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『江戸の坂・東京の坂』その75。前回の白金台付近の坂道の続き。三光坂を下りきるとT字路となっている。これを右に曲がると寺が続いている。
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右側は台地になっており、切れ目から墓地が覗く。麻布や白金は江戸時代は寂れた場所で寺も多くあったようだ。
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その先を右に折れると国道1号線にぶつかるが、この辺りから清正公前交差点まで左に緩く上り坂となる。これが『名光坂』、表示板はないが、この辺りは蛍の名所で名光と読んだからという説と同様に地名が『東那光』で那光坂が名光坂になったという説がある。
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清正公前交差点を左に曲がる坂道が『天神坂』。これは昔坂の南側に菅原道眞の祠があったことから付いた名前である。曲がると小さな稲荷神社があり、古壽老稲荷神社。先ほど訪れた桑原坂にあったのが古地老稲荷神社、この2つ、何か関係があるような気がした。
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坂を下り、折角なので清正公に御参りする。『清正公』とは加藤清正が死後、神と奉る信仰で、おもに加藤清正が庇護した日蓮宗の寺院で中心に行われた。しかし、廃仏棄釈の際に加藤神社でも信仰された。通称清正公と呼ばれているのは日蓮宗の最勝山覚林寺である。
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この地にはかつて肥後藩の中屋敷があり、その後に建てられたものである。安政年間に再建された門も立派でこの場所だけ周りと違う。また、清正公堂も慶応年間に建てられた質実剛健な権現造のもので区の指定有形文化財に指定有形文化財されている。
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それにつけてもお隣のチャンポン屋さん、美味いのだろうか?