
下北沢から池ノ上に向かう途中にある気になる蕎麦屋さんにお邪魔する。茶沢通りを代沢に向かい、左に曲がる。森巌寺の向かい側、住宅街にポツリとある雰囲気良さそうなお店だが、中々機会がなくやっと訪問。店の名前は『打心蕎庵』(だしんそあん)。



秋の1日、特に予定もなく下北沢駅を降りて蕎麦やさんに向かう。到着は丁度12時、店は立派な門に黄色い暖簾がかかり、店の中を覗くと丁度満席。外で少し待つが、蚊が多いのか、蚊取線香が2つも。

しかし、街中の割には静かで庭の石塔やまだ緑のしだれ桜などをみながら、のんびりする。そして10分も待たずに中に入るが、 店内は大きなテーブルが1つ、4人のテーブルが4つとゆったりとした配置である。

メニューを見ると酒肴や酒も数々あり、特に裏雅山流には惹かれるが、我慢。ビールと『貝柱とさいまき海老と三つ葉のかき揚げ』を注文。同時に常陸秋そば(大盛り1450円)と鴨そば(温かいもの1900円)を注文。(ちなみに2人で訪問)


まずはビールとかき揚げの登場。小ぶりだが、いい感じ。塩でいただくが、塩も粗塩で貝柱の甘みが引き立ち、ビールが止まらない。


次いで鴨そばの登場。鴨は5枚、焼き目のついた白ネギが3つ、さらに九条ネギも入っている。これを1口お相伴。ついてきた黒七味を入れるが、しつこくなく、上品。鴨も焼き目がついており、丁寧な仕事ぶり。また、温かいそばがこれだけ美味く感じると秋だなあと感じる。


ついで秋そば登場。ざるでなく、皿に盛ってあるが、大盛りで丁度良いサイズ。蕎麦つゆは少し辛め、ネギは白髪ねぎ。細めの挽きぐるみは小生の好み、少し硬めのそばの感触と喉越しを楽しむ。少し、食べた後、前に神田のまつやで聞いたのを真似て、鴨そばについていた黒七味を振ってみたがこれがまた美味い。

器も凝っており、店のサービスもいい。また、夜来ても酒もそれなりにあり、凝ったつまみもあるので多少高いが是非また来たい店。いや~美味かった。

打心蕎庵
世田谷区代沢3ー7ー14
0354310141
なお、予約は出来ないそうです。