菅直人政権の支持率はどんどん下がっているが、そんなことよりも、その数字を見て大騒ぎするマスコミが、あまりにも愚かに見えてならない。V字回復と言っていたと思ったらば、今度は失速である。国民世論などというものはいい加減なもので、実際に選挙をしてみなければ、よく分からないのである。携帯が行き渡っている今の時代に、無作為に固定電話にかけて、どこまで分かるかとなると、はなはだ疑問である。さらに、政治家も情けない。その数字に怯えてしまって、菅首相なんか、消費税について、あまり口にしなくなってしまった。政治生命をかけるとか言ったのは、まるで忘れたかのようである。もっと嗤ってしまうのは、各選挙区などについての情勢分析である。それが記事になるだけで、選挙に行く気持ちが失せてしまう。当落が決まったかのよう書き方は、それこそ選挙妨害ではないだろうか。公示になったならば、そんな記事は掲載できなくすべきだろう。すぐに結果を知りたいのが、日本人の習性のようだ。だからこそ、マスメディアはそれに便乗して、新聞を売りまくり、視聴率を稼ごうとするのである。政治家もビジョンが乏しいが、マスメディアもそれと大差はないのである。そして、情勢分析が間違ったとしても、誰も責任を取ることはない。もはやセンセーショナリズムの代名詞となっているマスメディアには、さっさとお引き取り願うしかない。それよりは、ネットの方が生の情報が伝わってくる。情報を受ける側が、情報を発信することも可能であり、そうしたやり取りを通じて、より真実に近づけるのではなかろうか。
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