晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

上林探訪 古屋 11/13

2009-11-13 | 日記・エッセイ・コラム

2009.11.13(金)曇

 雨が上がり、水量が増えているだろうと大岩の滝にあっぱれ号で行く。その前に古屋にも行ってみようと草壁川沿いの府道を登って行く。古屋は9月のサイクリングで行ったのでおなじみだったが、かみさんは初めてなので期待しているようだ。渡辺さん宅の前まで来ると対岸に猿の群れが騒いでいる。たわわになった柿を狙って来ているのだろうが、じょんがいるためだろうか、ギャーギャーいいながら山に逃げていった。じょんを降ろしてやると、まだ残っていた数匹を追いかけようとする。猿など珍しくもないが、ここんとこ姿を現せて居なかったので、なんとなく懐かしいような、憎々しいような妙な感じだ。農家の軒先には栃の実が干してあり、最近商品化された栃の実おかきなどの原料のようだ。Img_3380 Img_3382

この谷を遡ると、洞峠から鶴ヶ岡にいたる。でかい猿も居るぞ。


 じょんを荷台に載せてそろそろと大岩まで下って行く。天気がいまいちのせいもあるが、今年の紅葉は今ひとつの感じだ。大岩の滝は先日周囲の清掃が行われて、滝がよく見えるようになっている。確かに水量は多く、水音が激しい。枯れ葉が風に舞って吹雪のようだ。今この瞬間に季節が入れ替わったような雰囲気になる。数枚写真を撮って、いいのがあれば年賀状にでも使おうか。Img_33861 Img_3402 Img_3409

マリーまた遊びに来るで。帰りの車に飛びついてくる。




 上林も府道沿いの集落と谷の奥にある集落とでは、生活環境がかなり異なる。増して積雪期となると、大変な御苦労と心細さがあるだろう。初めて古屋を訪れたかみさんは感傷的になっている。現在古屋には5軒の家があると聞く。京街道の宿場でもあっただろうこの地に人々が還ってきて住み続ける手だてはないものだろうか。

【作業日誌 11/13】
無し

今日のじょん:今日の記事にも登場するのでお休み。
今日は一日荷台に乗って疲れたかな。Img_3395
 

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金属地名のこと(4) 11/12

2009-11-13 | 歴史・民俗

2009.11.12(木)曇

 前回、地名の研究について心構えを書いたが、アマチュアにとって非常に困難な条件である。だれもが陥ることは、各種の地名の語源や由来を集めて、当てはまる地名を探してきてはこれだと断定してしまうことではないか。例えば上林睦合町に浅原(あずら)というところがある。「引地のこと」で紹介した葛禮本神社のあるところだ。祭神が金山彦命であり、中風呂というところにあって、その地は有数の炭の産地であったということから、産鉄の地だと予想している。それにしても(あずら)とは妙な地名だなあと思っていた。葛禮本(くずれもと)も不思議な名前である。神社前の谷川に群生する芒をみて、元は「あしはら」だったのかなと感じていた。しかし昔の人が葦をアシと呼んでいただろうか。私自身、萱(かや)や芒(すすき)は小さい頃から知っていたが、葦(あし)を知ったのは学校で「人間は考える葦である」というのを習ってからである。Img_3226
葛禮本神社前の川

「日本の地名」(谷川健一)を読んでいて「アサ、アシ、アソはいずれも通音とみてよく、もともと朝鮮語で鉄を意味するサ、ソに由来する語と私は考える」というのを見つけた。鉄を意味するアサ、アシ、アソならアサ原、アシ原、アソ原のどれかが訛ってアズラになったと考えれば、金山彦命も中風呂もぴったり思惑が合ってくると考えていた。
 ところが実はこれが早計であるということに気付く。アソ、アス、アズは火山地方に多い崩壊地形にちなむ地名でもあることがわかった。阿蘇山なんてのはその典型だろう。
 2万5千分の一地図を見ても航空写真を見ても顕著な崩壊箇所は見つからない。しかし過去に崩壊があり、その地形からアソハラ、アズハラなどと呼ばれていたとしたら、葛禮本神社の社名もなるほどという感じになる。
 このように語源の言葉をやみくもに当てはめて、自らの仮説に都合良く決めつけるというようなことはやはり慎まなければならないことであろう。

【作業日誌 11/12】
木小屋2号11日目(背張り準備、塗装等)

今日のじょん:ヘイヘイが脱走するので、段々塀が高くなってきた。もうじょんが背伸びしても見えない高さとなっている。余り塀が高くなって、人間が入れなくなり、脚立が置いてある。これじゃあヘイヘイでなくて、塀塀だ。Img_3374                         
Img_3375ヘイヘイの塀



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