというのがグッとくるところですかね。



同ポジからの意外性。



母の胎内からの脱却。
ありがちですが、姫の反応の新鮮さも含め、
身を固めた女性の変化に戸惑わされる感じが、
女官の戸惑いにリンクするような感じだったかな。





花を飾る女官。
それは女官としての、
仕事としての側面であることを今までの横顔で意識しつつ、
その表情に惹かれますね。



鏡の前から離れ、慕う気持ちを伝える。
映り込みの虚構性、みたいなのは結構毎話されてますが、
ここは姫の打ち明け切れない気持ちを行動で示していて、
お前呼びとか、高圧的な態度とは違う、
その裏腹さにかけた描写なのかな。



王子のドールは、というシーン。
まあカトレアがなぜこんな重要なことのドールをやっていないの?
というそもそもの疑問が伏線になっていた感じ。



ヴァイオレットも表情。
結婚というテーマからか、美しいシーンが多くてグッときますね。





そしてヴァイオレットの物語へ。
はてさて、どう物語は転がるのでしょうか。

脚本:鈴木貴昭
絵コンテ:山田尚子
演出:藤田春香 澤真平
作画監督:植野千世子

山田尚子凄い!素晴らしい!と素直に思える話数でした。
脚本が世界観よりだったのは脚本の所為が大きかったのかな。
髪の描写などもきめ細かくてグッときたな。
山田さん監督の映画ももうすぐですね。
正直あまり期待してなかったんですが、
今話数で一気に期待感上がったので見るのが楽しみです。


ヴァイオレット・エヴァーガーデン 4話 を語る

2018-02-01 21:36:31 | <ヴァイオレット・エヴァーガーデン>


首から下げてるもの=男いるアピールではなかったのか。
まあどうでもいい話は置いておいて、
階段を下りるシチュエーションと揺れる髪が目立つシーンでしたね。
足元がお留守になってるところから痛い目を見る、というアバンで、
本編での足の描写につながるような布石のシーンだったのかな。



ランプの光が目立つ回だったので、ここの処理なんかもちょっと気になる。
今回のテーマの一つに夜のシーンというのもあり、
ランプが持つ雰囲気というのが気になる感じだったかな。
魂狩思い出しますね、とか、この溜めはAIR 3話的な?
親子関係の不和と解消と言えばAIR 6話、とか、旧作を色々と彷彿とさせられたかな。

The SoulTaker ザ・ソウルテイカー ~魂狩~ 3話 を語る
境界の彼方 10話 を語る
響け!ユーフォニアム 7話 を語る
参考リンクの記事が既に10年前の記事とか可笑しいですね。
そして変化の連続なんだなというのも感じる。



虚構。
モノローグ、心の声の場面でこういう絵っていうのは、
正しく心が虚構という意味を含んでいるのかな。
それをヴァイオレットが読み切れないところを狙ってるんだと思いますが、
この己を見るアイリスは後半のアイリスと花の関係への伏線なのかな。
己という虚構、というテーマというか。



足元が疎かに。
この話数は足見せるカット多いですね。











2話の感想で武本さんだったら足元見せてないかも、
と書きましたが、全体像を見せず接写でお辞儀を見せるインパクトが凄くて、
こう来たかと唸らされたな。
そしてやっぱ武本さんにお辞儀させるか、とその点も楽しかった。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 2話 を語る
たまこまーけっと 8話 を語る
アイリスの横顔、いつの間にか切り返して反対側から。
ヴァイオレットの持つインパクトがアイリスを喰ってしまい、
シーンを変えていくのが面白いですね。
いつの間にそんな存在になっていたのか、という点を含め。



田舎の田園地帯っていうのは日本の風景だとあまり意外性ないですが、
ファンタジーで水田とか描かれると新鮮ですね。
西洋的な風景で水田があまり描かれないからか、新鮮な風景に思えたかな。
夜にはなぞの生き物が鳴いてるっぽいし。
カエルの姿を描かないことでファンタジー性を保持してるのかなという印象。



