hokutoのきまぐれ散歩

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うまいもの楽味〜下北沢グルメ

2024-05-19 05:00:00 | グルメ
下北沢駅を降りて2分、駅前広場ではジーンズのフリマが行われていてすごい数の若者で盛り上がっている。そんな喧騒からわずか歩いて2分ほどだが、和食の名店『楽味』にお邪魔した。

地下に降りる階段を下り、少し廊下を歩いた奥にお店はある。戸を開けると大将が『いらっしゃい』と声を掛けてくれる。
入口に近いカウンターに座り、前を見るとたくさんのメニューが書かれた短冊が所狭しと貼ってあり、途中で貼る場所がなくなったためなのか、横書きの紙もある。しかもメニューには『今大変美味しい』『旬です』などの形容詞が付いていて見ていて飽きることはない。




まずはアサヒラガー、通称赤星で乾杯。お通しは煮たばかりのコチのアラにポン酢を付けて頂く。これをせせりながらビールを飲む。もちろん美味い、阪神が大量得点差をひっくり返されたことなどすぐに忘れた。

まずは野菜のメニューの盛り合わせ、以前お店のお姉さんに教えてもらった頼み方で15種類くらいから3〜4種類選んで盛り合わせてもらう。今回は『根ミツバとエノキダケ、葛切りの煮浸し』『アスパラガスのくるみだれ』『新じゃが揚げ』『うどの酢味噌』を選択。どれも美味いが、根ミツバの味付けに感心。

お酒は『六舟』(刈穂、秋田県)、辛口だが飲み口の軽い飲みやすいものを選択。スルッと喉に入って行く。

お刺身は相方の好みで『白いか』、包丁の技が光る細造り、ちゃんとエンペラも添えてある。おろしワサビが良く効く。実に柔らかく、舌の上でねっとりとろける。もちろん見た目も美しい。

春らしく『活けサクラ海老の天ぷら』、悩むのが天つゆにするか、塩とレモンで食べるのか。私は塩がいいと思っていたが、天つゆも捨てがたい。



酒は『仙介』(兵庫県)、実は字が小さく『仙禽』(栃木県)と間違えて注文。どうも仙禽の割に酸味が少ないと思ったが、この仙介、華やかで香り立つお酒。流石に灘の酒である。

 『穴子の白焼』登場。梅肉醤油、塩、ワサビ醤油の3つの味で楽しめる。相方は梅肉醤油、私はワサビ醤油が一番フィットした。

おかわりの日本酒は『吾有事(わがうじ)』(山形県)、これはあまり飲んだことのないタイプの酒、不思議なコクという濃厚さがあるなかで爽やかなフルーティー感というか、喉越しがいいというか、複雑な味が心地よい。名前は曹洞宗の開祖道元の自分という存在と時間が一体になるということから取られたと蔵元のHPにあった。

『メバルの煮付』登場。一匹丸々が煮付けてあり、側線に沿って箸を入れ、上下に身を開くと驚いたことに腹の骨まで骨格標本のように綺麗に外れた。これも新鮮がゆえ、薄めの味付けで煮てあるが身がほろほろして実に美味い。

酒もすすんで困る。全て食べ終わると煮汁を持って行く人もいるわよとお姉さんに教えられ、テイクアウトする。

お腹もかなり膨れてきたので『自家製あん肝』とお酒『鳳凰美田』(栃木県)をお願いする。合わせて『アジ寿司』も注文。あん肝は臭みかど全くなく、実に美味い。酒がつるつる入る。



アジ寿司はこの店の名物料理の一つ。新鮮なアジを軽く酢で締め、細長いお寿司にして提供される。添えてある胡瓜の醤油漬けも実によく合う。この日はコハダ寿司もあったようである。

最後はデザートにあまり甘くない小豆の煮たもの、あんこ。それに熱いお茶。口直しにいい。メニューが多く、食べたいものもたくさんあるが、ついつい同じものを食べると話したら、板前さんも『皆さんそう見たいですよ。』とのことでした。久しぶりに相方と来たが、2人とも大満足。ご馳走さまでした。(なお、このお店は週末は予約必須です。)

うまいもの楽味
世田谷区北沢2ー12ー11島田ビルB1
0334106577