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『鉄道シリーズ』その142。その東急5000系車両と聞いて『ああ、アオガエル』と答える人は中年以上か鉄道マニアである。
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確かに小生が大学に通っていたころは旧5000系車両はまだ東急東横線にも走っていた。今もハチ公前の待ち合わせ場所として1台置いてあるだけだが。そして、地方私鉄で第二の人生を歩んでいたものも、今年熊本電鉄で最後の1両が引退したとのニュースがあった。
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しかし、今日取り上げるのはアオガエルではなく、新型車両の5000系のことである。東急田園都市線に2016年1月から導入された5000系4ドア車両は樹木と草木をイメージした色使いでシートはグリーン、ドアの周りは木目調と凝っている。
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注目すべきは居住性を改善した点で通勤用のシートはロングシートながら、1人ずつ凹凸が付いているハイバックシート、しかも座席の両端2席には関東では初めてヘッドレストが付いており、こころなしかスプリングもよく効いている気がする。小生も通勤や移動でよく乗り入れている半蔵門線を使うが、この車両は乗り心地がよく、朝大手町駅では寝過ごしている人をよく見かける。
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また、端のスペースには車イスやベビーカーがより快適に過ごせるようになっており、高さが違う手すりが付いている。特に床にも車イスやベビーカーのサインが付いているため、周囲もそのスペースを理解しやすい。
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さらに従来より低い荷物棚や三角になった持ちやすいつり革など細かい点も改良されており、TVディスプレイも従来のものより精密になっている。
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この車両がついた編成には時々出くわすが、全車両ではなく、一部の車両のみで前後は普通の車両であることが多いため、新型車両により好みをして乗ることも多い。まあ、中央林間〜久喜間は所要1時間53分、距離にして81.3km、この車両ならば長距離通勤でも楽に行くことができる。但し、もちろん座れることが前提ではあるが。
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