手紙は出さないで。




タイムラプス。
オフセリフ入っていると時間の流れと現在との不一致が違和感になりますが、
ほぼ毎話挿入されてきているので、ある意味新鮮なシーン。





今回はシーンの尻になる部分だったり、
ちょっと熱くなってるシーンの途中で俯瞰を入れて説明的になったりとか、
そういう使い方が目立ちましたが、
ここでは夜空を見せる溜めとしての俯瞰という感じだったかな。
溜めを作るという武本さんらしいシーン。
アニメ雑記 AIR 3話 を少し語る







ここなんかはアイリスが走り去っていくのをまじまじと見せるのかと思いきや、
いきなり扉が閉まるカット、そこから俯瞰でどういう配置か見せて、
状況を見せたりと。
俯瞰の多さは前回も気になりましたが石立さん的な考え方なのかな。
虚構やタイムラプス、エメラルドのアップ、EDなど見るに、
監督の意図が強く反映されてる画面というのを改めて感じます。



靴を脱ぐ。
失敗を恐れる絵、歩みを止めるイメージですかね。



接写で見せる。
手紙を出さないで、のシーンで窓と重ねてアイリスを描いていましたがここも同じく。
電車のシーンでも窓への映り込みなどが印象的でしたが、
これは前回の扉に対応するような感じなのかな。



スカートがふわっと舞ってへたり込む感じとか印象的ですね。





新たな灯。
1話、2話でも印象的な使われ方をしてましたがちょっと見落としてたかな。
アイリスの過去がヴァイオレットに新たな日を灯す、という。
BGMの盛り上げ方がミスリード的な感じで、
アイリスの過去語りがいつの間にかヴァイオレットの成長へと繋がる感じで、
いいシーンだけど、アイリスのシーンとしてはちょっとアイリスを足げにしすぎてる感も。
まあ失恋なんてそう引っ張ることじゃないという意図もあるんでしょうが。
思い人も階層以外では姿も見られませんしね。



ここも俯瞰でしたね。



ヴァイオレットのエメラルドは光らず。
しかしヴァイオレットの瞳は揺らめく。



足の指で反応を描くか、など。
失恋の話をヴァイオレットにしているときは特に何も反応しなかった足の指が、
両親への手紙を進められたところで反応する。
失恋相手には、もう思いを伝えた相手について語るのは簡単だけど、
大切な両親には伝えるには体が強張る。勇気がいる。
そんなところを見せてくれるのが印象的でしたね。



まばらに出来た水たまりに映る己、
体を分断するような絵っていうのを昔だったら入れていたのかもな、
というのをちょっと考えてしまった。
鏡の関係 武本康弘さんと山本寛さんと を語る









アイリス。
窓の外一面のアイリスは、アイリスの名そのもの、アイリス自身。
まあ勿論それは虚構なんだけども、
花を鏡と見立ててアイリスが見る景色、即ち己を見るとしているのが面白いところで、
冒頭の電車内で窓に映る己と対比的に見せてるのが面白いなと。
自分を肯定的に見るというのを、己の名を意識させることで行うというのも新鮮で。

ヴァイオレットが己の名の意図に、そんな花の美しさに向き合えるのか、
花としての自分を肯定できるのか。

そして風景に反応するヴァイオレットは、
前回の少佐の願いを反芻するヴァイオレットの延長線上にあるもので、
その内側は今回も見えないけれども、確かな積み重ね、
歩みを見せているのが気になるポイントですよね。





