hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

ザ・築地〜人形町ランチグルメ

2021-10-21 05:00:00 | グルメ
私がランチの店を探しているとついつい『博多うどん』『熊本ラーメン』『長崎ちゃんぽん』など九州の地名が出てきたら店に入ってしまう傾向がある。

人形町駅周辺を歩いているとメニューの中に『中津風からあげ』を見つけて、少し悩んだが、ついつい入ってしまう。人形町駅出口から2軒目の『魚河岸酒場 ザ・築地』というお店。もちろん唐揚げもあるがどちらかというとおまかせ海鮮丼(850円)や特大鯖トロカツ定食(850円)が得意な店。しかし、カレーやトンカツなどもある。もちろん注文は中津鶏唐揚げ定食(850円)である。



店は細長いカウンターとポックス席だが、カウンターに座り、麦茶を飲む。まだ、店はそれほど混んでいないが、ボツボツ4人ほどの団体が入ってくる。

注文の中津鶏唐揚げ定食到着。すごいボリュームでまず大量のライス、大振りの鶏唐揚げ6個、さらに冷奴、キュウリの漬物。唐揚げには大量のマヨネーズが付いてくる。



まずは鶏唐揚げから頂く。一口には大きいサイズでしっかり醤油味がついている。おかずにはちょうど良い。キャベツの千切りと共に頂く。ただ、ご飯の量は普通盛りと言ったが入れ物が大きく、大盛りと変わらない。



次にマヨネーズを付けて一口。これは悪魔の味、大変美味いがこんなものばかり食べていたら早死にしそうかカロリー。マヨネーズとご飯はほどほどにしながら食べるが、こうしたガツンとくるランチは美味い。揚げたてのカリッと揚がった唐揚げを堪能しました。


メニューにある広島風トンカツにも興味が湧いたが、この店はカロリーを考えると続けないようにしたい。ご馳走さまでした。本当に満腹になりました。

ザ築地
中央区日本橋人形町1ー19ー1
0332461149

ジェイズカレー〜久我山グルメ

2021-10-20 05:00:00 | グルメ
朝、通勤電車に乗ろうと久我山駅のホームに立っていたが目の前の看板に新たにカレー店がオープンしたことを知る。








それならばと早速行くことにした。場所は南口から國學院久我山高校に向かって行く坂の途中、以前はお蕎麦屋さんだった店舗を改装したもの。入口を入ると狭いが、奥は広くなっていて席が20席近くある。ただ、着いたのが7時15分頃のため、私しかお客はいない。



メニューをめくるとカレーはもちろん、ローストビーフ丼などの肉料理もあり、カレーと言っても創作料理も多い。その中でオーソドクスに『豚バラカツカレー』(900円)にサラダとスープ(200円)を付ける。



ただ、メニューを詳しく見ると単なるカツカレーではない。カツに使う豚肉は24時間低温加熱し、これを短時間調理で仕上げており、ボリューミーかつさっぱりとある。



まずはサラダとスープが登場。スープは普通のコンソメだが、サラダにはコールドビーフが添えてあり、ボリュームがある。



カツカレーはご飯の上に6切れに切ったロースカツ、付け合わせはキャベツの酢漬けである。カレールーから一口、最初に甘み、次にスパイスの香り、辛味、そして焙煎してある香ばしい香りが次々に飛び込んでくる。カツにカレーを掛けながらいただくが、確かに予め調理されており、肉は柔らかい。もちろん揚げたてで衣はカリッとしており、食感は変わらず、以前秋葉原で食べた『角煮カツ丼』を彷彿させる。



肉も衣もバランスが良く、また、ルーもちょうどいい粘度である。食べていくうちに辛さを感じるようになる。などと味わっているうちに完食、単なるカツカレーでも大好物なのに、ここまで凝っていると好きになるのが道理である。あー、美味しかった、ご馳走様でした。

因みに有吉くんの正直さんぽ、二宮くんのニノさんなどでも紹介されたらしい。違う店のようだが。

ジェイズカレー
杉並区久我山3ー22ー16
0333018801

まさに崖っぷちの阪神タイガースに思う〜阪神ファンの戯言

2021-10-19 05:00:00 | 阪神タイガース
いよいよペナントレースも最終盤、セリーグは三つ巴かと思われたが、巨人があれよあれよという間に10連敗、皮肉なことに原監督の続投という観測記事が出た途端にガタガタときて戦線離脱、正直言って広島が下剋上しそうな勢いとなってきた。

