hokutoのきまぐれ散歩

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第91回国風盆栽展

2017-02-05 05:00:00 | 日記

第91回国風盆栽展に足を運ぶ。と言っても朝日新聞の販売店から無料のチケットを頂いたからだが。国風盆栽展は第1回が1934年に東京府美術館(現、東京都美術館)で開催された。太平洋戦争で3年間は中止されたものの、1947年には復活、日本では最もレベルの高い盆栽の展覧会である。

会場の東京都美術館では同時開催のティティアーノ展などで大混雑、しかし、地下で開催の盆栽展にも足を向ける人は少なくない。


地下3階から見始めるが、最初は会長の河野洋平氏の蝦夷松、ついで野呂田芳成氏の五葉松と有名人の作品が並ぶ。やはり、こうした会だけに五葉松、松柏、黒松などが大勢を占める。


初めの方は大作が多いが、個人的にはあたかも江戸の街道沿いの風景を表すような米栂に目を奪われる。

雑木では葉は全て落ちているが、かえでやケヤキの細部までよく手が入れられたものもいい。また、素人らしく花のある野梅や木瓜、椿なども楽しい。


驚いたのは紫の実をたくさんつけたムラサキシキブや小さな実をたくさんつけたロッカクリンゴ、柿などは素晴らしい作品である。



後半には5点ほどを木の台に並べ、調和を楽しむものが飾られたが、そのなかで昨年我が家の梅の実が一つ育ったのとそっくりな花梨には感心した。


宮内省出品の黒松も中々の風格、年寄りばかりが目立ったが中には外人や高校生も混じり、将来も期待できる展覧会であった。