少佐の思いはヴァイオレットに届くのか。
今後の少佐の出番がまた楽しみになってきました。


脚本:吉田玲子
絵コンテ:武本康弘
演出:澤真平
作画監督:角田有希



ヴァイオレット・エヴァーガーデン 3話 を語る

2018-01-25 22:18:50 | <ヴァイオレット・エヴァーガーデン>


橋。
今までがヴァイオレットと少佐の繋がり、
漠然とした「あいしているを知りたい」という抽象度の高い話でしたが、
今回は人との交わりを予感させるところから始まって、
前2話とは違った新鮮なものが見れるかなという期待感があったかな。
ファーストショットから街の風景まで伏線っぽい絵面なのも面白いところ。



教室でしゃべってる生徒に遅れてくる生徒。
ヴァイオレットとどんな関わり方をするのか予感させる一方で、
ルクリアが以外の生徒とのやり取りはなく。
そして遅刻してきたルクリアが一番ダメそうという印象を作り、
ヴァイオレットの優秀さを描いてますが、
後半にはそれが全て逆転して、ルクリエが成績トップになっている意外性。
こういう回は京アニじゃあまり見かけない本のように思えて新鮮な話数でした。
帽子被ってるルクリア可愛い。



本校を卒業した証は一流の証明。
だから最後に違和感がありつつも一流とは何か、ということを夢想する。

脚本的にも凝った話数だし、演出も決して外しているとは思えない。
しかし最後にはどうしても違和感を覚えますよね。
そのルクリエからの伝聞のような手紙でよいのか、と。
ただ当人と伝えたい相手との距離感を一気に近づけたヴァイオレットは、
2人が伝えたかった、欲しかった言葉を受け取れたわけで、
そんな絶大なことをヴァイオレットはルクリエの言葉から読み取ったわけで。
長文になっても伝わらないかもしれないし、
他のことを書いていたら伝わらなかったかもしれない。
そしてルクリエだけでなく、兄をも癒す言葉だったっていうのがまた重要で。
軍人だったヴァイオレットだからこそ兄に最も伝えたいこと、
そして兄にとっても欲しかった言葉を贈ることができた、
とも私たちは読めるわけで。
差出人だけでなく送り先がどう受け取るかも加味するのが一流。
そんな話だったのかもな、と思えるかな、と。





OP。石立さんと高瀬さんの2人原画で演出は石立さん。
炎の中に立つヴァイオレットとか、こういう赤いイメージを使いたいのかなとか、
境界の彼方のOPを思い出すと思っちゃうかな。
あの作品も石立さんがOPほとんどやられていて、
OPに特別な思い入れがあるんでしょうかね。





歌詞と合わせてヴァイオレットを見せるカットなんかも、
タイの穴の部分がちゃんと先まで見せてたり、
光に反射する手のハイライトだったりと処理が細かい。
大きな動きのある内容ではないですが手が込んでいてグッときますね。





本編。
授業風景の中の一幕。
ルクリアがスカートを押さえ芝居なんかは最早京アニ定番の芝居付けですが、
スカートをどのように2人が座るときに扱うかという対比で見せてるのが気になったかな。
しかもルクリアはこのスカート押さえをやるカットが後半にもあり、
また別の角度でも見せられるカットがある。
それだけ座る芝居が多いということなんでしょうが、ちょっと気になるポイントですよね。



社長です。
カット割りで笑いを誘ってくるのも楽しかったな。
身内とか親族とかっていうところで雇用関係が出てくる意外さと、
それをサッと割っていく切れのあるカット割りで思わず吹き出してしまう。
後半にも同じようなところがありますが、
今回は前半と後半を意図的にリンクさせて見せる部分も多くて楽しかったな。



手紙とは呼べまないものを音読させる厳しさ。
手紙とは呼べないものを必ず渡さなければならない厳しさ。
ヴァイオレットがその他の部門で優秀であることを見せれてからなので、
余計に欠点への指摘が大きな穴に目立ちますね。
引きの絵で注目を浴びる絵も繰り返し見せていて、
ヴァイオレットの異常性と教師の指導を周囲に伝搬してるカット、
という風な使い方をされていたかな。
あと手紙とは呼べませんのカット、
教師の声の芝居に対して作画がちょっとついていけてない印象だったかな。



