今日の朝日新聞の朝刊を読んだら、民主党には投票しないと思うのだが、国民はどうしても騙されたいのだろうか。先の総選挙で示した民主党のマニフェストが、現実には実現しなかったことに対して、「天声人語」では、厳しい批判を加えている。「マニフェストは生き物」と言い訳をするだけで、反省の弁がないのが許せないからだ。さらに、予算委員会も開催せずに、あたふたと国会を閉じ、「風があるうちにと選挙に走る」ことしか考えない政治手法を揶揄したのだった。「本気でやり直すには、ふさわしい手順と伝え方がある」というのである。もっともな意見であり、まさしく正論である。それは「経済気象台」においても同様である。こちらの方は社外の執筆者のようだが、子供手当によって、労働もせずに多額の現金を懐に入れるのを嘆いている。「天下の愚策と称された地域振興券と軌を一にする」とまで酷評している。在日外国人の海外居住の子供にまで支給することに関しても、異論を唱えている。そして、「この天下の愚策は即刻廃止するべきだ。今、廃止すれば、まだ傷は浅い」とまで書いていた。このほか、社説では、自民党がこの国のかたちを守ろうとするのに対して、民主党が「新たな社会づくり」を目指すというのが、両党の相違点であるとも言及している。常識的な見方を述べただけであるが、いくら何でも、民主党を応援しようとする気にはならないはずだ。しかし、世論調査の結果は、表紙を替えだけでも、国民は理解して支持してくれるのだから、民主党にとっては万々歳なのである。新聞よりはテレビの方が影響力があるからだろう。朝日新聞ですら冷静な紙面構成になっているのに、新聞に目を通すこともない国民が増え、いい加減なテレビのコメンテーターの発言に操られてしまっているのだから、てんで話にならない。
←会津っぽに応援のクリックを