草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

啄木の思いに通じる行動する保守運動

2010年06月15日 | 思想家

 新新右翼ともてはやされてきた鈴木邦男氏と、今注目されている行動する保守派の若い人たちが激突する。還暦を前にした世代の者にとっては、どう考えたらよいのか迷ってしまう。学生騒動が激しかった1970年頃は、新民族派といわれた学生たちが、日本学生同盟を結成していた。そこの一部が三島由紀夫が隊長の楯の会の移ったのである。それから日学同は自民党系の自由派と分裂したり、急進的な日学同解放派まであったような気がする。極左の運動がピークを過ぎると、新民族派も衰退し、かろうじて、日学同主流派が中心となった三島由紀夫研究会が活動していただけであった。ただ、日本大学で、生長の家系の反憲学連がヘルメットで武装して、極左を排除したこともあった。日本学生会議という攘夷論的な学生も、ときおり跳ね上がった行動して話題を集めたものだった。『ジャスコ』や『無窮』という機関紙に読みふけったこともあったが、それも昔のことになってしまった。最近では、レコンキスタを発行する一水会のメンバーがマスコミの寵児になっていたと思っていたらば、もはや鈴木氏らも時代遅れのようだ。国家解体の危機を前にしては、理論的にどうのこうのよりは、行動が先なのだろう。石川啄木の「ココアのひと匙」の詩は「奪はれたる言葉のかはりに/おこなひをもて語らんとする心を、/ われとわがからだを敵に擲げつくる心を」と詠んでいるが、日本の保守派もそこまで追い詰められているのではなかろうか。しかし、誰がそれを笑うことができようか。

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疑惑隠しと論戦回避の民主党を自民党は許すな!

2010年06月15日 | 政局

 民主党に舐められているのに、どうして国民は怒らないのだろう。普通だったら開催されるべき予算委員会を拒んで、すぐに参議院選挙に突入しようというのは、民主党の疑惑隠しと論戦回避以外の何ものでもない。にもかかわらず、菅直人政権に期待するというのは、どうかしているとしか考えられない。野党八党がこぞって要求しているわりには、マスコミはその辺の深刻さをまったく伝えていないからだろう。しかし、そんなことがまかり通ってしまえば、議会政治は機能しなくなってしまうだろう。それと同時に不甲斐ないのは、自民党の対応である。体を張って抵抗する気持ちが微塵も感じられないからだ。紳士的に対応しても、相手がそんな出方をするわけだから、ハンガーストライキをするくらいの覚悟が必要ではなかろうか。さらに、街頭に出て気勢を上げもしないで、参議院選挙に勝てるわけがない。今起きていることは、衆議院で多数派を占める民主党の数の暴力である。それだけに、谷垣禎一総裁を始めとする自民党執行部は、あらゆる抵抗策を講じるべきではなかろうか。そして、保守派の新党とも提携し、日本を守る救国戦線を結成し、国民に広くアピールすべきだろう。総理大臣の首を挿げ替えただけで、やっぱり民主党を支持しますという世論になったのには、野党第一党の自民党の責任も大きいのである。とくに、大島理森幹事長の影が薄いのはなぜだろう。もう少し派手に与党とやりあうべきだろう。与党惚けからそろそろ脱却しないと。

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