扉を開ける。
ルクリエが扉を開けるシーンはヴァイオレットにとっての転機になっている印象。
建物の中に差し込む光が印象的なカットでしたね。





石立作品における階段とは、みたいに思えたシーン。
境界の彼方でも敵に攻め入った時にエスカレーター上でのバトルがあって印象に残っていて。
非常に気になるポイントだったかな。
境界の彼方 4話 を語る



真上を見上げるように。
ちょっと異次元的に映る塔内の絵が新鮮で印象的ですよね。



そんな場所を抜けて外に出たときの美しさ。



回想。
たくさんの仲間の墓を前にして、
ヴァイオレットにライデンの美しい景色を見て欲しいと言った少佐の意図。
その言葉を反芻するようなヴァイオレットの絵。
感情が分からないヴァイオレットにそれはどのような形で残っているのか。
こういう内に残ったものに思いを馳せる話をやる北之原演出回、大好きですね。
氷菓 18話 を語る
響け!ユーフォニアム2 第八回 を語る



ありがと。
他のカットでは見られたなかったハイライトを瞑った目に加えてる。
涙の演出としてちょっと新鮮に感じたな。



扉を開けても差し込まない光。
ルクリエの扉を開ける役、というのは本人の現状との対比でもあるのかな。
俯瞰でのショットが多いのがこの回のポイントでもありますし、
上でも書きましたがスカートを触って座る芝居をこの角度で入れて見せている。
ロングショットで見せる北之原回が多いですが今回はその亜種的な印象を受けるかな。





1話の対比なのかな。カメラ位置も逆。
ヴァイオレットの実直な真っすぐなまなざしを強調していた分、
表情を見せないのがヴァイオレットの学んだこと、
自動人形に必要なことができていないことに落ち込む姿が印象的に映ります。
しかし自動人形として大切なことが欠けている、
という自覚が前に進む材料でもあるので、
そういう変化を感じられるのが良いかなと。
いつもアップでは揺らめくエメラルドが揺らめかないのがちょっと気がかり。
少佐としても厳しい目でヴァイオレットを捉えているのかな、など。
まあどうでもいい話。





ルクリエ、扉を開け、タイプライターを棚から取り出す。
またロングの絵だったり。
タイプライターを持ってる辺りは、棚の中に入ってるものを美術で、
持っているものはセルで、という分け方をして、
棚の中にある動かないものと動くものを差別化して描いてるのが面白いアイディアかなと。



ここもまた俯瞰で。
少佐、で言葉を止めるバイオレットから鐘のなる音、ルクリエのひきつった表情と、
ちょっとギャグ的なところがまた楽しいシーン。



実はね、私の両親、死んじゃったの。
ここから印象的な絵がバンバン出てくるのが印象的。



スカートの裾の部分の穴が開いて抜けてる部分ちゃんと処理してる辺りも細かい。
足エロいっていうのもあってちょっとした1アクションが印象的。



涙の透明感が印象的ですね。
ちょっと輝きが強いのが特に。



お兄ちゃんお酒で足がうまく動かない。
パターン化しつつある芝居の中では新鮮な描写ですね。
こういった生っぽさを見せるアイディアに惹かれる感じ。



ルクリアのスカートを掴む仕草と対比するように握られる拳。
座り方の対比からこれを関連してみせるか、と思わされるのと、
ヴァイオレットの決意を印象付ける日の日の落ち方に目を引かれますね。



回想。
ヴァイオレットのときより差し込む光が強いのが印象的ですね。



ルクリアからの手紙。
直前の回想、ルクリアの帽子に手を伸ばす姿から、
塔の上に、空に手を伸ばすのが印象的で。
そんな過去に手を伸ばす姿から、妹からの手紙へ、
という流れはこの短い間に兄の心情を描いていて良かったなと。





