『メトロに乗って』その48。北千住駅の続きで元の宿場町商店街に戻り、旧日光街道を歩く。この辺りには古い住宅が結構残り、住居としているもの、婦人服小売や酒屋などをやっているものなど今も現役で活躍している。
その先には『旧高札場』を公園にしたもの。江戸時代は千住は人馬引継所として栄えており、明治の初期までは宿場の決まりや掟を掲示する場所として使われていたもの。
さらにその先左側には絵馬屋といって代々にわたり、絵馬や行灯、凧などの絵付けを行なう際物問屋の業を勤めている。これを今も商うのは極めて珍しい。
その向かいには横山家住宅という伝馬屋敷が残されている。元は松屋と号し、地漉き和紙問屋を営んでいた。この江戸時代後期に建てられた伝馬屋敷が関東大震災や太平洋戦争の空襲もくぐり抜け、今もあること自体がすばらしい。
そのすぐ先には『槍かけ団子』の看板が見えるが、この辺りはなぜか和菓子屋が軒を連ねる。その中で建物は新しくなったが、あん団子は85円と昔からのスタイルを貫く老舗は嬉しいものである。
この辺りからは商店も少なくなり、町歩きのネタも少ないので今回は終了。駅前通りの左側にも次の機会は行ってみたい。