outdoor life by mizota

ヨットでのクルージング日本の名山に登るキャンピングカー旅ダイビング野鳥撮影ジギング等溝田正行がした事する事を報告します

山が教えてくれる事

2010年08月14日 20時04分59秒 | 退職生活
貧しかった昔の日本に育った多くの人達は強い経済面の「上昇志向」の中で過ごしてきました

山に登ってみると解る事ですが、黙々と脚を進めていたら、多少苦しくても殆どの人は頂上に着く事ができます

貧しい所から経済的に豊かになるように、裾から頂上に着くのは殆どの人が出来る位の簡単な行為です

昔から「アホと煙は高いところへ上がりたがる」なんて言葉がある位ですから。

では何が難しいかとなるんですが・・・

槍ヶ岳の様に明らかに頂上に居られる人数が20人程の場合だと、後に登ってくる何百人もの人が見えるので、余程自分勝手な人間か馬鹿でない限り、その時々で降りる頃合が解るので居たくても降ります

槍ヶ岳に登りたいと思っている人は、100万人以上居ますし、毎日毎日数百人、時に千人以上が槍の穂先に上がろうとするので、次の人に席を譲るのは人として当然です

ところが下界の場合は視界が狭く、心の目を開かなければ後に登ってきている人が見えません

その上、見えても人の事を考えない、自分勝手な人が多く、何時までも上に居るから、山の形が逆ピラミッドになってしまっています

これで安定した未来があるわけがありません

僕は会社を興して、それを他人に譲って引退しましたが、興すのは簡単ですが、譲って辞めるのは10倍以上も難しかったです

人生の経済面でも山登りでも、何が難しいかと言えば「下山」だと思います

山でヒザを傷めてしまう人は意外に多いですが、登っている時のトラブルは殆ど無く、下山時に起きています。

これらの事故は遺産相続などに似ているようです

タイミング、速度など、周りの景色を愉しみながら、残り時間や体力を考えて計画的に下らなければなりません

「ただ上がれば良い」では無い難しさがありますが、誰もがしなければならないことです。

いつまでも上に居てはいけないのです。

理想の人生の経済面での姿は各自が独立した「富士山」のように安定した姿だと思うんですが、どうでしょうか

今日の写真は白馬岳頂上から見下ろした「大雪渓」です

白馬岳は片方(大雪渓側)が絶壁なのでこの様に見えます。

この時は夕方で数人が登り下りしている姿が確認出来ましたが、昼前なら行列になって人が登っています

落石が多く、事故も多いコースですが花も多く、白馬岳に登るコースは幾つもある中で常に一番人が多いです

延々と雪渓の上を行列になって登る姿はここでしか見えない名物でもあります

写真をクリックすると大きく見えます



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