『古刹を巡る』その25。今回は総持寺。最近は神奈川県の古刹を巡ることが多く、川崎大師や遊行寺などに行ったが、やはり鶴見の総持寺を忘れる訳にはいかない。
この大本山は曹洞宗、つまり道元が開いた禅宗の寺で質素かつ規模の大きさに驚く。
その沿革であるが、元は能登の『諸嶽観音堂』がその前身で1898年に火災で焼失、1911年にこの地に移された。
とにかくその敷地は広大で寺の入口には鶴見大学の歯学部などがあり、大学の先に参道がある。建物は大正から昭和にかけて建築されたため、鉄筋コンクリート造りのものが多く、とにかく大きい。
特に三門は1969年に作られたもので、研修道場の三松閣(1990年竣工)と共にその規模に驚かされる。仏殿は最初に移された頃に作られたもので釈迦三尊像にお参りができる。さらに大祖堂は内部が千畳敷の大建築だが、いまは改修中のため、中に立ち入ることができなかった。
とにかく広く参拝するだけで疲れるほど。大祖先堂が改修中のためか殆ど参拝する人もおらず、やや寂しい中にも男性的で質実剛健である禅宗の寺を垣間見ることができた。