扉を開けるルクリア。
重そうに開ける辺りなんかは新鮮ですよね。
1話で初めて仕事を依頼してきたお兄さんとの対比でもあるのかな。
あの時は仕事はできなかったけど、今回はできた、という。
足を見せてくれなかったのはちょっと残念だったかも。





兄への手紙。
先生が持つ手紙を色々な角度から見せるけど、
それだけ解釈の余地があるように扱ってるのかなとも思える。



卒業の証。
半ば願いを込めての卒業という雰囲気ですが、
それだけのことをヴァイオレットがした、
というのが重要なのかもな、と。



本当にありがとう、
で目を開けて言うところなんかはちょっと対比として意識してるのかな。
俯瞰の絵っていうのもありますが、
目を透かしたヴァイオレットの表情やキャラクターもちょっと色気のある感じで気になったかな。



兄との和解を手を繋ぐところで意識させてくれるのがいいかなと。
屋上へ出て再び兄妹そろって、生きて同じ景色を見る。
ヴァイオレットには叶わない姿であるっていうのがミソであると思うんですが、
その辺は今後のヴァイオレットの描写に期待という感じでしょうか。
果たして少佐は生きているのか。



ED。
こちらは藤田春香さん。
まさか藤田さんもこういう絵を入れてくるとは思わなかったので驚き。
境界の彼方のEDっぽいので監督の要望が強かったのかなとか邪推。



木々の中のヴァイオレットっていうのは1話で目を覚ます辺りを彷彿とさせられますね。
こういう緑に囲まれた絵なんかは京アニの中でも結構好きな絵なんで、
ちょっとホッとさせられるかな。

脚本:浦畑達彦
絵コンテ・演出:北之原孝將
作画監督:明見裕子

まさか脚本が浦畑さんとは。ホライゾンやって欲しい。
今回は涙の処理とか印象的でしたが、
作監の明見さんほか撮影監督さんに寄るところも大きいのかな。
色々と気になる話数でした。

OP、EDが付き、ルクリアがヴァイオレットの扉を開けた感があるので、
いよいよ序章が終わったのかなという感じが。
次回以降どう触れていくのか、楽しみです。


ヴァイオレット・エヴァーガーデン 2話 を語る

2018-01-18 22:18:52 | <ヴァイオレット・エヴァーガーデン>


回想。
少佐の家は貴族の家らしく大きな家で螺旋階段もあって、
みたいな描写なんでしょうが、楕円のところを含め瞳っぽい感じで、
ちょっと怪しげな雰囲気を作ってるのが気になるかな。
兄貴がちょい悪で、弟に少女を兵器として使わせるなど、
その狂気からして可笑しさ満点という感じだったので、
そこを引っ張る絵なのかとか。



初めて見る少佐の瞳。
毎話少佐の瞳との思い出を回想するんでしょうか。





自己紹介と3人のドール。
一番緑でドールっぽい子を語り部に選んできて、
茅原実里で眼鏡でって長門有希の延長線上という。
相良宗助と長門有希が出会ったらじゃないけど、ちょっとしたif感はあるかな。
緑を選ぶという点も今のところこの作品っぽい。

またアクセサリーの類をしていないのもポイントなのかな。
真ん中の人は社長とお付き合いしてるっぽいので赤い宝石のついたネックレス、
右の人も首から何か下げてるので、男がいるのかもしれない、みたいな。
所有物としてのマーキング的な。
そういう意味で処女性を意識したデザインなのかなと思えたり。
ということは受付の子たちはまだ彼氏いないのかな、みたいな。
そんなどうでもいいことを思い浮かべてみたり。



ディテールの細かさ見ると驚かされる。
流石ユーフォで楽器描いてきただけあるなと思わされますね。
しかし腕が機械だと自分の中だとどうしてもルーク・スカイウォーカーになってしまうな。







