hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

府中市の坂道を巡る②

2021-05-19 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その134。府中市の坂道歩きはなるい坂を越えると左側に競馬場の姿が見え始める。次の交差点を右に曲がると広くゆるい上り坂が見えてくるが、『柳坂』。



元々は狭い農道であったが、昭和8年に競馬場ができると道が拡張された。坂の名前はこの交差点に大きな柳が植えられていたなど諸説ある。



さらに競馬場の方に歩くと東門がある。その向かいに右手に上る坂道があるが、『鳩林坂』。





坂道を登ったところに鳩林荘(きゅうりんそう)というブリヂストンの施設があるため、この名前となった。施設の中には茅葺き屋根もあり、かなり贅沢な別荘といったところであろう。



坂を降りて再び右手に歩く。鳩林荘が切れるあたりに右手に上る急坂があるが、二又に分かれ、手前の方が『天地の坂』、まっすぐ上る方が『馬坂』である。



まず、馬坂を上るが、途中からは緩やかになり、うねうねと曲がりながら上っていく。名前の由来が競馬場とは関係なく、明治の頃よりこの名前であった。府中では馬市が盛んでこのあたりから来た名前らしい。



天地の坂は緩やかな上り坂であり、坂の下に天地という屋号の家の水車があったことからついた名前。ハケの下には滝も流れていてわさび田が広がっていた。



天地の坂の先を歩くと突き当たりに京王電鉄東京競馬場前駅が見えてくる。いまはコロナもあり、競馬場に向かう通路にはシャッターも下されていてたまに来る電車にも殆ど人は乗っていなかった。(以下、次回)