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滄浪閣は伊藤博文の別荘であったが、その後西武鉄道グループが買い受け、1954年に旅館として開業、大磯プリンスホテル別館として営業していたが、2006年に大磯町が買収した。
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現在は隣地の西園寺公望邸と共に整備を進めている。現在は営業を終了したレストランや宴会場が残され、前には伊藤博文の邸宅があったことを示す石碑が残されている。
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すぐ先に先ほどバスの車窓から見えた松並木が見えてくる。江戸時代からの松は松食い虫にやられたみたいだが、まだまだ風情が残されている。
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少し歩くと右側に鴫立沢が見えてくる。道路から右に少し階段を降りたあたりに庵があり、振り返ると確かに沢となっていた。300円払い中に入ると沢山の句碑が建っている。
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また、西行が詠んだ『心なき身にも哀れはしられけり鴫立沢の秋の夕暮れ』という句にちなみ、元禄時代に初代庵主大淀三千風が建てた円位堂、五智如来の石像などが残されている。
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鴫立沢で教えてもらった井上蒲鉾店を探し歩くと『さざれ石』という珍しい名前のバス停。早速調べてみると君が代にあるようなさざれ石がある訳ではなく、昔この辺りにあった和菓子屋の銘菓だったらしく、今は和菓子屋もないため、バス停や地名に残っているのみとのこと。
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その先には井上蒲鉾店、40数年前からはかなり立派になっているが、相変わらずさつま揚げ、蒲鉾、はんぺんの3つだけで営業中。懐かしくてはんぺん2枚とさつま揚げ5枚を購入。いい土産となった。
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ここからは大磯駅まで歩く。途中、右手にはエリザベスサンダーホームの跡が残され、今は私立小中学校になっていた。
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そしてようやく大磯駅、平坦だからなんとかなったが、よく歩いた一日であった。