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『東京の坂、日本の坂』その111。今まで『東京の坂、江戸の坂』というタイトルでブログを書いてきたがそろそろネタも尽きかけて今回から表題に変更、今回は横浜市山手地区の坂道を巡ってみる。
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ご存知のとおり、横浜市・特に山手周辺には坂道が多い。今日はみなとみらい線の終点である元町・中華街駅で降りて元町方面出口から外にでる。目の前には高速道路が通っているが、これを右手に歩くとすぐのところに右に上がって行く坂道がある。
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これが『谷戸坂』、S字のようになりながら坂道を上る。かなり急な坂道だが、路線バスも通っていて交通量も多い。途中には大きな切り株が2つあるが、かつては大木が影となっていたのだろうか。登りきったところに港の見える丘公園の入口がある。
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これを曲がり、右方向に行くが、この道が山手本通り。両側に坂道があり、ちょうど尾根のようになっている。左手には岩崎博物館、これは日本初の西洋式劇場であるゲーテ座跡に造られたものだが、今は薔薇が美しい。
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先を右に降りて行く細い坂が『見尻坂』、少し行くと横浜気象台がある。名前の由来は登る際に前の人の尻が見えるほど急だったためつけられたらしい。色っぽい名前である。
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反対に左に降りて行く坂道が『陣屋坂』、こちらは広くてまっすぐな坂道である。由来は幕末から明治8年までこの付近にイギリス軍の陣営があったから付けられたようだ。
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山手本通りに戻ると外人墓地がある。閉鎖中のため、中に入れないが、外から準鉄道記念物の墓石が見えた。これはエドモンドモレルやジョンタイアックなど日本の鉄道開業にあたり指導した技師たちの墓が記念物に指定されているのである。(以下、次回)