hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

鯉とこいのぼりの切手

2016-05-05 05:00:50 | 日記

『切手シリーズ』その58。端午の節句を前に『鯉』の切手について調べてみた。
その前に端午の節句(5月5日)がこどもの日と制定されたのは1949年のこと。ただし、こどもの日制定の切手の図案は鯉ではなく男の子の笑顔だが。

この切手は同日同じ図案の10面無目打ちの小型シートが『犬山こども博記念』としても発行されている。

肝心の鯉の図案であるが、最初に発行されたのは1955年5月に第15回国際商業会議所総会記念としてこいのぼりの図案の記念が発行されている。ただ、国際商業会議所とこいのぼりの関係は不明である。

その翌年5月5日には世界こどもの日制定記念の切手が発行された。単色のため分かりにくいが、子供達の後ろにはこいのぼりがはためいている。

次に鯉が登場するのは1966~67年に12種類の魚介を有名作家の絵を図案として発行された魚介シリーズの第2弾。1966年2月に竪山南風という文化勲章も受けた日本画家の作品である。青緑色の中を鯉が泳ぐ図。

また、ふるさと切手として新潟から1991年5月に発行された『錦鯉』が描かれた切手がある。個人的にはこの切手の鯉が一番美しく描かれている気がする。

次もふるさと切手だが、2007年8月に東京から『江戸名所と粋の浮世絵』として10枚の小型シートが発行されているが、そのうちの1枚。歌川広重画『名所江戸百景水道橋駿河臺』の切手には左側に大きく鯉が描かれている。
ということで鯉にちなんだ切手のうち『こいのぼり』が2種、『鯉』が3種であるが、うち3枚が5月発行でやはり5月の魚なのかもしれない。蛇足ながら、こいのぼりは鯉は天に昇り龍となるという古い中国の言い伝えによるものだが、五月の空を舞うこいのぼりを見るとまさにそんな気がしてしまうのは小生だけだろうか。