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首相沖縄訪問、基地負担軽減策具体案を示せず

2010-12-20 05:57:42 | Weblog
首相沖縄訪問、基地負担軽減策具体案を示せず 2010年12月20日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101219-OYT1T00334.htm
 菅首相は2日間にわたった沖縄県訪問で、米軍普天間飛行場の移設問題打開に向け、本格的な取り組みをスタートさせた。
 しかし、県民が重視する基地負担軽減策では具体案を示せず、県側は政府への不満を募らせており、政府と沖縄の溝は広がったままだ。
 「私自身の考え方を首相の立場できちんと伝えた。今後の(沖縄との)コミュニケーションを深めていく大きな一歩になった」
 首相は18日、沖縄県嘉手納町での記者会見で、訪問の成果を自画自賛した。
 前日に仲井真弘多知事と会談した首相は18日は、航空自衛隊の輸送ヘリに乗り込み、同飛行場や移設予定地のキャンプ・シュワブ(名護市辺野古など)など沖縄本島を中心に、7か所の米軍基地について、約1時間半かけて上空視察を行った。
 普天間飛行場にも足を運び、在沖縄米軍トップのテリー・ロブリング在日米軍沖縄地域調整官と会談し、「事件事故のないように一層取り組んでほしい。騒音のさらなる軽減について、より一層努力をお願いしたい」と直談判してみせた。
 首相は今回の訪問で、沖縄県に対し、国のひもつき補助金の使途を自治体の裁量で決められるようにする「一括交付金」制度について、優遇制度を導入するなど振興策を提示した。「振興策と基地負担を交換条件のように扱うのは県民のプライドを傷つける禁じ手」(政府関係者)で、これまでタブーとされてきたが、「事態打開のきっかけにしたいとの強い思い」で決断したという。
 首相は18日の記者会見で「負担軽減は軽減として、振興は振興として、それぞれ政府が取り組まなければいけない課題だ」と強調した。

引退撤回を正式表明=「国益に資する行動したい」 2010年12月18日 時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010121800169
 民主党の鳩山由紀夫前首相は18日午後、北海道苫小牧市で開かれた地元後援会の会合で「国益に資する政治を行うため、皆さまの期待を頂けるなら、次の衆院選でも行動を共にしたい」と述べ、首相退陣の際に表明した政界引退の意向を正式に撤回した。鳩山氏の方針転換に対しては、党内外から「言葉が軽い」などと再び批判が出そうだ。
 鳩山氏は、当初引退の方針を示したことについて「首相経験者が国会議員として闊歩(かっぽ)する状況は望ましくないと感じていた」と説明した。しかし、地元支持者からなお地域に尽くすよう求められ、「大変感激した」と表明。「国益に資する鳩山に戻るように、さまざまな行動で示したい」と強調した。
 一方、「政治家の言葉が軽くてはならない。国益に応えられない存在なら、あまり長居すべきではないという気持ちを変えるつもりはない」とも述べた。 
 鳩山氏は首相を辞任した6月、次期衆院選への不出馬を表明。しかし、7月には苫小牧市の後援会幹部に引退方針を撤回する考えを伝えるなど、政治活動に強い意欲を示していた。





 まあ、どこかの無責任な某リーダーの致命的なミスを目の前で見てきていたこともあり、具体的な代替策もなくしてうかつに基地負担軽減策など打ち出すこともできないでしょうし、菅首相の言動を批判することはできないと思いますが、県外移設を訴えて何とか再選を決めた仲井真弘多知事もそう簡単には譲れないでしょうし、どんな形で決着するにせよ、この沖縄基地問題は今後もこじれそうですね。
 とはいえ、辺野古に基地を移すことができなければ、米軍としては普天間に居座るしかないわけで…。(米軍としてはそちらの方が好都合?) 
 10数年レベルの中長期的な意味での基地分散はともかく、『時間切れで何も変わらない(今後も普天間基地が存続)』とならなければいいけど…としか言いようがありません。

