hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

都県境を越えるバス路線に乗る〜八07に乗って

2021-05-21 05:00:00 | バス
『バスシリーズ』その23。都県境を越えるバス第7弾。1日に2〜3往復しか走らないバス路線に乗って見ることにした。



八王子駅北口〜相模湖駅を結ぶ神奈川中央交通の八07系統、東京都→神奈川県の都県境を通過する。JR八王子駅北口のバスターミナル5番でバスの到着を待つ。他にも京王バスの八王子車庫行、八王子南口行、上大船行が出ている。うち上大船行は土曜日に1本のみという免許維持路線であろう。



八07系統も平日は9時57分、13時の2本のみ。バス停には10分前に到着したが、その後バスを待つ人が増加してきた。しかし、12時57分発の八王子車庫行に私以外は全員乗車、相模湖駅行に乗ったのは私1人である。



八王子駅を出てロータリーを左折、甲州街道を走り出す。2つ目の横山町でおばあさんが1人乗車、その後も丁寧にバス停に止まっていくが、乗客は増えない。
千人町1丁目で左折、銀杏並木の中を軽快に走り出す。周囲にはまだ商店や会社も立ち並ぶ。このバスの前を走る館ケ丘団地行は次の西八王子駅前でどっと乗り降りをするが、こちらのバスは待たされるのみ。

この辺りから国道20号線は4車線に広がりさらにスピードが出る。高尾警察署の次は御陵前、右手に曲がると昭和天皇陵がある。戦前は京王電鉄御陵線(北野〜多摩御陵前)が走っていたが、戦争激化の1945年に廃止されている。



次の熊野神社前で館ヶ丘団地行が左折したため、私を乗せたバスが一人旅となり、さらにスピードをあげる。高尾駅前の停留所に13時25分到着、道が4車線から2車線に変わり、次の小名路(こなじ)バス停でおばあさんが下車、1人きりとなる。

次の落合あたりから周囲に家が減り、高尾山口駅に到着。以前に行ったことのある駅舎はモダンな建物(隈研吾氏設計)に変わり、隣には温浴施設ができている。

込縄橋、梅ノ木平とバス停が続くが左には浅川が流れていて建物と思ったら廃ドライブインというのが目立つ。中央道の下(高尾山IC)を通過、相模湖駅まであと11kmの標識が出てくる。次の山下バス停の先から有名な『うかい鳥山』に通じる道が分かれる。

大平バス停あたりから急にカーブが増え、大垂水付近は山ばかり、それ以外は墓地と産廃処理場である。完全な登山バス化して、宮の台バス停までは登っていく。この辺りに都県境を通過する。

神奈川県に入ってからは神明台バス停、岡本バス停と続くがようやく相模湖駅まであと3kmと標識が出る。千木良バス停でほぼ降り切る。底沢、小原とバス停が続くがこの辺りから人が乗るのは1年に何回もないだろうという山の中。
しかし、次の平野バス停ではおばさんが1人乗車。北相中学校前、桂北小学校前のバス停は町の中、と言ってもまだまだ山がよく見える。



ようやく相模湖駅に到着、13時55分。長く感じたが、1時間弱、距離は20.2km、料金680円、土日はハイキングの人が乗るのだろうか、そうでないと路線維持も難しそうな路線である。







音威子府TOKYO〜四谷三丁目ランチグルメ

2021-05-20 05:00:00 | グルメ
四谷三丁目駅で降りて杉大門通りを少し歩くと『音威子府TOKYO』がある。多少時代がかったお店に居抜きで入ったという感じがするが、開店からはまだ1年程度。北海道北部、稚内と旭川の中間あたりにある音威子府村の蕎麦を食べさせている。

ところで『音威子府』を知っていますか。『おといねっぷ』と読むのだが、アイヌ語で泥の多い川という意味。年の行った鉄道ファンならば宗谷本線と天北線の分岐駅ということでご存じかもしれないが、初めて私が音威子府駅を訪れた頃には駅のホームに『常盤軒』というそばやがあった。ただ、夜中であったため、食べることはできなかったが。

店に入るとカウンターと小上がりに4人掛けのテーブルが2つというこじんまりとしたお店。メニューの中から『冷やしたぬき』(1070円、税込)を選ぶ。蕎麦の大盛とご飯が無料と聞くが、蕎麦の大盛だけをお願いする。また、蕎麦も北海道産の黒と信州産の白があるが、当然黒を選択した。