内に囚われる。
瞳の揺らぎが大きいのがちょっと目を引かれるポイントかな。
この話数でもヴァイオレットの瞳なんかで見られますが、
ちょっとひと際大きな揺らぎだったなと。
実験的な感じでやってるんですかね。
左目の輪郭だとかを意識させる立体感を強調する感じも目を引くかな。
髪で見せる繊細さも好きですね。



縦の構図で立ったり座ったりで奥をにいる人物を見せたりだとか、
そういうのは藤田さんの演出っぽく見えたかな。



落ち込んで行くところなんかもそうですが髪が目立っていてグッときますね。
前髪で瞳が透けるか否かで全然印象が違いますが、
俯くときに髪が吹きあがって前髪がかかる感じというか、
相手の威勢のいい言葉に体が反応して目にかぶさっていく感じが印象的かなと。
ただ俯くよりも場の勢いに委縮する感じというか。



お辞儀。
たまこ思い出すと武本さんだったら足元見せてなかったかもな、みたいな。









髪をいじったり眼鏡を直したり。
色んな表情を見せてくれる女子がいいですね。
どれも黙って反応してるところを見せているだけですが、
それぞれに反応の面白さがって良いなと。
眼鏡を直すのは結構静かな芝居になりがちなので、
こう体で反応するように動かしてみせるのはちょっと違和感あるけど新鮮だったかな。
どちらかというとweb系に寄ってる印象。



タイムラプス。





虚構。



俯瞰。
何というか全体的に監督の印象のする画面が多くて、
普段の作品より監督のビジョンに寄った印象を受けるかなーと。







2人が並んだ絵っていうのが出てこないので、
2人の断絶がより印象的に映るかなーと。
そしてここでも振られる男子っていう図でもあるのかな。
あと最近メカ作画妥協してないのが面白い。



窓の外。



虚構の2つの灯。









うーん。
同じドール、同じ本を所有する2人。
窓越しの2人は互いがそれぞれ現実であり虚構である、ということなのかな、と。
ある意味での鏡ですかね。虚構と現実の狭間。
窓越しの屈折した絵がどこかハーモニーっぽく、
揺らぎのある創作感のある印象がよりそう思わされるのかもしれないですね。
今回は反射の虚構や窓越しのショットなど、
意図的にエリカを浮き上げるようなポイントもありましたし。
店は暗くなり、光を浴びて時間が進むのは彼女側だと告げられる。





虚構の2つの灯もそういった人形とエリカの鏡面性を意識させられつつも、
そんな鏡面性自体が虚構だという風に語ってる風で、
正に戯言なんだけども、
そういう虚構性が時間を前に進ませるポイントであるはず、
という描き方だったのが個人的にはグッときたかなと。







残る石と溶ける石。
まあ意思と命の比喩かとも思えるけど。
虚構に生きることが何かに繋がることだという風な回でしたし、
ヴァイオレットが裏腹をどのように理解していくのか、
という点も楽しみです。

脚本:吉田玲子
絵コンテ・演出:藤田春香
作画監督:植野千世子



ヴァイオレット・エヴァーガーデン 1話 を語る

2018-01-11 21:56:48 | <ヴァイオレット・エヴァーガーデン>
原作未読。
キャラクターのフルネームが作品のタイトルって凄いよな、と。
デビルマンとかマジンガーZもヒーローの名前だし主人公フルネームってなかなか無いよな、と。
作品の印象としては戦後という時代背景や女性兵の感情の喪失というのは古いテーマに映った。
そこから何を見せてくれるのかな、という期待感が今のところ大きい感じ。





大佐の瞳と同じ色です。
宝石の中でくるくると光の加減でエフェクトがクルクル回りますが、
瞳のハイライトくるりんと掛けているのかなと思えたな。
宝石のように美しくきれいで、宝石のように煌くのが瞳。
そういう風に無垢な少女に感じさせるところはどうなんだろうと思いつつ、
ハイライトくるりんは物の反射を描いていることと同質のもの、
という風にも言われているような気がしたな。
少佐の瞳が常に宝石が煌くように、ヴァイオネレットに見えたというのは、
そういう目で少佐がヴァイオネットを見ていた、ということでもあるので、
その煌きを意識させられる感じが新鮮かなという感じ。
少佐の瞳のアップから揺らめく宝石の光っていうのも示唆的。



