hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

インフルエンザ2017事情

2017-11-09 05:00:50 | 日記

ハロウィンが終わり、街のショーウィンドウが一斉にクリスマスのサンタクロースに変わるこの季節、青葉が赤くなったり、黄色くなったり、季節感があり、私の好きな季節である。しかし、楽しいこともあるが、この時期に思い出さなくてはいけないことがある。もちろん、来年のカレンダーや日記帳も必要だが、気温が下がり始めると聞こえて来るのはインフルエンザ接種である。
実は私は社会人になってからはあまりインフルエンザの予防接種を受けたことがない。それは25年ほど前に疲れた体でインフルエンザの予防接種を受けて熱が出たことがあったためである。しかし、昨年から様子が変わった。というのは娘のところに孫ができたからである。流石に私がインフルエンザをうつす訳にも行かず、昨年から復活させた。

今年も打たねばと昨年お世話になった耳鼻咽喉科に電話を掛けると、今年はワクチンが不足していて予約制、早くて12月1日と言われ、止む無く予約した。
では、なぜ季節が変わればインフルエンザの予防接種がいることが分かっていながら、ワクチンが不足するのだろう。流行予測に基づいて不活化インフルエンザワクチンを卵で培養するのが一般的だが、今年は5月に厚労省が発表した株では製造効率が悪いことが分かり、7月に他の株(A香港)に変更したが、製造に手間取り出荷が遅れているのでワクチンが不足気味なのだそうだ。

もう一つワクチン不足に拍車をかけているのは2回接種をするケースがあるからだとか。13歳未満は免疫強化から2回打つことになっているが、成人は効果があるかも定かでないのに医師によっては打っていて、これがワクチン不足の原因の一つとなっているらしい。
閑話休題、鶏卵で生ワクチンを作ることは子供でも知っているが、製造期間が6カ月もかかるなど効率が悪く、さらに卵アレルギーや鳥インフルの問題もある。そこで現在、卵以外の培養体を使った技術開発が考えられているのだが、その一つが昆虫細胞(ツマジロクサトヨウという蛾の一種)や植物細胞(タバコの一種)などを使ったものが知られている。この方法では不活化がいらないために製造期間が1〜2カ月に短縮できるというのだ。その年に流行するタイプのワクチンは厚労省が決めて製造するのだが、これ外れた場合に急に大量のワクチン製造が必要になるため、効率的なワクチン製造技術の開発が急務らしい。

今に始まった話ではないが、インフルエンザワクチンはまだまだ技術が進化していないようである。とにかく、気になるならば早く予約することのようであろう。