店の人は徐に大きな釜に火をつけ、待つ間にと『おから』を出してくれる。一口いただくが日本酒が欲しくなる。

待つこと8分、大釜から真っ黒い蕎麦をざるに受け、冷やして出してくれる。蕎麦の上にはネギ、揚げ玉、キュウリ、ワカメ、青菜と具沢山。わさびを溶かし入れて蕎麦から頂く。香りは強くないが、コシが強く、しっかりした挽きぐるみであり、冷水で締めてあるためにより硬く感じる。

ツユはやや甘め、具が多く、特にワカメがシャキシャキしていて蕎麦によく合う。大盛りのためか、量もしっかりとあり、ご飯まであると多すぎる。

店の人と話すが、私が音威子府に行ったことがあると話すと極めてフレンドリーに。彼は昨年初めて音威子府に行ったのだが、常盤軒は店主が歳を取り、閉店してしまったとのこと。1日に何本も列車が通らない音威子府ではやむを得ないのかも知れない。




温かい蕎麦もこれだけコシが強いので十分受けられるとのこと、次回はそちらも頂きたいものである。ご馳走さまでした。

音威子府TOKYO
新宿区舟町3ー6
05054563608

府中市の坂道を巡る②

2021-05-19 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その134。府中市の坂道歩きはなるい坂を越えると左側に競馬場の姿が見え始める。次の交差点を右に曲がると広くゆるい上り坂が見えてくるが、『柳坂』。



元々は狭い農道であったが、昭和8年に競馬場ができると道が拡張された。坂の名前はこの交差点に大きな柳が植えられていたなど諸説ある。



さらに競馬場の方に歩くと東門がある。その向かいに右手に上る坂道があるが、『鳩林坂』。





坂道を登ったところに鳩林荘(きゅうりんそう)というブリヂストンの施設があるため、この名前となった。施設の中には茅葺き屋根もあり、かなり贅沢な別荘といったところであろう。



坂を降りて再び右手に歩く。鳩林荘が切れるあたりに右手に上る急坂があるが、二又に分かれ、手前の方が『天地の坂』、まっすぐ上る方が『馬坂』である。



まず、馬坂を上るが、途中からは緩やかになり、うねうねと曲がりながら上っていく。名前の由来が競馬場とは関係なく、明治の頃よりこの名前であった。府中では馬市が盛んでこのあたりから来た名前らしい。



天地の坂は緩やかな上り坂であり、坂の下に天地という屋号の家の水車があったことからついた名前。ハケの下には滝も流れていてわさび田が広がっていた。



天地の坂の先を歩くと突き当たりに京王電鉄東京競馬場前駅が見えてくる。いまはコロナもあり、競馬場に向かう通路にはシャッターも下されていてたまに来る電車にも殆ど人は乗っていなかった。(以下、次回)




江戸一 元禄そば〜府中ランチグルメ

2021-05-18 05:00:00 | グルメ
京王線府中駅近くで昼時となったのだが、以前とは異なりすっかり近代的に建て替えられた駅舎は昔ながらの食堂は見つからず、とりあえず立ち食い蕎麦を探して線路に沿って歩く。

するとお洒落なカフェの向かいの新しいビルの1階に『元禄そば 江戸一』という蕎麦屋さんを発見。メニューが貼り出してあるが、とにかく種類が多い。『元禄そば』『だるまそば』は店の名前を由来にしたメニューらしいが、券売機で食券を買うスタイルではなかなか選択しづらい。やむなく『たぬきそば』(380円)を選択。

しかし、まだ食券も渡す前からフロアのおばさんは厨房に向かって『たぬき一丁』と叫んでいる。食券を渡し、後でおばさんが配膳してくれるシステム、ただ、お冷はセルフである。

すぐにたぬきそばは出来上がり、着いた席まで持ってきてはくれる。おばさんは暇そうで厨房のおじさんに話しかけてばかり。
蕎麦に七味を掛けて、一箸頂くが、茹で麺ながら細く、するっと喉越しはいい。しかし、ツユを飲もうとすると恐ろしく熱い。まあ、席に座ってだから、苦にはならないが。(以前、真夏に成増駅前の椅子のないタイプの立ち食い蕎麦で丼が持ち上げられず往生した)