 一方、平和ボケした鳩さんは正式に引退撤回を表明。まあ、この人に今更何も期待しようとも思いませんし、引退撤回を表明して喜んでいるのは地元の方と熱烈な小沢支持議員の一部くらいのものだと思いますが、一つだけ突っ込みを入れるならば、鳩山前首相には『国益とは一体何か?』をあえて問いたいですね…。
 彼が『最低でも県外』などと発言しなければ、米国との関係に亀裂が入り、中国にここまで強気で見下された態度も取られなかったでしょうし、菅首相がかって小沢さんに発した言葉ではありませんが、『少しは大人しくしていてもらいたい』と内心苦々しく思っている民主党のお偉いさんも少なくはないのではないかな…と個人的には思います。

就職未定学生「反省を」「コネ使え」…長野市長

2010-12-20 05:47:22 | Weblog
就職未定学生「反省を」「コネ使え」…長野市長 2010年12月18日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101217-OYT1T01155.htm
 長野市議会の12月定例会の一般質問で、就職先の決まらない学生に対するアドバイスを求められた鷲沢正一市長が「一番大事なのは反省すること」などと述べた。
 共産党市議団は16日、「市長として不適当」として発言の取り消しを求める申し入れ書を提出した。鷲沢市長は10日の答弁で、「就職活動をしたことがなく、私が答えるのは不適当」とした上で、「社会に文句を言っても何のプラスにもならない」「自ら反省することで、自分は何を求めているか、あらゆる手段を使ったか、いろんなコネを使ったかとか、そういうことがあると思う」と発言した。
 同市議団は申し入れで、「就職は子供の責任ではない。若い世代にコネという言葉も適当ではない」と指摘したが、鷲沢市長は「反省することは大事。コネを使うのが何が悪いのか」として撤回しなかったという。





 ん…。こちらの発言もどうなんでしょう???
 まあ、好意的に捉えるならば、「コネ使え」発言は、『知り合いをツテに、少しでもチャンスがあるなら誰でも利用して貪欲に食いついていけ(求職意欲をアピールしろ)』との一種のエール発言とも受け止められないこともありませんし、「反省を」発言も『知名度の高い大企業にばかり目を向けずにハローワークなどに求人を出している地元の中小企業にも目を向けて欲しい』といった趣旨だったのだろうな…と思いたいのですが、現在の就職活動は(氏の世代が求職活動を行っていた時代と異なり)「自由閲覧・自由応募」の「就職ナビ」等を通じて行うインターネット経由での就職活動が主流になっていて、その就職ナビに掲載されているのは大企業を中心にせいぜい8000社分程度で、地元の就職説明会に参加しないと、学生が地元の中小企業の魅力を知る機会すら与えられていない というのが現実でしょうし、加えて今年の就職活動は3回生に加えて、昨年就職先が見つからなかった4回生、更に進学も就職もせず、「無業」のまま卒業したり、フリーターになったりすることを余儀なくされた10.6万人の方のうち約7万人が加わると言われているだけに、あまりにも現在の新卒求職者の就職事情を知らないこの発言は波紋を招きそうな気がします。

 ちなみに、この鷲沢正一氏は、2001年11月11日より長野市長に就任したものの、昨年10月25日の選挙では、新人3人を含めた大激戦となり、結果58379票を獲得した鷲沢正一氏が、57728票を獲得した高野登氏、31184票を獲得した小林計正を辛くも振り切って何とか3選を決めた方なのですが、市民の支持も十分取り込めていないというのに、こんなKY発言などやっていて自分の所の議会は大丈夫なんでしょうかねぇ…。

