『メトロに乗って』その52。今回は東京メトロ南北線西ヶ原駅から歩いてみる。駅を上がるとすぐに本郷通りに出る。左側には国立印刷局、いつも切手や紙幣などでお世話になっている。
立派な建物で日にちは限られるが、中を見学できるようである。このまままっすぐ行くと飛鳥山に出るのだが、今日は反対方向に行く。
メトロ西ヶ原駅を通り越し、花と森の病院の先には滝野川公園、その隣には北区防災センターと地震科学館が付設している。
無料なので中に入ると防災ビデオや地震体験室、煙体験室、消火訓練などできるが、小学生の団体に遭遇して退散する。
その先には内田康夫の小説に登場する私立探偵の浅見光彦が小説の中でよく利用する茶屋、平塚亭が登場。入ってゆっくり団子でもたべたいところだが、今日は残念ながらお休みでした。
平塚亭を左に曲がると平塚神社。入口からしばらくは駐車場として利用され、その先に木製の鳥居が出てくる。
平塚とは古墳がもとにあったとも言われている。また、平安時代には秩父平氏豊島親義が平塚城という城館を建てたとも伝えられる。その後は後三年の役であるから平安後期に源義家、義光、義綱の三兄弟がこの館で厚遇を受けたため、鎧と甲冑を下賜した。これを本尊として平たい塚が造り、社を建てて3人の木像を安置したのが、神社のはじめとされている。
その後は山川貞久という針医が平塚神社で家光の病気の治癒を祈祷をしたのち、家光が回復したことから、貞久が平塚神社に私費で社殿と神宮寺を再興、これを聞いた家光も感激し、江戸幕府からも厚遇を受けた。今はひっそりとした神社である。境内には地区の神輿を保管する建物も付属している。(以下、次回)