『ほたて』で昼食を取った後、再びリンリンロードに向けてペダルを踏んだ。先程と同じように関鉄本社前のバス停まで行き、今回は左折する。目的地は14.2km先の小田城址である。つくば霞ヶ浦リンリンロードがいいのは殆どフラットなところ、足に負担がかからない。ただ、あまり自転車に乗り慣れていないため、他のサイクリストにどんどん抜かれてしまう。
田んぼが広がる中を走ると左側に昔の踏切に置かれていたと思われるコンクリートの塊、やはり廃線跡である。旧筑波鉄道の次の駅は虫掛、スタートから4kmだが、26分もかかってしまった。
虫掛駅は二面二線のホームであったが、現在は向かって右側のホームのみが残されている。
相変わらず田んぼの中を行くが、少しずつ湿地が増えてきてガマの穂が出ていたり、シラサギが魚を捕まえていたりする。
よく見るとまだ子供のシラサギが10羽以上同じ田んぼでせっせと餌を啄んでいる。最初は右手に見えた筑波山も段々と正面、しかも姿が大きくなってきた。
次の坂田駅跡はどこにあるか分からず通過、旧常陸藤沢駅跡(藤沢休憩所)まで3.8kmを20分で走る。二面二線のホームはそのまま残されていて屋根も一部ある。日差しが強い中で走っているため、日を遮る屋根は有難い。この休憩所には自販機もあり、水分補給をする。
次の田土部(たとべ)駅跡にも一面一線のホームが残されている。元々ホームに生えていた木もそのまま、この駅の過去を知っている人にとっては懐かしいのであろう。
つくば市に入り、少し行くと目的地。藤沢休憩所から小田城址までは6.4kmあるが、これを38分で走る。サイクリングロードが初めて左にカーブするが、この突き当たりに小田城址がある。城址は『小田城址歴史広場案内所』となっているため、ホームのみ残されている。
ここまで14.2kmを1時間26分でようやく走り終えた。それにしてもまっすぐでアップダウンの少ない鉄道だったようである。ここで一旦自転車を置き、城址探訪をする。