海江田経財相:年収1500万円所得層 「金持ちでない」 

2010-12-20 05:34:01 | Weblog
海江田経財相:年収1500万円所得層 「金持ちでない」 2010年12月20日 毎日
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101220k0000m010028000c.html
 海江田万里経済財政担当相は19日、民放の報道番組に出演し、11年度税制改正大綱で、給与所得控除の上限とすることが決まった年収1500万円について「金持ちではない。中間所得者だ」と述べた。高所得者層を狙った増税との批判に反論した。しかし、年収1500万円を超える給与所得者は全体の1.2%に当たる約50万人で、海江田氏の認識に批判が出る可能性もありそうだ。
 給与所得控除は、サラリーマンの年収の一部を必要経費とみなし、差し引く制度。今回の大綱で、年収1500万円超の人は、控除額が245万円で頭打ちになることが決まっている。
 政府は大綱に基づき、税制改正法案をつくり、年明けの通常国会に提出する。ただ、海江田氏は、参院で否決された法案を衆院で再可決するための「3分の2」の勢力が確保できていない現状を踏まえ「(大綱は)下手をすれば絵に描いた餅になってしまう」と懸念を示した。




 ありゃありゃ…。海江田さんも、給与所得控除に年収1500万円以上で打ち切り制度を導入する理由を聞かれた時に、他に適当な理由が思いつかなかったのだろうとは思いますが、いくらなんでも年収1500万円の人間を捕まえて「金持ちではない。中間所得者だ」発言はありませんよね…(呆れ
 そもそも十分な議論もなく給与所得控除に上限打ち切り制度を導入しようとすることそのものにも無理があったような気もしなくもないのですが、せめてボーダーラインを年収2000万円にするならば、対象者は確定申告をしなければならない人(注:年収2000万円以上の方は年末調整で済ますことはできず、確定申告を行わなければなりません)に限られ、ボーダーラインを設ける理由も堂々と『富裕層の方にも相応の負担を求めることにした』と言い切ることもできた(『確定申告しなければならない高年収の人に合わせた 合理的基準の選定が難しい以上一種の割り切りだ!』と言い切ることができたでしょう)でしょうし、言い方は悪いですが、個別企業の給与担当者にも余計な迷惑もかけることなく、説明責任を全て税務署に押しつけることもできた(税務署だって税収が増えるかどうかがかかっているだけに、必死になって確定申告者の不満を読破してくれる理由を考え出してくれるでしょう)でしょうに、どうして民主党のお偉いさんというのは、何でもかんでも後先を考えずに自分の頭だけで考えて、あげく暴走してしまうのか…(溜息
 運用に配慮しなければ、現場が混乱してますます党の支持率を失っていくだけのことでしょうし、かって自民党のブレーンだった方であっても優秀な方ならば登用する など過去の経緯は水に流してブレーンにつける位の度量を持つ位でなければ政治家など勤まらないのではないかと思うのですが、与党の政治家たるもの 発言にももっと細心の注意を払って欲しいものだと思います。

阿久根市、議会解散も投票へ 選管、署名有効と発表

2010-12-20 05:29:32 | Weblog
阿久根市、議会解散も投票へ 選管、署名有効と発表 2010年12月19日 共同通信
http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010121901000094.html
 鹿児島県阿久根市選挙管理委員会は19日、市民団体が提出した市議会解散の直接請求(リコール)を求める署名について、8809人分が有効だったと発表した。本請求に必要な有権者の3分の1(約6600人)を上回り、早ければ来年2月にも市議会解散の是非を問う住民投票が実施される可能性が強まった。
 署名は、5日の住民投票で失職した竹原信一前市長を支持する市議や市民でつくる「阿久根市議会リコール実行委員会」が集めた。副委員長の自営業松尾一代さん(46)は「市民は今の議会に期待していないということだ。市民の利益を第一に考える議会をつくるべきだ」と語った。
 前市長と対立していた市議は「市政が停滞しているので、市長だけでなく議会にも批判が集まるのは当然のことだ。真摯に受け止めたい」と話した。



