『江戸の坂・東京の坂』その56。前回に引き続き西日暮里~谷中周辺の坂道を巡る。西日暮里駅まで戻り、JRの駅舎の方に渡る。
線路に沿って日暮里方向に向かう急坂があるが、これが『間の坂』。読み方は『まのさか』『あいのさか』の呼び方があるが、その起源はわからない。この道は諏訪通と呼ばれ、坂の上は西日暮里公園となっているが、その先には諏訪神社がある。
坂の上には周辺の地図があり、富士見坂は名所となっているのか、丁寧に場所が示されている。
さらに諏訪神社を左に見て少し行くと矢印があり、右に曲がると富士見坂。
左側は墓地、前はよく広がっている。何と東京には富士見坂は数あれど、ここからは今も富士山が望めるらしい。
その記念からかよく分からないが、水銀灯の横には富士山が描かれ、さらに坂の上には国土交通省の『関東富士見百景』のプレートがある。
坂を下り、左に曲がる。途中には寺が並び、さらに竹籠屋などという珍しい商売をしている店がある。
その先が谷中銀座、左に向かうと日暮里駅で石段がある。これが『夕焼けだんだん』の別名があり、猫たちが休んでいる写真がよくガイドブックに載ってる。
しかし、いつもいる訳ではないだろうと思い探すと、石段の下で死んだように良く眠っているミケが1匹。やはりいるんだね。
坂の反対が谷中銀座商店街が続く。人も急に増えるが、道にはやはり猫を題材にしたものを売っている店が多い。しかし、普通の肉屋や魚屋もあり、風情がある。屋根を見ると猫が、と思ったが偽物であった。
商店街を抜け、まっすぐ行くともう不忍通り、左に曲がるとすぐに千駄木駅に到着する。下町風情を楽しむならばもってこいのコースである。