
秋に入るとうまいものが色々と登場する。代表は秋刀魚や松茸、栗、きのこ、鮭などだが、つまみとして忘れられないのが銀杏である。銀杏はイチョウの実で公園や街路樹として植えてあるのを拾うこともできるが、あの独特な臭い匂いのする黄色い実の中にあり、土に埋めたりしなければならないため、小生は必ず乾かした白い実だけを購入し、その途中の行程を行った人に対価を払うことにしている。

ちょうど、長野県豊丘村と杉並区久我山が姉妹都市の縁で第10回豊丘祭と評して豊丘村の物産展が久我山駅前で行われていたが、そこで銀杏を発見、37粒で200円と格安のため、即購入し、それをつまみにすべく殻を剥くことにした。

まずは専用の殻を割るペンチのような道具で一つ一つ殻を割る。専用の道具がないときはペンチで代用できるが力加減が難しく、殻をぺちゃんこにしてしまうリスクがともなう。

これをすべて行い、使い古しの紙製の封筒に入れて2~3回折りまげる。これを電子レンジで60~90秒かける。

熱々を封筒から取り出し、一つ一つ殻を剥き、さらに甘皮を取る。殻を剥くのは簡単だが、甘皮を取るのが面倒である。熱ければ熱いほど剥きやすいため、我慢して剥く。甘皮が取れない場合は両手の掌で実を軽く挟み、円を描くように動かすとかなり取ることができる。これを一つずつやるのだから、かなり根気がいる作業である。


すべて出来たら今度は熱湯に実を入れてゆっくりお玉杓子のそこで回すと徐々に甘皮も取れ、完成である。

あとは食べる直前にアルミホイルで容器を作り、塩を振ってオーブントースターで温めれば一品完成である。子供には美味くなかった銀杏も今では晩酌には欠かせな一品。冷凍もできる為、ぜひおためしあれ。