17日のヤクルトvs横浜はデーゲーム、阪神vs広島はナイトゲームで行われたが、ヤクルト打線は常に先行、横浜もこれを追いかける展開。しかし、4ヶ月も先発していないとは思えないヤクルト金久保投手の力の乗った投球を見ていると負けるはずないだろうという意欲が出ていてこれがトドメの山田のHRで全て決まった。

そして阪神vs広島の一戦、色々な予測はあるがずっーとデータを取っている私はかなりの苦戦を予測した。前半戦までは秋山は広島に3勝0敗(7月4日は負け投手は石井)昨年からも相性がいい。しかし、オリンピック以降は8月15日に勝ったものの、それ以降は1勝2敗と良くない。さらにチームとしても3タテ2回を含む4勝7敗と広島には悪い。広島の先発玉村とも9月30日に負けたばかりである。

そうした嫌な予感は的中、制球力で持っている秋山が球が高くHR3本、しかも7回裏にロハスjrのHRで1点差に追いついた直後の8回はアルカンタラが登板、制球力に難があり、右の鈴木にHRを打たれてがっくりとなってしまった。なぜ、岩崎を出してピシッと締めて次の回の攻撃に行かないのか。10月6日のDeNA戦と同じ失敗を繰り返している。

しかも打撃が抜本的に悪いわけではない。17日はヒット10本で2点、14日はヒット9本で3点(それも8回までは0点)、13日はヒット9本で2点、12日はヒット10本で2点ととにかく効率が悪い。タイムリーがこの時期出にくくなるのはやむを得ないが、それにしても酷すぎる。

佐藤、サンズが不調に喘ぎ、決定力不足はあるが、だからといって手をこまねいている首脳陣にはガッカリさせる。個々の選手が相応の働きをする中、勝ちに導くのが監督の仕事だろう。かつての野村監督の名言『勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし』という言葉を思い出し、残りの8戦を戦ってもらいたい。(10月18日午前6時45分脱稿)

東京メトロ18000系に初乗車

2021-10-18 05:00:00 | 鉄道
『鉄道シリーズ』その305。毎日通勤に使っている東京メトロ半蔵門線に新型車両18000系が8月に投入された。なかなか乗る機会がなかったが、ついに乗車した。

半蔵門線が開通し、初めて東京メトロの車両が導入(それまでは乗り入れている東急の車両を利用)されたのは1980年。8000系というロングラン車両で当初な冷房もない車両であった。千代田線(6000系)、有楽町線(7000系)と見た目はよく似ているが、路線のカラーである紫のラインが特徴。1〜6次まで仕様を更新、冷房はもちろん、席の幅も当初430mmを450mmまで引き上げ、快適さを追求した。

次に現れたのが08系、2003年に導入、6編成が現在も運用されている。前面には紫のライン、サイドは白・ピンクを加えたスタイリッシュなアルミ車両。シートも濃い紫色を採用、7人掛けの車両には4・3に分け、スタンションポールで区切られている。

そして18000系が登場、18年ぶりの新車両である。見た目は08系とよく似ているが、摩擦攪拌接合の採用により、高強度かつ歪みの少ない。

また、リサイクル性も向上した車両で側面には車椅子やベビーカーのスペースを表すピクトグラムも配されている。居住性も座席幅が450mmから460mmと1cm広がったほか、LCDも防犯カメラ一体型になるなど細かい部分の改良も進んでいる。



乗ってみると吊り革に濃い紫色を採用しているため、一目でわかる。この車両は8000系の代替として10年かけて19編成190両が導入されることになっている。






さいとう神田本店〜神田ランチグルメ

2021-10-17 05:00:00 | グルメ
仕事で神田のお取引先に行った帰り、気がつくと12時30分。ランチの店探しをするが、緊急事態宣言解除を受けてお店はかなり混雑を始めた。蕎麦の尾張屋さんの前を通り、少し歩くと珍しい庶民的な天ぷら屋さん。しかも博多と大きく書いてある。1人待つ人がいたが、その後に並ぶ。

店の名前は『さいとう』、ランチは色々な種類がある。魚も野菜も肉もという人にはオールスター定食(1200円)、オーソドクスな海老、イカ、キスがメインで竹輪もつく海鮮定食(980円)もあるが、やはり店の名物肉天をということで肉天定食(880円)にする。



席に着いたのが並んで5分後、席に着くとすぐに天ぷらを載せるバット、お冷やを入れるコップ。少し経ってご飯、野菜たっぷりの味噌汁、大根おろしの入った天つゆの入れ物、白菜漬、イカの塩辛が運ばれてくる。


