『ぶらっと橋めぐり』その29。今回は千住新橋を渡る。この橋は荒川に掛かるが、千住大橋と区別するためこの名前となった。上を国道4号線(日光街道)が通り、荒川放水路が開削された際に1924年に架けられたもの。その後、1972年から架け替え工事を行い、1983年に上下2本に分かれた現在の橋が完成した。
千住新橋を歩いて渡ろうとすると遠くアプローチが難しい。旧日光街道からいくと国道4号線の下をくぐり、側道から螺旋状の歩道橋を登り、やっと橋に到着。
そこから交通量の多い車道を横目に歩道を行くのだが、歩く人は殆どおらず、皆自転車に乗っている。松戸方向に向かい左側は遥か先まで見えるほど眺めも良い。
下にはサッカー場で汗を流す子供やランニングをする人達が小さく見える。川には浚渫船、これだけの規模があれば随分土砂も溜まるだろう。
長さは446mというからアプローチも含めて往復すると約1キロはある。川を渡りきると今の季節は枯れた葦原となっており、風が吹くたびに葦が揺れる。
渡りきると左側に何故かカモメたちが行儀よく座って羽を休めており、ここから河原に降りることができる。歩いても大きいが、下から眺めても立派な橋である。
河原を歩いて、反対側に行くと目の前に青く塗られたTXと常磐線の鉄道橋を見ることができる。日はあるが、風がめっぽう強く、歩くだけでくたびれる。
すると足立区のビルの向こうにスカイツリー、下町はどこからも見ることができる。あまり、風情はないが、規模には圧倒される橋である。