hokutoのきまぐれ散歩

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蕎ノ字〜人形町グルメ

2017-11-11 05:00:07 | グルメ

9月下旬に飲み友のMくんからメールが入り、ようやく『人形町蕎ノ字』の予約が取れたとの内容。予約は11月に入ってからとのことだったが、もちろん参加することにした。

この店はグルメサイトで以前より知ってはいたが、予約がなかなか取れずに諦めていた店の一つである。場所は甘酒横丁の一本裏通りにあり、目立たない。6時少し前に店に入るとまだ行灯も付いていない。入口すぐには蕎麦打ちスペースもあり、期待させられる。

店はカウンターのみ、中で腰の低い御主人が天ぷらを揚げて、揚げたてを食べるシステム。連れが遅れたのでまずは生ビールで時間つぶし。


蕎麦ゴメにウニを乗せたおしのぎ。小さな蕎麦がきは濃いめの蕎麦つゆで頂くが、静岡産のワサビがよく香り美味い。

少し御主人と話したが、ちょうど1周年だそうで『故郷島田市を中心に静岡県産にこだわった素材を天ぷらを中心に出し、最後に蕎麦で締めてもらう』のがこの店のコンセプトと教えてもらった。


ここでようやく連れもきたので天ぷらに入る。最初は海老から。海老はさいまきと言われる大きさで一人前2尾ずつ、これを塩と天つゆで頂く。特に塩は海老の甘さが引き立ち、美味。

そろそろお酒をと冷酒をお願いするとこちらも静岡県島田市の大村酒造場の3本、いずれも珍しい酒だが、その中から『南部流satoru hibino若竹純米吟醸 生酒』を選ぶ。全く知らない蔵だが、アルコール17度とやや高めのため、ドライだが、フルーティーな酒。長い名前だが、味はシンプルに旨い。

次はカリカリの海老の頭、そしてフワフワなキスと続く。あっさりした太刀魚は炙った刺身と天ぷらの食べ比べ、ホロホロとした身の細かさが楽しめる天ぷらとしっかりとした刺身、随分違うものだ。


魚が続いたが、次はハス。掛川のわずかに取れるハスを紙に巻いて手でいくが、これが繊維が強く、噛み切ったところから糸を引く。


ついで玉取茸という大きく肉厚な椎茸、これを4つに分けたものだが、石搗きも含めて美味い。さらに『なんばん』だが、これはブロッコリー・ナスなど野菜3種の天ぷらに濃い天つゆを掛け、削りたての鰹節をかけたもの。

野菜は出し方も面白いがとにかく素材をうまく生かしている。

魚に戻り、メゴチ、牡蠣と続く。牡蠣の天ぷらはあまり食べないがシンプルに塩で食べると滋味が溢れてくる。そしてサツマイモで箸を休め、穴子の登場。ちょうど良い大きさで、天つゆとよく合う。

最後にアラカルトで贅沢にも雲丹の大葉はさみ揚げ、まあ、不味いわけがない。火を入れてトロッとなった生うにの甘さが最高。


これで天ぷらは終わり、最後は桜えびのかき揚げで天ざるを頂く。蕎麦は細め、喉越しも良く、天ぷらと合わせて食べると美味い。


蕎麦湯を頂き、甘味を食べて大満腹、さらに大満足。お勘定は内緒だが、安くはない、しかし、納得の味。御主人も奥様も若い衆も見事な接客で気持ちよく食べることもできました。すぐにでも、また来たい店である。予算があればでしたけど。


蕎ノ字
中央区日本橋人形町2ー22ー11
0356431566