
タタさんの家に着いたのが7時前でした。
マニラに行く娘と奥さんが一緒にハイエースワゴンに乗って最初の行き先は空港になりました。空港はドゥマゲティのすぐ近くなので「山越え」を愉しみにしてい
たけど海岸沿いの良く通る道です。飛行場に着いてビックリです。カレンさん(娘)は防弾チョッキを着ていました

4キロほどあります。それにしても若い娘が「防弾チョッキ」男に狙われるような事があったとは思えないからやっぱり「財閥の娘」は
そこまでしなければならないのか・・ちょっぴり可哀相でもありました。
海岸通りのハイウエイは名前ばかりのハイウエイ(普通の国道をそう呼んでいる)ながら信号はバイスからバヤワンまで一つもありません。
何しろ首都のドゥマゲティにも信号は一つも無いのですから・・ 空港で飛行機が無事飛び立つまで一時間ほど待ったの
でバヤワンに着いたら11時前になっていました

悲しい話「電気が来ていない山の人達が銀行でローンを組んで太陽光発電システムを買ったものの一年でフィリピン製バッテリーはダメに
なるし毎週の100ペソが払えないので差し押さえられ売られている」のソーラーシステムは前回の何倍にもなって倉庫に積み上げられて
いました

いていく)を二つ選びました。利息込み、二つで2万3千ペソでそれを銀行に払い「なんで利息払わなアカンのや!」と文句は言ってみた
けど・・・ダメでした。しかしフィリピンの銀行はオカシイ!一年経ったら延滞利息が膨らんで新品と変わらなくなる計算なのです。
それにしてもこのセットは一枚のソーラーパネルと一個の100Aバッテリー、チャージャーコントローラー、蛍光灯7ワット2個、10ワット2個と全ての配線コードがついて24000ペソなのです。 ソーラーショップのカタログには、これで2個の7ワット蛍光灯が五時間、2個の10ワット蛍光灯が4時間点けられると書かれています。また写真にはテレビやカラオケ、扇風機も載っています。値段的には決して高くないし品物もバッテリーを除けば悪くありません。(政府が1万ペソ位負担しているらしい)但しこれで生活の灯りに使うには余りにも不足。ランプのほうが具合がいいと思う。
それだけを見ると夜になって4つの蛍光灯が4時間と二つはもう一時間余分に点けられると思うわけです。ところがこれは「絶対無理」で一つづつを五時間、五時間、4時間、4時間
なら使えるのですが・・・そんなわけで夜に4つを一度に点けると二時間余りでバッテリが上がってしまいます。フィリピンのバッテリーが粗悪なこともありますが
「エンジン発電機」は音がうるさいとかガソリンが要る・・またランプやろうそくは火事になるなどと脅かして、ソーラーは何も要らないクリーン、サイレント&セフティと言ってローンを組ませるのはかわいそうです。
そして電気を使いすぎるからバッテリーの寿命も一年がやっと・・・毎週100ペソさえなかなか払えない山の人たちに一年ごとに3000ペソ以上するバッテリーは買えません。 そして引き上げられる。残ったのは借金だけ・・ああ~悲しいストーリーなのです


まあ何はともあれ僕としては二つが2万3千ペソで一年使っていても安い買い物でした。昼飯を食って「山越えで帰ろう」と言ったらドライバーが
ドゥマゲティで降ろす荷物を忘れていて・・またまた海岸通りの道を引き返しました。ヨットに戻ると四時になって二人ともグッタリ・・
そんな訳でブログもアップできませんでした。今日はそのソーラーパネル二枚を「夕方の太陽」を狙えるように取り付けました。真上の
太陽を受ける昼間は今までの4枚で充分なのですが日が傾くと足りなくなります。そこで今まで付いているソーラーパネルの横に角度を
調整できるようにしたのですが・・・なかなか口では説明できません。 実用的ですが決して芸術的であったり「美感覚」などは無視され
ています。釣り糸で調整するんですから・・・
でもソーラーパネルが6枚になってかなり余裕が出来、昼間なら二人が二台のパソコンを使っても全然平気でまだバッテリーに充電してい
る状況です。誰も居ない時はすぐに過充電になるので今回設置した二つと前回の一つには「ON,OFF」スイッチを付けました。
そのうちに写真を写してアップしますね。