

アメリカで一番忙しかった大統領と言われるF.ルーズベルトは大恐慌から第二次大戦まで4期も当選したが最後の任期を全うすることなく病死しました。
戦争に対する考えや人間的評価は今回の話に関係ないので置いといて・・ルーズベルトは金持ちで名門出身の秀才でした。
そのルーズベルトが大統領を務めていた当時、家に招いた客に必ず自慢するものがありました。 それは庭に置かれた「テーブルと椅子」で決して名門家と言われる大統領の愛用するものには見えなかったそうです。
なぜそんなものを大統領は来た人々に自慢したのだろう。
それはこのテーブルと椅子が買ったときのままでなく、壊れたのを材料を買ってきて新品以上に具合が良く頑丈に作り変え、何日もかけて
少しづつ磨いて塗装まで「全て自分で」やったからだったんです。
金があれば殆どの人は「新しいのを買う」ことしか思い浮かびません。 しかし殆どの売られているものは基本的
に誰もが「そこそこ使える」ように作られるので使ってみると「帯に短しタスキに長し」となって「ピッタリ」のものは滅多にありません。
誂えて作ると職人との気長い打ち合わせが必要でこれも大変です。 それと自分が作ると言うのはこんな「実用的」なものでも巧く出来る
と大統領でさえ誰にでも自慢したくなるほど嬉しく愉しいもののようです

それが「実用的で無い」(生活に直結していないと言うべきか・・)ものだとそんな小さな喜びと比べられるものではありません。
愉しくて愉しくて寝ても起きてもそればかり・・それなのに失敗したりまあまあだったりと繰り返し何度も何度も少しづつ改良したりと
また何度も色んなストーリーを描きながら・・・愉しくて苦しくて可笑しくて面白くて・・・泣いてしまいます

でも今の殆どの日本人は「買う」ことしか知らないようです。これは涙が枯れるほどに悲しく寂しい話です。 定年退職して時間が沢山あ
る人には是非子供の頃にしたそんな事を思い出して「ワクワク」する日々を送って欲しいと思います。僕もこのところ少し離れているので
・・・またやらないと・・と思っています。
今日はホロホロのホームページ内にある「画像貼り付け掲示板」に貼り付けてくれた渡辺さんの「モリ」を見て書いてみました

のこの作品を見ると愉しさと嬉しさと・・・・・その他諸々のものが伝わってきました
