関東三十六不動尊巡り⑨、今回は少し遠出して埼玉県川越市にある第27番札所成田山川越別院に向かう。渋谷駅を7時に出ると8時過ぎにはJR川越駅に到着する。早すぎるので駅前で少しお茶を飲んでから路線バスで近くまで行く。
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お寺の前を通る西武バスは1日1便しかないため、少し歩きが入る。本川越駅から来る道だが、松江町交差点を右に曲がり、そのまままっすぐ喜多院の方向に5分ほど歩く。すると右手に成田山川越別院が現れてくる。
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このお寺の開祖である石川照温師は1805年下総の国葛飾郡生まれだが、厳しい生活を送るうちに両眼を病から失明してしまう。3度の自殺を試みるが、果たせず、『己を捨てることの出来なかったのは神仏の未だ己を見捨て給わぬため』と信じることにした。成田山新勝寺に登山して21日間の断食浄行に入る。すると少しずつ視力が回復して、満願の時には平癒したのである。これに感銘した師は成田山の照阿上人に従い、照温と称した。
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その後、師は諸国巡歴の旅に出るが、川越に一宇の堂を建立、不動尊を安置し照招いたことから1850年に師が漸くこの地安住したのである。これが川越成田山の由来である。
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その後、成田山新勝寺の末寺となり、明治10年に大本山の貫首が兼務住職となる事から成田山本行院となった。
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境内に入ると正面に本堂があり、4月5日から開創記念特別大護摩供という看板が出ている。ちょうど10時の護摩が始まったところで堂内では火が焚かれ、僧侶が声を合わせて経を読み、若い僧侶が太鼓を叩く。これが中々の迫力である。
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階段を降りるとすぐ左に開山堂、中には照温師の木像が置かれていて扉には『め』と書いた絵馬がたくさん吊るされている。これは故事に倣い、目の病気を治したい庶民が掛けたものである。
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福寿堂には恵比寿天が大黒天と並んで祀られていて『小江戸七福神第4番』札所となっている。その隣が出世稲荷、可愛らしい狐の置物が多数奉納されていた。
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大師堂には弘法大師と興教大師・理源大師が祀られている。
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全てをお参りして最後に来て立派な納経所で御影や御朱印などを頂くことができた。
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