晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

じょんのび村アラカルト 9/22

2009-09-22 | 日記・エッセイ・コラム

2009.9.22(火)曇

 この間いろんな事を見聞きしたので、アラカルトで御紹介する。
 「すずめのお宿」
 20日の朝、開店準備をしているとかみさんが呼ぶので店の玄関に行ってみると、スズメが弱って落ちている。ハアハア息をしており、近づいても逃げない。先日も路上にスズメの死骸が落ちていたというので、鳥インフルエンザの可能性もある。手袋をして拾い上げ、段ボールの箱に入れて水とお米をやっておく。Img_3054 死んでしまったら焼却でもしなきゃと思っていたら段々元気になって、一時間ぐらいすると飛べるようになった。追うと小屋の奥に入ってしまうのでそのままにしておいたらいつの間にか居なくなった。小屋の奥で死んでいるのか、元気になって帰っていったか定かではない。いづれお礼のために再来し、スズメのお宿に連れて行って貰えるかも知れないが、私はきっと大きな葛籠を選んでしまうだろう。
 「蛇事件」
 一週間ほど前、じょんのび坂で芝播種の準備をしていると、「おとーさん来て」と頼りない声がする。行ってみると「バラの中に蛇が居る」と泣きそうな声がする。バラのアーチをのぞき込むと、青年のシマヘビ君がまいったなあなーんて感じでこちらを見ている。バラの手入れをしていたらその中にいたそうだ。まあこれは彼女ならずともびっくりする状況だ。Img_3058 さっそく箒で追いだしたわけだが、蛇といえどもどうしてあんな痛いイバラの中に居るんだろう。

この中に潜んでいた。

 斉藤さんに聞くと、山椒などのとげを利用して脱皮するということだ。なるほどイバラを利用して皮を脱ぐわけだ。そのことの真偽は別として、蛇の脱皮が盛んなようだ。
 「草刈りの上林」
 先日から草刈りを始めている。大規模なのは今年3回目ということだ。面倒だけど後は気持ちがいい。刈った草を燃やすのもやっつけたという感がしていいものだ。上林では地元の人はもちろん、都会に出ている人も、老若男女こぞって草刈りをする。夏の間は刈払い機のエンジン音と草を燃やす煙が絶えない。「綾部はよう草刈らはるなあ」と話していたら、「そうやねん、ホームセンターのチップソーの販売は綾部店がトップなんやて」「特に上林は、草刈りの上林と言われていて異常なほど草刈らはるんやて」
 「蔦を脱いだじょんのびの木」
 蔦を切ってもう一月ぐらいなるのかな。すっかり枯れて下の方は引きずり下ろして燃やしてしまった。私はなにか呪縛が解かれたようですっきりしていいと思う。かみさんは「なんかパンツ脱いだようで、落ちつかんなあ」といっている。「そういえば、穴が現れたなあ」「・・・・・・・・」Img_3059

【作業日誌 9/22】
じょんのび谷芝生広場準備

今日のじょん:じょんはお留守番していたが、舞鶴から貰われてきたチャコちゃんを山家に見に行く。ずいぶん気丈できりっとした子犬だったが、8ヶ月たってなかなかの器量よしとなっていた。家の人は不在だったのだが、もう人なつっこいというか、興奮気味というかとっても喜んでいた。母親はいわゆる野犬で家で飼われることなく脱走してしまったそうだ。じょんと同じ境遇のチャコちゃんである。Img_3068

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

つちのこ 9/21

2009-09-22 | 歴史・民俗

2009.9.21(月・祝)晴

 先日来地名考の書籍やサイトを見ていると、槌(つち)は蛇のことであるというような記述があった。根拠や能書きはともかく、私の母親がツチノコを目撃した話を聞いたのでこの際書き留めておこうと思う。
 ツチノコとはずいぶん以前に大ブレークし、マスコミでも連日取りあげられ、その生け捕りには賞金がかけられるなど大騒ぎとなったことがあった。ツチノコ捕獲の会や出版物なども何点か有り、確か一冊読んだような気がするが内容については憶えていない。綾部のお隣の瑞穂町でも発見報道が続き、村おこしに利用しようかなんて話もあったようだ。農家のおばさんがテレビに出ていたのを思い出す。
 さてそのツチノコが現れたのは、私の家の下の家のおばあさんが御存命の時だから私が小学生以下の年代である。もちろんツチノコが世間で騒がれる以前のことである。私の生家は三和町上川合上地にあり、山間を登って一番奥にあった。家の下に畑があり、道はその畑を時計回りに沿うように続いていた。その6時の位置にお地蔵さんがあり、勝手に腰折れ地蔵と名付けている。この地蔵についてはいわれがあり「腰折れ地蔵」という童話にして童話コンテストに応募したが落選した。原稿は残ってないがいずれ書き直して御紹介したい。9時の位置には石垣があり、その上は畑となっていた。この石垣にツチノコは現れた。母親はその石垣から道を挟んだ家の下の畑で野良仕事をしていたわけだが、ふと石垣を見ると三角状の見たこともない生物が石の間にいるのだ。多分真正面から見たのでは無いだろうか、形は三角だというのだ。もちろん皮膚は蛇のようだったそうだ。急に怖ろしくなって下の家に逃げていった。そこにはおばあさんがいて、そのいきさつを話すと、「逃げてきて良かった、それはテンコロガシと言ってなあ、ゴロゴロと転がって襲ってくる毒蛇やで」と言われたそうだ。このおばあさんは「丹波の話」に出てくる小原四郎先生の兄嫁さんに当たる。気丈な母親だが、この時ばかりは怖かったと言っている。テンコロガシという名前も、もちろんツチノコという概念も持っていない母親である。ただ、その時以来その生物を見たことはないそうだ。私自身その石垣は毎日通ったが、確かによく蛇が日向ぼっこをしていた。しかしツチノコを見たことはない。
 私はツチノコはマムシが大きなものを呑み込んだもの、あるいは子供を産む前の状態(マムシも卵胎生)ではないかと思っている。古来からツチノコの目撃が有るようだが一向に捕まらない、捕まえて保管していたらただのマムシになっていたなんて話があるんだもの。

【作業日誌 9/21】
草刈り

きょうのじょん:ジローさん宅に子犬が来たので、朝の散歩時に見に行く。真っ黒で可愛い目、顔をしている。マリーと兄妹なのにずいぶん大きい。足も大きくて、きっとでかい犬になるかもよ。ちゃんとこしらえて貰った犬小屋がずいぶんでかいので奥の方にすっこんでしまった。きっと慣れない環境で不安なんだろう。Img_3037  

可愛い子犬ちゃんばかり見ているとじょんがやたらおっさんに見えてくる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする