
日本橋界隈には老舗洋食店が多く、味を競っている。たいめいけん、キラク、そよいちといった実力派や小春軒、太平洋(閉店)といった伝統の店まで色々な種類があるが、今日のお店は創業昭和38年の老舗ながらリーズナブルな洋食を出す『レストラン桂』。場所はCOREDO室町の間の道を少し昭和通りに向かい歩いた右側にある。

店は小綺麗で80を超えたオーナーシェフと息子さんが厨房を預かる。フロアは奥様と熟年2人がテキパキとさばいていく。色紙も石ちゃんや加山雄三に加え、陳建一や最近なくなった岸朝子さんのも並ぶ。

ランチは4種類。ほかにもカキフライ定食や特製メンチカツ定食などもあるが、小生は最も廉価なAランチ(900円 税込)をチョイス。本当なら一度、ステーキランチでも行きたいところ。今日のAランチは『鰆のバター焼きとポークカツレツ』。

注文してからしばらく周りの人を見ていたが、1時過ぎだが、ほぼ満席。隣には品の良さそうな老婦人が3人。注文はカキフライ定食だが、ライスを半分にして、さらに多いとさらに減らして欲しいとなかなかワガママな要望。しかし、ベテランの店員さんはニコニコして応じている。やはり、この世代の人たちは残すのはいやみたいだ。

そんな風景を見ていたら、Aランチが到着。鰆のバター焼きにはベアネーズソース、ポークカツレツにはデミソースがかかっている。まずは鰆のバター焼きから行くが、焼き加減もよく、自家製であろうかソースが素晴らしい。付け合わせはキャベツ千切りとケチャップで味をつけたスパゲティが如何にも洋食店。

ポークカツレツはやや小ぶりだが、デミソースがやはり美味い。ソースはさっぱりしたウスターソース。さらにぎっしりのおかずに満足。

後でゆっくりコーヒーでも飲めば満点なランチであるが、忙しく食べたらすぐに帰りました。夜飲みに来ても中々メニューが充実、楽しみなみせである。
レストラン桂
中央区日本橋室町1ー13ー7
0332414922