hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

蓮池坂、蛇坂、大坂

2014-12-10 05:00:00 | 日記
『江戸の坂・東京の坂』番外編(2)。前回の続きで、山羊坂・狸坂から、山手の尾根を通る道に戻り、保土ヶ谷方向に歩くと『赤塚』という碑の前を通る。この塚は鎌倉時代にこの辺りを支配していた平子広長一族の塚と言われ、現在の所有者が1979年に建てたものらしい。


その先の山羊坂との分岐点を越え、さらに三宅医院の先には右手にジグザグの階段で始まる高低差28m、平均斜度7度の急坂があるが、これが『蓮池坂』。この坂は途中に蓮や菖蒲の咲く池があったためこの名前が付けられた。今は池もなく当時の面影はない。


元に戻り先に行くと平楽公園の先を下る細い坂があるが、これが『蛇坂』。これは今にも蛇が出そうだからだと思ったら、やはりそのとおり、かつては細い山道で清水が流れ、蛇が出てくるためこの名前が付けられた。この坂は高低差38m、平均斜度10度とさらに急な坂である。考えてみると蛇のようにぐねぐねと曲がっているからとも言えそうである。


元の尾根の道に戻ると、すぐ先に増徳院という真言宗のお寺があるが、かなりいわれがありそうである。さらに米軍住宅(いわゆるベース)が並んでいるが、見えるところはいずれも空家のようである。



その先にはこのあたりの坂では珍しく、車も通ることのできる(逆に他の坂は階段があり、また細くて車は通れない。)坂が『大坂(おおざか)』。坂の途中には中村冒険パークという児童公園があるが、これも段々畑か棚田のように3層構造になっている。そして横浜市南区の散歩コースにもなっており、阪東橋までのイラストマップがあるがこれだけのアップダウンがある散歩道はかなり覚悟がいりそうである。なお、大坂は水道管を通すため拡張したため、道も広くなり、長さも長いのでこの名がついた。




この坂もウネウネ曲がり、特に中村冒険パークあたりからかなり急坂になる。(高低差28m、平均斜度7度)この坂を下り、商店街を抜けると行きに通ったローソンの横に出て、元の三吉橋に戻る。その先、横浜橋商店街も店のしたくは整い、そろそろにぎやかになっていた。



今回、横浜山手の坂を狸坂、山羊坂、蓮池坂、蛇坂、大坂と5つ行っただけだが、これだけの急坂は東京には中々ない。確かに上からの眺めは横浜ランドマークタワーなども見え、景色は素晴らしいが、登ったり降りたりする坂巡りは比較的ゆったりとした坂の多い東京に限ると改めて思った次第。