因みにご飯だけでなく、味噌汁、イカの塩辛、漬物は食べ放題である。



天ぷら第一弾はにんじん、玉ねぎ、ちくわの3種類。人参は細切りでなく4分の1に縦にカットして皮を剥き、衣を付けて揚げている。にんじんの味より甘味が強く、薄い衣も食感がいい。玉ねぎも甘く、ちくわ天はふんわりしながらも周りがカリッとしており、こちらもいい。

第二弾は鶏胸肉、せせり、薄切りの豚ロース。鶏天は天つゆより、塩で食べると旨さが引き立つ。最後のお楽しみは名物肉天、博多の屋台でよく食べたものより油がいいだけに上品だが、あの頃の味を思い出す。アラカルトならば絶対に豚ロースをおかわりしてしまいそうである。

この店は先会計のため、食べたら勝手に帰れる方式。塩辛や漬物などでご飯を頂き、満腹となりました。ご馳走さまでした。店は4人の女性が切り盛りするが、キビキビした動きが気持ちの良いお店であった。ご馳走さまでした。

さいとう神田本店 
千代田区神田冨山町28
05055906246

新宿駅南口でノスタルジックな気分に浸る

2021-10-16 05:00:00 | 日記
コロナ禍の影響だけではないが、街の風景が大きく変わってしまった現実に直面すると少し悲しくなってしまう。まず驚いたのは、新宿駅西口付近を歩いていたら向かい側にあったはずのビルが消えていることに気づいた時である。

確か黒っぽい旧安田生命(現、明治安田生命)の本社が大きく構えていたはずなのに建て替えなのだろうか、全くなくなっている。



新宿は私が社会人になって初めて勤務した街であるが、少し歩いて当時の支店まで行ってみた。支店が統合されることは知っていたが、今はまだ閉鎖された店舗がそのまま。

よく見ると私の働いていた会社のロゴの跡がくっきりと残っている。今から40年も前の痕跡が残っているだけでも感動もの。



広いウィンドウにキューピー人形をたくさん並べる奇抜なディスプレイをしたことも今から考えると懐かしい。



通用口にまわり、中に入ると当時から残っているテナントも一階の銀行とビルの所有者である日本生命のみであった。

以前は一階が地主の酒屋、地下にはその酒屋が経営する居酒屋があり、あん肝とつくねが美味かったことを思い出した。それも1階はコンビニ、地下はチェーン店の居酒屋になっていた。

新宿駅南口界隈を散歩する。相変わらずヨドバシカメラは幅を利かせていてバス乗り場のビルまでが、全てヨドバシカメラになっていた。しかし、すぐそばにサクラヤの本社があったことを覚えている人はまずいないだろう。

周辺の古いビルも次々に取り壊されてしまっていてコロナ前にはちょくちょく行っていたビストロも串揚げの店も無くなっていた。また、確か寿司屋さんがあった建物もテナント募集中に変わっていた。



当時からあって今も残っていたのは支店向かい側にある『栄寿司西口店』、その先にある『アラジン』というパチンコ屋、支店と同じビルに入っている『ルノワール』くらいのもの。確か1年前にはもう少しあったはずなのに。コロナ禍がやはり店に影響を与えたのであろう。



ノスタルジックな気分で歩いても知った店がほとんど無くなり、さらにビル自体も建て替えられているのを見ると寂しくなる。もちろん新陳代謝が早いのはこの街の特徴なのかもしれないが。

来来堂〜日本橋ランチグルメ

2021-10-15 05:00:00 | グルメ
茅場町駅から事務所に戻る途中でこんなところにラーメン屋さんがある、と見つけたお店。東京ラーメンを標榜する『来来堂』さん。表通りから一本入った裏道にあるが、あまり良い場所とは言えず、隣の喫茶店は潰れている。(山万ビルの裏)

店の中に入るとすぐに券売機、食券を買おうとお金を入れるが、醤油ラーメン・塩ラーメン750円、味噌ラーメン800円はわかるが、トッピングも同時に頼めるようになっていてわかりにくい。例えば味玉、ネギ増しなどは100円なので+100円の券を購入する訳である。今回は初めてのため、そのまま『味噌ラーメン』の食券を購入。なお、東京ラーメンならば醤油が基本だが、気分的に味噌ラーメンにしてみる。

カウンターに座り、食券を出す。店内は広くはないが、店主1人で切り盛りしていて、繁忙時は水はセルフと書いてある。



お客さんは私以外いないのですぐに作り始める。味噌を丼に入れ、麺を湯に入れて茹で、すぐにスープを丼に入れてよく混ぜる。5分もかからないうちに味噌ラーメン登場。併せてサービスライスも出してくれる。

