今年も水仙粽を求めて富ヶ谷にある岬屋さんに行く。京王井の頭線駒場東大前駅で下車、西口に向かう。駒場東大前駅は1965年に駒場駅と東大前駅が統合されてできた駅のため、それほど大きくないが、名残として東口と西口が存在する。
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駅を降りるとすぐに東大の坂下門はあるのだが、正門以外はコロナ禍のため、閉鎖されていて大回りするしかない。戻るように坂を登り、左手に旧駒場駅ホームがあった踏切を越すと右手に道が分かれる。
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通称駒場通りを歩いて行くのがだが、高級住宅地で旧郵政の社宅以外は立派な門構が立ち並ぶ。トーテンポールが立つ家、バラのアーチがある家、1区画が大きい。パス通りに突き当たるとこれを右に曲がる。通り沿いにはベニバナトチノキ(紅花橡の木)が並木として植えられている。
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5月はこの木の開花時期であり、ピンク色の大ぶりなぶどうな房をひっくり返したような花がついている。日当たりの良し悪しにもよるが、並んでいると壮観である。
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次の道を左、さらに次の道を右に曲がると『岬屋』さんに到着する。京都仕込みの職人さんがいて東京では珍しい、葛を材料にした水仙粽(ほかにも水羊羹が入った羊羹粽もある)を作っている。店頭には『本日は全て売り切れました』の文字、予約だけで完売してしまうのである。もちろん私は予約している。
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今年も水仙粽を手に入れることが出来た喜び。家に戻っていただくが何重にも包まれた笹の葉、剥くと半透明な葛餅に似た粽が現れる。甘みも控えめ、口当たりもちょうど良い弾力があり、とにかく美味い。私にとって端午の節句は鯉のぼりでも武者人形でもなく、水仙粽なのだ。
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(羊羹粽)
今年もこの味を確かめられたことに感謝。5月9日までは作っているとのことでした。
岬屋
渋谷区富ヶ谷2ー17ー7
渋谷区富ヶ谷2ー17ー7
0334678468