hokutoのきまぐれ散歩

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音威子府TOKYO〜四谷三丁目ランチグルメ

2021-05-20 05:00:00 | グルメ
四谷三丁目駅で降りて杉大門通りを少し歩くと『音威子府TOKYO』がある。多少時代がかったお店に居抜きで入ったという感じがするが、開店からはまだ1年程度。北海道北部、稚内と旭川の中間あたりにある音威子府村の蕎麦を食べさせている。

ところで『音威子府』を知っていますか。『おといねっぷ』と読むのだが、アイヌ語で泥の多い川という意味。年の行った鉄道ファンならば宗谷本線と天北線の分岐駅ということでご存じかもしれないが、初めて私が音威子府駅を訪れた頃には駅のホームに『常盤軒』というそばやがあった。ただ、夜中であったため、食べることはできなかったが。

店に入るとカウンターと小上がりに4人掛けのテーブルが2つというこじんまりとしたお店。メニューの中から『冷やしたぬき』(1070円、税込)を選ぶ。蕎麦の大盛とご飯が無料と聞くが、蕎麦の大盛だけをお願いする。また、蕎麦も北海道産の黒と信州産の白があるが、当然黒を選択した。

店の人は徐に大きな釜に火をつけ、待つ間にと『おから』を出してくれる。一口いただくが日本酒が欲しくなる。

待つこと8分、大釜から真っ黒い蕎麦をざるに受け、冷やして出してくれる。蕎麦の上にはネギ、揚げ玉、キュウリ、ワカメ、青菜と具沢山。わさびを溶かし入れて蕎麦から頂く。香りは強くないが、コシが強く、しっかりした挽きぐるみであり、冷水で締めてあるためにより硬く感じる。

ツユはやや甘め、具が多く、特にワカメがシャキシャキしていて蕎麦によく合う。大盛りのためか、量もしっかりとあり、ご飯まであると多すぎる。

店の人と話すが、私が音威子府に行ったことがあると話すと極めてフレンドリーに。彼は昨年初めて音威子府に行ったのだが、常盤軒は店主が歳を取り、閉店してしまったとのこと。1日に何本も列車が通らない音威子府ではやむを得ないのかも知れない。




温かい蕎麦もこれだけコシが強いので十分受けられるとのこと、次回はそちらも頂きたいものである。ご馳走さまでした。

音威子府TOKYO
新宿区舟町3ー6
05054563608