ヴァイオレットが目覚めたところの木々っていうのはヴァイオレットの主観ではなく、
一体どういうイメージなのかというのも気になるところで。
目覚めたところがそういう緑地帯だったとかそういう予感をはらませつつ、
画面を明快にしないこれは光が強いためなのか、
木々の朝露が作る水気がカメラを曇らせているのか、
ヴァイオレットの目覚めのイメージなのか。
色々な想像をさせられつつ、少佐の瞳の中のイメージなのか、みたいな印象もあり。
緑に囲まれたところに眠るヴァイオレットは、
つまりは少佐の瞳のいるということなのかなとか、色々想像してしまいますね。





SEで印象付けるっていうのも新鮮だったかな。
作画見せるっていうのが京アニ気質な気がするんだけど、
手を挙げたところで義手っぽくSE入れてみたりとかして、
仕草より先に音が先行してくる新鮮さがあったかな、みたいな。
ペンを落とした時の空間を感じさせる音もそうかな。
そういう部分が割と新鮮だったなと。







手紙の旅。
飛行機が作画っぽいので中二病かな?とか思ったり。
3Dで組んだ回り込みなんかはいつもの京アニ男性陣的な感じのゴージャス版と思いつつ、
そういえば境界の彼方の出だしもカメラが屋上を突き抜けていく感じだったよなとか、
開幕で色々な色が飛び交うのはたまこOPの石立パート思い出しますね、とか。
あと飛び交うものは作画っぽく、
地にあるのものはハーモニーや3Dで、みたいな差別化が気になるかな。



シンプルなタイトルをシンプルなフォントで。
街の情景で読みづらいと思いつつ背景の被写界深度を下げていってタイトルを際立たせるの、
実に最近の京アニっぽいなぁ!と言わざるを得ない。



人形の手から血がって軽くホラー。
ヴァイオレットが人形のように見える、のフラッシュバック。
子犬のぬいぐるみもそうですが、
自分自身を粗末に扱うヴァイオレットの描写と掛けるところだったのかな。
京アニ史的に言えば相良宗助なんだけど、それとは違うらしい。





俯瞰で看護士さんが机を整えて移動してとか細かい動かし方、
キャラクターの線数、そして影の色彩などもうここまででお腹一杯感が凄い。



少佐の行方を聞かれごまかし続けるところなんかはまあそうなるよなと思いつつ、
ポケットの中の手の動きまで意識させるところなんかもう、それやる?という感じが。
意識としてはユーフォ2期9話の久美子と夏紀のシーンを思い出すかな。
こっちは押し黙る方に寄ってるけど、その言葉を飲み込む感じがシーンとして近似してる感触。
響け!ユーフォニアム2 第九回 を語る



車のシーンは極端な前景の置き方なんかが目を引いたな。
車内のシーンでも繰り返しシート越しでとかやってるので。



ヴァイオレットどんだけ緑好きなんだよって思ったけど、
別にヴァイオレット自身が買ったものとは限らないのか。
緑が少佐の瞳のメタファーならスカートの中も見渡していたのかとか?
どうでもいい話でした。





ぬいぐるみ。
子犬っていうのはそのままヴァイオレットのことを指す感じなのかな。
頬ずりをしたりとかっていうのが感触を確かめる感じで良いなと思いつつ、
噛んでぬいぐるみを保持して他のことをするのは兵隊的な感覚の延長なのか。
手袋をはめたりするのも噛んでたりしますし。
少佐との最後のやり取りを見ると、正に犬っぽく主人を引いていたので、
犬っぽさの一環を含めているのかもしれませんね。
なるほど、と思えたり。