 ん…。鹿児島県阿久根市は、暴走市長のせいで市長が失職+議場占拠の懲罰で2人が除名処分(失職)になったことに伴う市議補選(欠員2人)が1月16日に行われることが既に決まっていますが、今度は市議会解散も有効署名数が必要な有権者(19903人)の3分の1(6635人)を大きく上回る8809人となり、こちらも来年2月にも行われる可能性が濃厚になってしまったようですね…(滝汗
 正直こんな短期間に市長選+市議会議員2名の選挙と残りの市議会議員の改選を行ったところで、余計な選挙費用がかかるだけですし、いっそ市議会議員選挙を前倒しにするかあるいは出直し選挙選の方をずらすかした方が、市民としても連日の選挙疲れを感じずに済み、このマチの名誉と信頼を早期にも取り戻すことにもつながると思いますが、果たして阿久根市議会はこの市民の意思表示をどう受け止めるのでしょうか…。

千葉県八千代市長選挙は現職豊田氏が逃げ切り3選

2010-12-20 05:21:14 | Weblog
八千代市長に豊田氏 2010年12月20日 時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010122000005
 豊田俊郎氏(58)=無所属・現/自民、公明推薦=が、前県議の西田譲氏(35)=無所属・新=、前県議の岩井覚氏(60)=無所属・新/民主推薦=、元市議の松原信吉氏(64)=無所属・新=を破り3選。
★千葉県八千代市 市長選挙結果
当 24969 豊田俊郎(58)無現=自民、公明推薦
  23049 西田譲(35)無新
  15214 岩井覚(60)無新=民主推薦
  7113 松原信吉(64)無新




 千葉県八千代市は県北西部の千葉市や船橋市に隣接する人口約18.5万人程の市で、市長選は現職で自民・公明が推薦する58歳の豊田俊郎氏に対して、前県議で民主が推薦する60歳の岩井覚氏、35歳と若い西田ゆずる氏、元市議で64歳の松原信吉氏が4年前の前回に引き続き再度挑戦しましたが、
 八千代を「いかに住みよい街にするか」が自身の原点だと政治姿勢を語り、教育、文化、スポーツ面での振興を目指し、新川周辺で図書館や総合グラウンドなどの整備計画推進を主張した現職の豊田俊郎氏が24969票を獲得し、
 「市政転換の時と強く感じた。自分が動くべきだ」と財政再建及びハコモノ行政の脱却を目指すと訴えると共に、子ども医療費の助成拡大や教育環境の整備に力を注ぐと訴え23049票を獲得した西田ゆずる氏  を僅差で振り切って、辛くも再選を決めました。
 民主党が推薦し、ハコモノを重視する政策の洗い直しや市長報酬30%カットを掲げ「子育て支援や教育など、人に優しい、人に投資する行政を」と訴えると共に事業仕分けや包括的外部監査の導入も視野に入れると訴えた岩井覚氏は15214票を獲得。
 4年前の前回選挙で豊田氏に1554票差とあと一歩のところまで迫るも敗れる大善戦(参考=4年前の結果 豊田俊郎氏32314票、松原信吉氏30760票)を演じた松原のぶよし氏は「八千代を見ると、新たなハコモノ事業に走ろうとしている」と新川周辺の整備計画を批判し、「断固ストップさせる」と訴えると共にNPOを活用した子育て情報の発信や自治体間の職員交流をアピールしたものの、7113票とライバル候補に票を奪われる形で前回より大幅に獲得票数を減らして惨敗する形になってしまいました。

 う~ん。それにしても敗れた3候補はいずれもハコモノ行政の脱却を訴えていただけに、候補を一本化していれば現職に勝利する可能性はかなり高かったと思うのですが、結局はライバル同士の自滅で現職に勝利が転がった格好。
 市民の支持率一つ取っても、35%の市民から支持を得ることができなかった豊田氏は 次の4年間でどのような実績を挙げてくれるのでしょうか…。