hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

神田で稲荷社巡り(1)

2017-11-26 05:00:02 | 日記

『神田をぶらり』その16。このシリーズは昨年6月以来超久しぶり。以前から知ってはいたのだが、神田の街を歩くと神社、特にお稲荷さんが多いことに気がつく。今日は神田多町や須田町あたりを歩いてみたい。

多町通りにある『松本家住宅主屋』からスタート。この家屋は1931年に神田多町問屋街に残る震災復興町家で青果店の店舗兼住宅。3階建てで北側は窓の少ない防火建築。国の登録有形文化財に指定されている。


その先を左に曲がるとすぐに『松尾神社』。稲荷とはついていないが、稲荷神を祀る神社であり、明治に神田神社の兼務社となったものである。


その先にあるのが、『和光稲荷神社』。これはベビーフードやウェットティッシュなど衛生商品で有名な和光堂本社ビルの屋敷神。ただ、2011年にアサヒビールの子会社化、さらに2017年にはアサヒグループ食品に吸収されて会社は解散してしまった。現在は本社ビルを西鉄が買い取ったため、周りがフェンスに覆われて、中には入ることができない。この神社の運命はどうなるのかが気になるところである。

松尾神社まで戻り、右手に曲がる。その先に千代田小学校が見えて来たらこれを左に曲がると『一八稲荷神社』。江戸初期に伏見稲荷の分霊を勧進したのが起源で戦前は新銀神社と呼ばれていた。

防災盗難避けの御神徳が高く、事実、太平洋戦争の空襲で東京中が火の海となった中、多町は焼失を免れたのだから、霊剣あらたかなのである。現在は地元の人が金を出し合いコンクリート造りの小さいながら立派な社殿を構えている。(以下、次回)