やたらスカートが扇情的になびくのでびっくりさせられる。
京アニ史上、最もなびいたスカートではないかという気がする。



ドリー的なショットも多く感じたかな。
手前に人物や物を配置して奥の主人公たちを追っていくような感じのシーンがチラホラ。



エヴァーガーデン家でのやり取りはやや読み込めないところがあったかな。
花の描写とか汚れた靴をはくヴァイオレットの描写とか。
俯瞰の絵や望遠、前景の意図なんかは今までの石立さんというか、
京アニっぽい画面でしたが、急に靴押しになるのでちょっと首をかしげる感じ。





Bパートの頭の方とかも。
中佐が振り向くのとか暁美ほむらさん?とか思っちゃったり。
足で語るようなシーンっていうは昔見たかったシーンのように思えたし、
直近の中二病なんかでも印象的に見えたけど、ちょっと掴み切れないところもあったかな。
線数が多いバストショットを避けて、という可能性もあるか。



イマジナリーライン超えを俯瞰で。
そこまでを接写やナメで見せて窮屈感があったので、ここで開放するようなイメージかな。
ヴァイオレットの後ろ姿なんかもユーフォ思い出す感。



境界の彼方というアニメ感。





ヴァイオレットの下乳に恥じらうベネディクトなどいきなり攻めてきた感。
ベネディクトのアクションでそのままカメラを引いてヴァイオレット越しのショットへと、
ここもまたちょっと目を引く感じだったかな。



タイムラプス使ってるのを見るとこのすばや他の制作会社の作品を思い浮かべちゃうな。
積極的に取り入れていく感じなんだろか。
未見の作品でやってたりとか忘れてるだけかもしれないけど。





ドアのセルがあまり浮いて見えないので、
最近はやっぱそういうところ各社気を使ってるのかなみたいな。
よく見るとドアの上の厚みの部分はそれっぽいですが。





ナイフとフォークを使います。
食器を手に取る音を含めその臨場感にグッときたかな。
タイプライターの音を奏でる感じで、ヴァイオレットの立てる音に敏感な1話だったのかなぁ。
そういえば中佐普通にはし使ってましたな。



炎。





熱を鎮めるように屋根の上から風景を見るヴァイオレットに親近感湧くかな。
手を開いたりとか、手いじりの感じとか共感ポイント高い。



自分へのサービスショット的な。



ヴァイオレット、靴はいたまま椅子の上に立っていいのか?とか。
汚い靴を強調していたのは何かをその靴で踏んでしまったとかそういう意図だったのかな。
屋敷には入れてもらえなかったみたいですし?
靴の描写の今後も楽しみかな。



防止につい力が入る。
このクシャっとなる感じは京アニ感あっていつも誰なんだろうと思っちゃうな。



兵士時代のヴァイオレット。
アクションシーンは今後も期待していいんですかね。楽しみです。



知りたいのです!
この言葉の強さを引き出すカットという感じでグッときますね。



時は不可逆。
過去に戻ってその真意を確かめたいがそれはできない。
また生きてきた時間がその意味を教えてくれないという意図もあるのかな。
だからこそなりたい、知りたい、なのかなと。



スカートを掴んでその切実さを訴えるのもいいんですが、
その前にヴァイオレットの強い意志を見せてくれるのが個人的に好感度が高かったなと。
あいしてる、という言葉の困惑ではなく、
知りたいという願望が前に出てる感じが好きというか。



少佐の目がエメラルドと同じ、っていうのは本編を見てると結構わかりにくい。
影の中にいたり、目を小さく描かれてるためでしょうか。
ヴァイオレットたちの目の色を意識させられるカットは多いですが、
肝心の少佐の目を見つめる機会はまだ少ない感じかなと。
今後それがどう描写されるのか楽しみです。

とりあえず第1話は物量に圧倒された感じが凄いなと。
2話以降、どう振れていくのか楽しみです。