今ネットの世界で面白いことが起きている。これまで鳩山政権や民主党を応援してきたブログなどは、菅直人政権に対して批判的になっているのに、2ちゃんねるでは菅首相を擁護したり、民主党寄りの書きこみが増えているからだ。選挙を前に、民主党の秘書団や労働組合関係者が組織的に行っているからだろう。それにしても、レベルの低い中傷が大半である。菅政権が予算委員会も開催しないことは、まさしく議会制民主主義を踏みにじることであるのに、それの居直りも、尋常ではない。これに対して、保守派も反撃を試みているが、今までは考えられなかった事態である。どんな悪事を働いても、許されるかのような言論がはびこるのは、日本にとって好ましいことなのだろうか。しかも、権力者を批判することに、いちいちケチをつけるというのは、それこそ、スターリンやナチスがやったことと同じである。菅直人首相の今日の国会での答弁は、まるっきり官僚の文書を読んでいるだけであった。あれでは予算委員会を開催することをためらうはずだ。にもかかわらず、民主党の支持率が高いのは、マスコミが自主規制しているからではなかろうか。しかし、民主党寄りとみられていたブログの方は、綺麗ごとを口にする菅政権の危険性に気づき始めたのだろう。山本夏彦が「汚職は国を滅ぼさないが、正義は国を滅ぼす」とどこかで書いていたと思うが、菅首相がクリーンさを強調するのは、独裁を正当化するための方便としてなのである。独裁を許さないためにも、ここで保守派がたじろぐことがあってはならない。
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