少し経ってツユを飲むが、出汁もそれなりに出ていて味もそれほど濃くなく、割りに美味い。揚げ玉も天ぷらを揚げているため、嫌な香りもなく、ゆっくりと味わう。

次から次とはいかないが、お客さんは昼時のため、丼ものや蕎麦と丼のセットが人気がある。というのはおばさんがいちいち読むからよくわかるのである。

店は新しく清潔、おばさんとおじさんのコンビで頑張る店であった。たぶん、この新しいビルができる前からの店のような気がしました。ご馳走さまでした。

元禄そば江戸一
府中市宮町1ー100
0423619481

東京BRTに乗ってみた

2021-05-17 05:00:00 | 鉄道
『鉄道シリーズ』番外編。東京オリンピックの開催もまだ流動的だが、その選手や観客の輸送を担うための新交通として東京BRTが試験運行されているのはご存知だろうか。

そもそもBRTとはBas rapid transit、つまりバス高速輸送システムのことで本来は専用走行区間を持つ高速かつ大量輸送を目的とした公共交通システムをいう。



東京BRTは試験運行中は虎ノ門ヒルズ〜新橋〜勝どきBRT〜晴海BRTターミナルを結ぶ。さらにニ次にはこれが豊洲市場、国際展示場、東京テレポート、開催日にはさらに拡充される。使用車両は燃料電池車や連接バスがある。



今回は新橋〜晴海BRTターミナル間を往復してみた。新橋の停留所はゆりかもめの新橋駅に近接しており、ベンチなども完備しているが何故かその場所を示す案内板はない。



連接バスは1時間に1本、全体では1時間に4本運行中で京成バスが委託を受けている。バス停に5分前に到着、私以外は視察に来たお役人風の人が4人、計5人の乗客で出発。



国道15号線を左に曲がり、さらに新たに開通した環状2号線を左折、浜離宮の前を通り、橋を超えて勝どきBRTに到着。



次の角を左に曲がり、大回りして晴海BRTターミナルまで約20分で到着。晴海BRTは晴海2丁目のバス停近くにある広々とした空き地を舗装した広場。高層マンションの谷間のようなところにある。



連接バスの乗り心地は悪くはないが、連接部に近いところはパチパチと音がするのが気になる。



114人乗りに6人では混み具合などはよくわからないが、専用道路があるわけでもなく、連接バスが珍しいだけである。試験運行中とはいえ、せめて晴海BRTターミナルには椅子一つ、屋根一つくらい有ればいいのであるが。



帰りもこのBRTしかないので10分程度待ち乗り込む。左回りに晴海通りを走り、月島警察署の前を曲がり、勝どきBRTに停車。マンションの住人か、バギーを押した女性が器用に乗り込んでいた。鳴り物入りで作られたBRT、活用できればよいのであるが。






南甫園〜溝の口ランチグルメ

2021-05-16 05:00:00 | グルメ
溝の口駅ほど東口と西口の風景が違う駅も珍しい。東口にはJR南武線武蔵溝の口駅もあり、ペデストリアンデッキで繋がれ、ノクティや丸井などショッピングビルが充実している。

一方、西口は闇市の流れを汲む商店街が並び店頭に格安の文庫本が並ぶ古本屋や果物屋、餅菓子屋など懐かしい風景が広がり、もつ焼き屋が軒を並べる。駅に近い方には今日行った南甫園とカレーライスの店、他には居酒屋ばかり。南甫園のおばさんの話では10年ほど前の火災が起きる前は八百屋や魚屋などが並んでいたということである。



南甫園は昔ながらの町中華、ガラスのショーケースがあり、テーブルの天板は赤という昭和の雰囲気満載の店。ただ、掃除は行き届いていて清潔感もある。

何を頼もうか悩んでいたが、先客が食べているカツ丼(税込500円)を見て、注文してしまった。

待つこと7分ほど、おばさんがカツ丼を運んできてくれる。ちゃんと味噌汁、黄色い沢庵が2枚も付いている。見た目は食見本のよう、味はまあ普通だが、丼ツユも濃すぎることもなく、量もちょうど良い。先客が帰ったので1人でテレビを独占しながらゆっくりランチ。時が止まったようである。

後で食べログを見るとやはり餃子は看板メニューて味も素晴らしいとか、チャーハンはボリューム満点とか、のコメントばかり。



夕方、1人でテレビを見ながら餃子とビール、食べ終わるとチャーハンで締めるのがいいらしい。コロナ禍で営業時間は11〜15時、しばらくはそんな贅沢も難しそうである。ご馳走さまでした。

南甫園
川崎市高津区溝口2ー7ー3
0448223052

府中の坂道を巡る①〜かなしい坂を知っていますか?

