hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

蒲郡クラシックホテル

2014-09-06 05:00:00 | 日記
先日の『竹島』のブログにも一部書いたが、夏の旅行で蒲郡クラシックホテルに宿泊した。このホテルは1934年に名古屋の繊維問屋タキヒョー創業者、滝家が創業したが、当時は鉄道省に設置された国際観光局が国際観光ホテル建設計画を発表した際に名乗りを挙げたもの。このホテル以外で現存するのは雲仙観光ホテル、川奈ホテル、十和田ホテル、志摩観光ホテルクラシック(旧叡山ホテル)、琵琶湖ホテルなど、立て直したものは上高地帝国ホテル、札幌グランドホテル、赤倉観光ホテルなどがある。


その後1957年の昭和天皇の行幸、1958年には小津安二郎の『彼岸花』の撮影にも使われたが、親会社の業況悪化により、1980年に一旦廃業した。しかし、1987年に蒲郡プリンスホテルとして再オープン、2011年には今の呉竹荘グループが買収、今のホテル名になった。

客室は27室、3階建てとこじんまりしたホテルだが、アンティークな調度品やアールデコ様式の空間は歴史を感じさせ、落ち着いた時間を過ごすことができる。
夕食は離れの六角堂で鉄板焼きを賞味したが、建物を上手く使って客席が配され、その中でシェフが目の前で地元の魚や牛肉を太白油で焼き上げてくれる。特にアイスクリームを使ったデザートは逸品であった。




翌朝の朝食は2階のメインダイニングで和食を頂いたが、味はもちろんのこと、遠くに竹島が見え、部屋の雰囲気も大変素晴らしい。




実はこのホテルは2度目で前に宿泊したのは約45年前、当時のことは詳しくは覚えていないが、何故か懐かしく感じる。また、プリンスの時代はとても手の届く価格ではなかったが、今はかなり大衆価格になっており、クラシックホテルを楽しむのもなかなかいい。温泉はないけれど。