草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

会津っぽとして菅直人長州内閣に異議あり

2010年06月08日 | 政局

 会津人は頑固だから、口先だけのごまかしを許さないし、不正を徹底して憎む。就任早々菅直人首相が、長州人にこだわるあたりは、片腹痛い。薩長に錦旗をでっちあげられて、会津が逆賊になったことが、ついつい思い出されてしまうからだ。長州は、裏では密貿易をしていたくせに、幕府を追いつめるために、攘夷を叫んでいたマキャべりストなのである。その末裔がまたもや、この国を動かせば、日本を滅ぼすことになりはしないか、会津人としては、はなはだ心配だ。菅首相の持論は、「最小不幸社会を目指す」というものである。ハックスリーの『すばらしい新世界』を読んで思いついたのだそうだ。菅首相はかなりピンぼけで、ユートピアなるものが、人間にとっては不幸であることを教えてくれているのに、「不幸を取り除くことの大切さ」を学んだのだという。痛烈な社会主義批判としては受けとめずに、勝手な解釈をしたのだった。さらに、長州人は口が巧いから騙されてしまうが、清潔さを売り物にしている今回の内閣にも、疑惑を持たれた人材が紛れ込んでいる。汚職で逮捕された佐藤栄佐久前福島県知事の娘婿である玄葉光一郎議員だ。菅首相は、内閣の一員に選んだだけでなく、民主党の政調会長に就任させたのだから、とんでもない勇み足である。新政権はご祝儀相場もあって、期待が高いのは確かである。だが、長州にしてやられたことのある会津人は、菅政権について懐疑的である。福島県を舞台にした汚職事件で矢面に立たされた政治家を、何もなかったかのように起用したからだ。清廉潔白を宣伝文句にしたいのならば、まずは身体検査をきちんとすることだ。

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菅首相に保守派との共闘の覚悟ありしや!

2010年06月08日 | 政局

 菅直人首相は、小沢一郎との全面戦争に突入するつもりなのだろう。小沢が菅を拒否したのか、菅が小沢を排除する意図があったのかは、あくまでも藪の中である。しかし、民主党の内部では、激しい権力闘争が繰り広げられていることは、誰の目にも明らかである。では何をめぐって争われているかといえば、小沢一郎という存在をどう考えるかだ。党内は小沢派と反小沢派で色分けされているからだ。菅の立場はセンターレフトであり、左翼のホープとして期待され続けてきた。山口県出身であることから、高杉晋作を尊敬している。座右の銘を「人生唯一度」としているのは、高杉の言葉を借用したのだった。小沢を排除することで、現在は国民の支持を得ているが、政治は一寸先が闇なのである。100人以上の小沢派が離党した場合、一体どこと提携するのか、それなりの戦略を思い描いているのだろうか。小沢は保保大連合を策してくると見られるが、菅の限界は左にしかウイングを広げられないことだ。国家国民のためという崇高な理念と無縁な政治家には、保守派は付いていけないのである。それでも、「人生唯一度」ということを念頭に置いているのであれば、権力闘争に勝ち抜くためには、あらゆる選択肢を考慮すべきだろう。まずは、民団をバックにして反撃に転じてくるだろう小沢に対抗して、保守派の「たちあがれ日本」などとも組む度量があるかどうかだ。それができないならば、小沢の軍門に下ることになるだろう。サヨク政権のままでは、孤立を余儀なくされてしまうからだ。

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