晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

怖れていた日が 9/9

2009-09-10 | インポート

2009.9.9(水)曇

 怖れていた日が来た。いつかは来ると秘かに怖れていたその日がやってきた。
朝ふと畑に目をやると、遅ればせながらなりはじめたナスが、明日は熟すだろうとおいていたトマトがすっかり無くなっているのだ。畑は何者かが大暴れした跡が残り、自然薯の畑は掘り起こされて、茎が宙ぶらりんになっている。大根を植えるべくきれいにならした畝には獣の足跡が残り、ミニトマトは総ての実がやられ、山椒の根元付近が掘り起こされている。やられた。そういえば夕べはじょんもそわそわしていたし、風呂に入っていたときも何者かが一輪車にぶつかって大きな音を立てていた。その間何者かは畑を荒らし回っていたのだ。Img_2999_2 Img_2997 Img_2998




左:トマトは九割方 中:ナスは全滅 右:自然薯は掘り起こされている。
足跡から見るとアナグマクラスのようだ。イノシシのように蹄がみられない。
実は過去に何回も獣の侵入はあるのだ。ナス、トマト、キュウリのなりはじめを囓られてその場に捨ててあったことがあった。刈った草の下を掘り起こされてイノシシの足跡が残っていたこともあった。それでも実害というのは無かったのである。
 数多くの被害談は聞くし、近所の畑を見ても柵だらけである。すぐ隣の森井さんの畑を見ても、気味悪いほど荒らされていることがある。それでも境界から内側は大丈夫だったのである。常駐している人間がいるためか、じょんやお友達の犬たちがうろうろしているためか解らないけれど、夜中中見回っているわけじゃなし、結局偶然の幸運が続いただけのことだろう。トマト、ナスはそこそこ食べたしまだ許せるのだが、大切に育ててきてもう少しという自然薯は許せない。
 心にぽっかりと穴が開いたような、そう車上荒らしにゴルフバッグを盗まれたときのような寂寥感が漂う。家庭菜園でもこんなにショックなのに栽培農家ならいかばかりかと思う。もう野菜は作らないとおっしゃる気持がよくわかる。
 と言うわけで完璧な柵をこしらえることにした。もっとも柵のない畑など珍しいぐらいで、最初から作るつもりだったのだが、実害が無いので今日まで来ただけである。心の中ではいつかこのような日が来て、やむなく柵を作るのだろうと思っていたのである。昨日書いたようにとても忙しい今月だけど、今やらないと後悔することになりそうだ。
 自然薯は五個植え付けて三個発芽し、順調に育っていたところである。三本とも蔓が切られていて、一カ所が掘られている。残りの二つは芋が残っているかもと掘ってみると、あるはあるは、しっかり育っていたのだ。不幸中の幸いで、早速掘り出してとろろにする。自分が食う前に奴らに食われなくて良かった。むかごも沢山採れてまあいいかの獣騒動であった。

Img_3003
二人で食べきれないほど大きく育っていた。むかごもあるぞ。

【作業日誌 9/9】
やむなく自然薯収穫
藤、百日紅植え付け

今日のじょん:昨晩様子が変だったということだが、獣の臭いがしていたのだろうか。でも吠えることはなかった。いずれにしても獣の侵入に対してじょんが無力なことには変わりない。イノシシ捕まえてこいとは言わないけれど、獣を追うぐらいの仕事はして欲しいと願うのだけれど、かみさんはすぐかわいそうという。本当にかわいそうなんだろか。愛玩犬より羊飼いなんかの仕事している犬の方が幸せのように思うのだが。



コメント
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