ばあやの のんび~り日記  

還暦をむかえてからパソコンの勉強を始めて
傘寿も越えてしまいました。
いつまでパソコンできるやら・・・

丹前ほしい!

2018年02月03日 | ばあやの本棚

蝋梅が咲きはじめました


日本列島が氷漬けされたような、厳しい寒さが続いています。

     

2~3日前のこと
はじめて親元を離れ、大学生活2度目の冬をむかえている孫・SからのSOS

「寒くてたまらんよ~」

「綿入れ丹前はどこに売ってある?」 次女からもSOS

「まかせなさい!」と、ひきうけた。

急いであちこち探したが、おいそれとお気に入りがなかなか見つからない。
あっ!・・・  もう半世紀近く前になるが、和物を扱っていた老舗のB店を思いだした。

「あの店なら、あるかもしれない!」

ところが行ってみると
当時は市の繁華街だった銀座通りは、どこもシャッターが下りていてひっそり
「あ~、残念! でも困ったな・・・」

せっかく来たからと閑散とした端の方まで歩いてみた。

「あっ!あった!」
 なんと!一軒だけ、シャッターが半開きになったあのB店があった。

「ごめんください」しばらくして奥から腰をかがめたおばあさんが
「いらっしゃいませ・・・」おっとりとした物腰でお出迎えされて、ホッ!

店の中は、和物と少しばかりのウールのセーター類がならべてあった。

「こちらに、綿入れ丹前がありますか?」
綿入れ袢纏でございますね。 ございますが、今は製造元からの仕入れに
なりますので、すこしばかりお時間がかかりますが・・・」

 「ありましたか、あ~よかったです」

「在庫があればいいのですが・・・たずねてみましょうね」

そしてポケットからとりだしたのは、なんとスマホ
スイスイと手慣れたもので、縫製工場へ注文の手配をされたのに 
またびっくり。
お年を聞いてみたら「80才でございます」

「う~ん、まいりました」

 先日、テレビで見た某M店の手つくり綿入れ纏(100%綿入れ丹前)は
この寒さも加えて大繁盛らしく、品薄だといわれたが

幸いに在庫ありのお知らせがきて、カタログ注文どうりの品が
手にはいることになった。


二日目のお昼には、筑後市内の工場から袢纏が届いて、
夕方の〇〇パックにて発送できた。


そして翌日の夕方、待ちかねた孫・Sからの電話。

「おばあちゃん、丹前とどいたよ~ 好きな紺色だよ。
   軽くてとても暖かい、 どうもありがとう!!」

「そうねぇ、もう届いたね。よかった!! よかった!!」

「成人式のお祝いは、お母さんにあずけておくからね。これからは
 いろいろ辛かこつもあると思うばってんが、乗り越えて、がんばれよ」


じいやの涙声が・・・ 


寒い夜には、ほかほかのこんな料理をたべさせてやりたいが・・・
ちゃんと食べているかなぁ~





 

「先日はお寒いところお越しいただき、綿入れ袢纏をお買い求め賜りまして
ありがとうございました。
陽も長くなりましたが、夜の冷えは きびしゅうございます。

温められてゆっくりと おやすみなさいませ」


 後日、B店のおばあさんからのお礼の電話でございました。 

コメント (17)
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