2021-05-15 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その133。ずっーと東京23区の坂道を歩いてきたが、かなりネタ切れとなったため、今回は府中市の坂道を歩くことにした。京王線多磨霊園駅を降りて主に府中崖線に沿った坂道を歩く。

多磨霊園駅は初めて降りた。ちなみに以前は西武多摩川線(武蔵境〜是政)に『多磨墓地前』という駅があり、この二つは間違えやすかったが、2001年にこちらは『多磨』と改称したため、今は問題無い。ただし多磨霊園駅からは多磨墓地はかなり遠く、歩ける距離ではない。

多磨霊園駅南口を降りてまっすぐ歩くと東郷寺通りとある。下り坂に差し掛かるが、これが『東郷坂』である。右手に東郷寺の大きな山門が出てくる。坂と寺の名前となっている東郷とは連合艦隊司令長官東郷平八郎のこと、その別荘跡に作られた日蓮宗の寺である。



荘厳な山門は黒澤明監督の映画『羅生門』に登場する門のモデルともなっている。門をくぐると大規模な墓地があるが、寺自体も日露戦争で没した多数の無名兵士の供養として作られたもののようである。



一旦、坂の上まで戻り、セブンイレブンを右に行く道を歩くと、下り坂になる。この坂が『庚申坂』、坂の下には庚申塔が2基祀られている。



そばにある案内板には府中市には同様の庚申塔が23基あるとのこと。周囲はまだ畑が広がり、のんびりとした風情である。




元のセブンイレブンまで戻り、そのまま道を直進、突き当たりを左に行く。弧を描きながら下る坂道が『かなしい坂』。坂道を随分と歩いてきたが、坂道の名前に嬉しいとか悲しい、楽しいなどという感情が入っていたことはなく、坂の名前だけ聞くと明治以降にできた新しい坂道かなと思った。



しかし、その由来は江戸時代に玉川上水建設の際、工事で失敗をした役人が責任を取り、処刑された。その際に役人が『かなしい』と嘆いたことからこの名前がついたという。坂の名前には悲劇が隠されていたのである。



『かなしい坂』を下って行くと先程の『東郷坂』に合流、少し先まで歩く。パス通りの手前を右に曲がり、崖線に沿った細い道を歩く。

右側は東郷寺の敷地であり、その下を行く。広い道を立体交差で越えると二又。左側の細い道が『まむし坂』となる。細い道はまさにまむしでも出そうな薮の中を行く。



右手に神社の階段が見えてくるが、これが瀧神社。崖線の下に水が湧く場所にあり、かつて干魃の際にも水が枯れなかったと言われていて小さな池がある。



左側に並行する広い道に出る。すると道が緩く左にくの字に曲がる上って降りる坂となるが、これが『なるい坂』。道路の改修で以前とは道すじが変わってしまっているらしい。(以下、次回)








麺屋 六〜人形町ランチグルメ

2021-05-14 05:00:00 | グルメ
コロナ禍は人形町界隈の飲食店も影響を受けている。ランチをやっていた居酒屋さんも閉店し、チェーンの立ち食いそばも撤退。やむを得ないと思う店もあるが、まだ開店したばかりでもったいない店もある。

ただ、たまに居抜きで新店がオープンすることもある。今回お邪魔したお店は8年前(私が人形町で働き始めてから)は『博』という坦々麺専門店、親父さんが強面でよく店員さんを怒鳴り倒していた。味はいいのだが、雰囲気がいまいちという店。博が閉店してすぐに広島発で人気を博している『くにまつ』、東京2号店が19年2月にオープン。しかし、緊急事態宣言もあり撤退、本年4月からは『麺屋 六』という店になった。3軒続けて坦々麺というのは人形町らしい。

11時45分に入店、私以外は1人のみ。店の右側にある券売機にはワンタン麺と坦々麺の2つのみ。他は大盛、ライス、蒸し鶏だけ。今回は坦々麺にしてみる。

すぐに麺を茹で始めるが、オーダーは坦々麺は『赤一丁』、ワンタン麺は『白一丁』と声を掛ける。麺を茹でること5分、坦々麺が供された。薄い褐色のスープの上に青梗菜、ラー油が浮かんでいて、肉そぼろが掛けられている。まずは肉そぼろからいただくが、甘めの味付け。麺は中太縮れ麺、コシが強く、スープによく絡む。

スープは辛味、痺れもそれほど強くなく、それでいて深みがあり、やや甘め。個人的には好きなタイプ、ただ、この坦々麺激戦区である人形町では大人しめである。同業の寿限無のように辛味を5段階にすると言った工夫が欲しい。

