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鉄道シリーズ その76。今回は関東私鉄の無料の優等列車の話。私鉄の優等列車(急行、特急、快速、除く有料特急)は何が早いのかを判断するのはなかなか難しい。というのは鉄道会社により、その早さの順序が異なることが往々にしてあるからである。
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先日、東武東上線に乗る際に、時刻表には『快速』と『急行』がある。どちらが早いのかをじっくり見ると『快速』の方が早い。
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しかし、次に本川越から西武池袋線に乗ろうとして調べると何と『急行』は『快速』より早い。もちろん掲示されている時刻表で停車駅やかかる時間をじっくり見れば分かるが、咄嗟の時に直ぐには判断がつきにくい。
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また、関東の私鉄各社を見ると呼称は通勤時間帯以外(通勤急行や通勤快速を除いても)に限っても『快速特急』『特急』『準特急』『快速急行』『急行』『準急』『快速』『区間急行』『区間準急』と9種類もある。
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もちろん1社で全ての種類がある訳ではないが、結構、種類が多い会社もある。各駅停車を除き、5種類あるのが、小田急(快速急行、多摩急行、急行、準急、区間準急)と京王本線(特急、準特急、急行、区間急行、快速)が最多である。
最初に触れたとおり、同じ名前でもランクには差があり、京王では各駅停車以外で最も遅い『快速』が東武日光線では最も早いというのはなかなか面白い。
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また、『特急』も必ず最速ではなく、上をいく『快速特急』が最速の京浜急行、京成本線などもあるから油断できない。
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そんな中で東急田園都市線は今年7月に『急行』と『各停』の間に『準急』を新設した。毎日利用する通勤客の利便性確保はいいが、滅多にその線を利用しない営業マン泣かせであり、さらに外国人や国内旅行者にとってはとても覚えられそうもない。外国人観光を推し進めるならば、共通化の必要があると思うのは小生だけであろうか。
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