まずはサービスライスに辛子高菜を乗せ、ラーメンには胡椒を掛けて食べ始める。すぐに店主が『その高菜辛いよ、注意してね』とアドバイス。気のいい人のようだ。

スープはやや甘めの味噌味、それほど濃くもない。もう少し塩味が強いかと思ったが、食べやすい。麺は中太ストレート麺で大きな海苔、メンマ、もやし、ナルト、大きなチャーシュー、白髪ネギが乗っている。麺の茹で方はちゃんとコシを残していて美味い。

ご飯を一口、確かに高菜は唐辛子がよく効いていて辛いが、まあこのくらいならば大丈夫。ラーメンを食べながらアクセントがついてちょうどいい。また、チャーシューも大きめで食べ応えがあり、全体としてよくまとまっている。私が入店してからひっきりなしにお客さんが増えていき、気がつくとほぼ満員。高額紙幣の使えない券売機のための両替、トッピング追加など忙しい中、よく対応できていると感心。食べ終わり、まだまだ混雑しそうなため、ご馳走さまと言って席を立つとまたよろしくお願いしますの声、気持ちの良い店であった。ご馳走さま。

来来堂
中央区日本橋小網町4ー4



東京の街をぷらっと②〜人形町3丁目界隈

2021-10-14 05:00:00 | 日記
『東京の街をぷらっと』その2。前回は日本橋人形町一丁目を歩いたが、今回は人形町三丁目を歩く。スタートは人形町の交差点、地下鉄の出口を上がるとその目の前に『玄冶店跡』という石碑が現れ、さらに案内板が設置されている。

『玄冶店』とは、江戸時代初期将軍家に使えた岡本玄冶が大病を患った3代将軍家光の病を治したことからその褒美としてこの辺りの土地を拝領した。その土地は1500坪あったと言われ、玄冶は拝領屋敷を作り、庶民に借家として貸し与えた。

その後、歌舞伎の『世話情浮名横櫛』の中で切られ与三がお富を見つけたとされたことから有名になった。



同じく将軍家から拝領した『橘稲荷神社』の社がすぐ裏にこじんまりと祀られている。



玄冶店跡の隣には読売ISの建物があるが、ここは1863年〜1970年には『人形町末廣』という寄席があった場所であり、今も当時の絵が飾られている。



さらにそのお隣が『うぶげや』という刃物の店。木造二階建は時間が止まってしまったかのような風情がある。店の名前は産毛であっても綺麗に剃ることができる刃物を扱う店という意味であり、包丁やナイフ、ハサミはもちろん卸金、鼻毛切りまで取り揃えていて、この周辺の観光スポットとなっている。

入口には色々とミニチュアが置いてあるが、よく見ると可愛らしい。



また、人形町交差点を左に曲がり少し歩くと左手に大きな日本家屋が出てくるが、これが『人形町濱田屋』『玄冶店濱田屋』などと呼ばれる料亭である。立派な門構えだが、私は中にお邪魔したことはない。



大門通りの先はもう日本橋富沢町、ここで左に曲がり、3本先は日本橋堀留町となってしまう。

再び左に曲がり、人形町通りを渡る。この辺りには飲食店が多く、もつ焼きの名店などもある。



路地を曲がると外壁が木でできた3階建のビル。実は1999年築の3階建オフィスビル、裏から見ると木の間から光が入る凝った構造になっている。特に人形町3丁目に限られた話ではないが、周辺の古いビルが取り壊され、新しいビルに建て替えられる動きが激しくなってきている。






みを木〜日本橋グルメ

2021-10-13 05:00:00 | グルメ
前回居酒屋に行ったのが4月9日だからかれこれ半年ぶりの飲み会となった。オリンピック前後には東京のコロナ感染者が5000人を超えた時期もあったが、今は2桁まで減少、しかし減った原因がわからないのが恐ろしいのである。まあ、オリンピックが主因で増えたとは自民党や東京都は口が裂けても言えないだろうが。



そんなこともあり、友人のMくんと日本橋大伝馬町にある『みを木』さんにお邪魔した。小さな杉玉が飾ってある地下にお店がある。スタートは6時、店はこじんまりとした店で我々以外に1組2名である。



今回は料理はお任せ、それに合わせてお酒をお願いしていく。まずはビールで乾杯。お通しははお浸し2種(大根と小松菜、キノコと食用キク)と鮎の炊いたもの。落ち鮎の卵がたっぷり入っている。



