2009.9.15(火) 雨、曇
田舎暮らしの醍醐味は火と刃物である。物騒な話だが、これが必須科目なのだ。火ったって、昨年の春からどれだけ燃やしてきただろう。とにかく建築費用を安くあげるために廃材というか切り倒した木などをそのままおいていたのである。ドラム缶をもらってきて燃やすこと燃やすこと、折も折ならダイオキシンだなんて大騒ぎになったことだろう。そして一年を超えてドラム缶も腐ってぼろぼろになってきた。やむなく焚き火とする。実は今日はこの冬から続けてきたヒマラヤ杉焼却にピリオドを打ちたいのだ。私たちが子供の頃は風呂も炊事も薪であった。火の番は子供の役で、毎日火に親しんで来た。そして大学の山岳部では夏合宿は南アルプスで、毎日飯ごう炊さんである。飯ごう炊さんったって、その辺のキャンプ場のものとは訳が違う、3,40Kgの荷を背負いながら、4時頃から薪を拾いながら歩くのだ。幕場に着くのが下手をすると暗くなることもある、それから薪を焚いて飯を作るのだ。まともな薪もなく、着火剤なんてのもありゃしない、それでも好天の日はまだましで、雨天の炊事当番なんて泣きの涙だ。炊事当番でなけりゃいいのかったら、そうでもない。稜線の幕場では水場まで数百メートルを下らねばならないのだ。火炊きと水汲み、どっちもどっちである。
とにかく苦労して火を焚いたおかげで、今では火の扱いは一級品、木や草を燃やすことは田舎暮らしの必須条件だ。
刃物は、私自身好きではないのだが使わざるを得ない。鉈、鎌、剪定鋏などの道具はもとより怖いのはチエンソー、丸ノコである。どちらも予想外の反動が有ることがある。いわゆるキックバックと言う奴なんだが、本当に理屈通りにはいかないものである。無造作に切るのではなく、切断の途中でもどうなるかどうなるかと気を付けていることが大切だ。
とにかく今日はチエンソーと焚き火で半日を費やし、とことん疲れた。半年以上かかって山のようなヒマラヤ杉の枝葉を処理出来たのは、本当に満足感がある。都会に住んでいては絶対に経験することのないことである。
3月26日の状態、ヒマラヤ杉と杉の大木で庭が埋まっていた。
【作業日誌 9/15】
ヒマラヤ杉等焼却完了
今日のじょん:今日は半月一度のシャンプー日、体重は17、6Kg。シャンプーの後は疲れるのかよく寝ている。お腹もすくようでよく食べる。おかーもおとーも忙しいのでかまってくれない。ベランダでよいこちゃんしといてね。