(追記・写真集からのいただきものです)
こんな入道雲がやってくる! 灼熱の夏! が来た!
梅雨あけました。わ~い!!
晴れ間がみえた朝(梅雨明け前の・・・)
「庭の草取り、いまからやるよ~」じいやは、蚊取線香に火をつけて庭に下りた。
「は~い、アリガト!!」
私は、つめたい麦茶のはいったペットボトルを1本、日蔭においた。
ドクターから「草取りは禁止です、それと長時間の直射日光も避けてください」
と、いわれてからもう何年すぎたろうか
呼吸器の病いをいまもかかえたままで、半年ごとの検査が続いている。
最近は、安定状態が保たれているので入院から久しいが・・・
発病は、1999年12月、暮れも押し迫ったころだった。
「なんで私が、こんな病気に」
即入院の宣告にうちひしがれた。
それからやがて17年がすぎた。
「この病気は、なかなか治りませんが(ホントは治らないのです)
すぐにどうこうというものではありません。他の病気が重病化すれば別ですけどね」
長生きを保障されてしまったが、そうかぁ、流れに身をまかせてか・・・
手際よく草を掘り起こしてゆくじいや、背中の汗をじっと見ていたときだった。
「あっ!蝉!」
もちの木の大きな幹の下の方に、一匹の蝉がとまった。
太い!
背中と羽根が濃い茶色に光っている。4~5センチはあろうか?
もう、りっぱな大人の蝉だ。
「あぶら蝉たい!」田舎育ちのじいやが一目見て、教えてくれた。
カメラを急いでとりにいった。
一枚目、そっとシャッターをきる。
もっと激写でと傍によったら、パッ!と飛び立ってしまった。
「あっ! 逃げたぁ・・・」
「そげ~ん近寄るなら、蝉もびっくりして逃げるっさい!」
命、短い蝉・・・ さぁ 今日も暑くなるよ~