グルメサイトによるとエビの入ったワンタン麺はかなり評価が高い。ぷりぷりエビ1匹いりのワンタン、香港製の麺、こちらも一度食べてみたいものである。因みにこの2つの麺は丼から違うのである。

最後に蛇足ながら、近くに『六さん』という町中華があるので間違いやすいからご注意ください。

麺屋 六
中央区日本橋人形町3ー3ー2

駒込付近の坂道②

2021-05-13 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その132。前回に引き続き駒込付近の坂道を歩く。染井の里公園を出て、染井墓地に向かい歩く。すると手前に温浴施設があるが、右に曲がると『有松坂』。

この道は江戸時代からある道でかつては植木屋並んでいたらしい。坂の名前の由来は坂上に有松という人が住んでたためである。



染井墓地は今回行かず、反対に歩いていく。古い建物や樹齢のかなり経ったソメイヨシノ、民間の後を区が買い取った小さな公園が点在する。

都会には珍しくゴルフ練習場があるが、その駐車場の真ん中にヒマラヤスギと思われる大木、思わず見上げてしまった。

さらに歩くとJR山手線の跨線橋、染井橋と名付けられている。本郷通りと接するあたりに休業中の六義園の門がある。

本郷通りを渡り、駒込東公園を目指す。この公園は元々明治の元勲である木戸孝允の屋敷跡である。四角い公園の反対側は崖となっていてそこから東に下る坂道が『木戸坂』と呼ばれている。かなりジグザグの坂道で崖下に道が出てくる。



この周辺は旧名が駒込神明町、しばらく歩き不忍通りに出るが左側に下る坂道が『神明坂』である。



安売りの紳士服店カツロの前を通るとその先の信号機に『駒込稲荷坂』とある。この交差点を右折すると『稲荷坂』となる。



これは神明神社に続く道だが、名前は以前にあった宗十郎稲荷に由来する。宗十郎稲荷は『おこり』(マラリア)にご利益があると言われ、大層賑わったようである。



不忍通りを更にいくと右側に神明町車庫跡公園。かつての都電車庫だった場所で、都電6000系が1両、貨物車乙2号が1両が置かれている。周りに柵があるため、触れることはできないが、懐かしい電車をしばし眺めることができた。



因みに私は半世紀前に江戸川橋〜須田町を走っていた20系統に乗り、確か降りたことがある。

めし処こづち〜恵比寿グルメ

2021-05-12 05:00:00 | グルメ
恵比寿駅近くで夕食となった。チェーン店はたくさんあるが、面白くて安い店が中々ない。駅近くの通りを歩いているとお洒落な街とはまるで異なる大衆食堂を発見。

早速、覗いて見ると流行っている。カウンターのみでぐるりと席があり、周りには時代のついたメニューの札が並んでいる。よく見ると『納豆90円』『やきのり90円』『メンチ200円』『玉子やき300円』と定食屋らしい。さらに『定食は単品料理の場合は200円引き』と酒を飲む人にも優しい。1番高いメニューはとよく見ると『とんかつカレー1100円』である。久しぶりにこれにした。

カウンターの中には5人、1人のおばさんを除くと若い人ばかり。揚げ物担当の人は若く、他のメンバーにからかわれている。早速、とんかつを揚げ始め、手前の鍋にはカレーが入っている。とんかつが揚げ終わる少し前に声を掛けてカレーを熱くし、ご飯をよそい、とんかつを乗せ、ルーをたっぷり。最後に福神漬を添えて連携プレーでわたしの前に置かれた。

食べ始めるが、ご飯も、ルーも、とんかつも出来立てでどれをとっても熱い。カレーは程よく辛く、玉ねぎ、にんじんなど野菜もたっぷり。アツアツをふーふー言いながら食べ進めていく。

途中からはとんかつに中濃ソースを掛けて、味変を楽しみながら頂く。他のお客さんも恵比寿らしく、若いサラリーマンが中心。ビールを飲んでいる人も多いが、やはり恵比寿だけあって客筋は上品である。

ネットで見ると、チャーハンが美味いらしいが、カレーも十分美味いし、腹も膨れるし。しかし、ご飯と豚汁、コロッケ、メンチでも1060円。このような食べ方でビールを飲むのも良さそうである。ご馳走さまでした。



めし処 こづち
渋谷区恵比寿1ー7ー6
0334443763