すぐに日本酒へ。最初は3種類出して貰い、悩んだ末に澤の花(長野県)を選択。さっぱりもしっかりとした味。すぐ追いかけ出てきた揚げ銀杏をつまみながら頂く。



次にキノコの擦り流し、上にはブラウンマッシュ、まるで西洋料理のようだが、クリームではなく出汁で仕上がっている。秋らしく香りが素晴らしい。



続く酒は不老泉(滋賀県)、米は亀の尾で山廃の純米吟醸。上品な仕上がりだが、コクがあるしっかりとした味。合わせるのはトロで作った『ぬた』。ネギたっぷりの酢味噌と鮪の脂、しっかりとした酒は素晴らしいハーモニーを拵えてくれる。



続いて酒は月の井(茨城県大洗町)。柔らかな飲み口。料理は牡蠣を潰した上に青さのりの餡を掛けたもので添えてある生姜が効いている。さらに鯖になれ鮨のような米を合わせ、ワサビを添えたもの。思ったより新鮮な鯖の味、しっかりと脂が乗り、これを酢飯が緩めてくれる逸品。

刺身はアイナメ、ポン酢ジュレが新鮮な味がした。



は悦凱陣(香川県)、米は八反錦で精白度が70%。しっかりとした酒だが、春巻が登場。見た目ではわからないが、アワビとアワビの肝が入った贅沢なもの。強い海の香りを酒が受け止めてくれる。



最後にカマスと松茸のお吸い物。土瓶蒸しより濃いめの味付けだが、今年初めて食べた国産(青森県)の香りを十分に楽しむ。



これだけ飲んで食って一人1万円で余裕。大変久しぶりの外飲みの酒はやはり美味かった。

みを木
中央区日本橋大伝馬町9ー7 B1
07026892315

首ったけ、里帰り、忸怩たる、塗炭の苦しみ

2021-10-12 05:00:00 | 日記
『改めて日本語を考える』その33。このブログを書いているとついつい難しい表現ばかり気がいってしまうのだが。先日、あるクイズ番組で『首ったけ』とは人の身体のどこからどこまでいうのでしょうというのがあった。そういえば知らないなあ。

そもそも『首ったけ』という言葉を使った表現は榊原郁恵の『夏のお嬢さん』の歌詞と片岡義雄の小説のタイトル『ボビーに首ったけ』くらいしか知らない。調べてみると『首ったけ』の意味は2つあり、①意中の異性に深く惚れ込むこと、②何かに夢中になることである。

転じて『首までどっぷり浸かってしまう』ということで最初のクイズの答えは『首から下全て』であった。

TVを見ていると間違って使う表現に出会うことが結構ある。例えば『里帰り』、これはお嫁さんが出産のために実家に帰る時などに使う表現だが、これを海外に流出した仏像が日本に戻ってきた際に『80年ぶりの里帰り』などと使う。しかし、この場合は日本に戻ってきたものでもう元の国に帰らないのだから、『返還された』と言った表現にするべきなのである。

『忸怩たる』の使い方も難しい。競技会などでよく出てくる表現だが、意味は『自分でやったこと、言ったことについて自分で強く恥ずかしく思うこと』である。言い換えると『情けなく思う』とでもなるだろうか。ただ、『悔しい』『腹立たしい』『憤りを感じる』といったことは含まれないことに注意を要する。よく国会で誤った使い方がされているのだ。正しい使い方としてはオリンピックで選手が実力が出せず、記録が伸びなかった場合に『練習したにも関わらず、力が出せず忸怩たる思いである』となる。

忸怩を構成する漢字だが、『忸』は『はじる』、『怩』も『はじる』、つまりいずれも恥ずかしいいう意味の漢字であり、これが重なった熟語なのである。

最後は難しい表現だが、『塗炭の苦しみ』の意味はわかるだろうか。元々は『塗』が泥、『炭』が火を意味していて『泥にまみれ、火に焼かれるほどの苦しみ』という意味である。
使い方としては『会社の倒産と夫人の逝去が重なり、塗炭の苦しみであった』『あの人は塗炭の苦しみを乗り越えて成功を遂げた』などとなる。

そもそもの出典は中国古代の儒教の五経の一つである『書経』に『有夏昏徳にして民塗炭に墜つ』とある。これは『夏の国王(傑王)が不徳の暴君であったため、国民は泥にまみれ、火に焼かれるような苦しみを味わった』という意味である。

こういった表現の正確な使い方は調べてみて初めて分かる、やはり日本語は難しい。