hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

松濤はろう〜神泉グルメ

2017-02-23 05:00:36 | グルメ

不思議なもので『神泉』と聞いても別に何とも思わないが、『松濤』と聞くとかなり高級感を覚えるのは何故だろうか。今回は神泉駅を降りて7分程度歩いたところにある『松濤はろう』という居酒屋にお邪魔した。

わざわざ居酒屋と書いたのは店のプロフィールに居酒屋と書いてあるからなのだが、店の造りはどう見ても割烹、板前とおかみさんが2人で営むお店である。

少し早く着いたのでカウンターに座り、瓶ビールを開けて飲む。この店には生ビールはなく、日本酒とワインを飲んでもらいたいのが、店のコンセプトである。カウンターの中では板さんが串に刺した穴子の八幡巻きを火に炙っているが、その香りが空きっ腹に応える。

O氏が定刻に到着したので瓶ビールでまずは乾杯。注文はたくさんあるメニューから少しずつだしてもらうことにする。

まずは『もずく入りのがんもどきの煮物』、出汁がよく効いて優しい味。次は『ウニ茄子』、ナスの炊いたものに生うにを乗せたもの。見た目ほど味は濃くなく、意外な取り合わせである。

そしてこの店の名物『ポテトサラダ』、あまりマヨネーズが多くないタイプで角切りベーコンをバターで焦がしアクセントを付けている。いや、これは美味い。

瓶ビールを飲み終えて寒いので燗酒から。カウンターからも見える『鶴の友』(新潟県)からスタート。後口はいいが、しっかりした飲み口で丁寧にチロリでつけた酒は美味い。ここで刺し盛りが登場。煎り酒を掛けた平目、漬けにした鰤、軽く酢でしめた小肌。山わさびが添えてあり、裏には小さな酢飯。よく仕事がしてあり、醤油なしで満足できる。

燗酒の2本目を頼む頃には味噌仕立ての煮込み。野菜も小さめに切ってあり、食べやすい。白味噌の優しい味は燗酒にぴったり。


続いて鷹勇(鳥取県)の冷やに変え、先ほどの牛蒡の八幡巻きが登場。穴子のパリッとした皮とふんわりした身、香り高い牛蒡のハーモニーは最高。添えられた山椒の佃煮がアクセントとなる。山芋の梅酢漬けも箸休めにいい。

次は独楽蔵(福岡県)をいただく。つまみには鯖のスモークとキュウリの酢の物。バリエーションの多い逸品を愉しんで今日は終了。

これだけで2人で1.5でお釣りがくる、なかなかリーズナブルなお店。誰かと静かに飲みにくるには良い店である。誰とは言わないが。

松濤はろう
渋谷区松濤2ー14ー12
0368872841