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『鉄道シリーズ』その136。北海道新幹線開通後、約1カ月。空車率の高さに対する批判とそれでも鉄道利用客の向上があるとの反論など色々ある中ではあるが、やはりビジネス客には中々利用しづらく、特に東京~札幌の乗客には論を待たないというのははっきりしたことは間違いない。
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一方で北海道新幹線開通がJR北海道の在来線に掛かる負担の重さはかなりのものとなって来ている。そのなかでも上下各3本→1本にまで減便となった札沼線(石狩当別~新十津川)に注目したい。
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今まで在来線で上下各1本という路線は昭和59年に廃止になった清水港線(清水~三保)くらいしか記憶にない。(播但線支線姫路~飾磨港、南海和歌山港~水軒が2往復、日中線喜多方~熱塩は3往復)
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現存する運行本数の少ない路線を見てみると山口県の小野田線支線と雀田~長門本山の3本、山田線(宮城県)の先端部分の上米内~川内が4本(各駅停車2本)、ほかにも少ないと言われている只見線(福島県、新潟県)も小出~只見間が 4本(うち1本は大白川~小出)、会津坂下~会津川口5本と比較しても札沼線は極端に少ない。これは新十津川駅は函館本線滝川駅から近く、鉄道で札幌に行く場合はこちらを利用しているという特殊な事情もあるかもしれないが。
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札沼線の今までの歴史は茨の道であった。元は札沼線というくらいで札幌~石狩沼田(留萌本線)を1935年に全通させたが、戦時下不要線として一部休止の憂き目にあう。しかし、ようやく1956年に復活したのも束の間、不採算線を廃止する第一次廃止対象路線となり、石狩沼田~新十津川を1972年に廃止。一方で札幌近郊部分は人口増や大学の新設のため、乗客増加に対応を迫られ、2012年には桑園~北海道医療大学は電化、増発されるなど路線の両端の格差も広がっている。広島県の可部線、東京都の五日市線などと同様である。
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今回のダイヤ改正ではほかにも乗降客の少ない駅の廃止(上白滝、旧白滝、下白滝、十三里、花咲など8駅)、根室本線(花咲線)釧路~根室、石北本線、室蘭線などの運行本数の減便なども併せて行われ、さらに留萌本線(増毛~留萌)の12月4日での廃止も決まった。業績が厳しく、縮小が必要なことも理解できるが、何とかJR北海道には頑張ってもらいたいものである。
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