米軍の普天間基地の移設問題に業を煮やした菅直人首相は、民主党の喜納昌吉参院議員に向かって、「もう沖縄は独立した方がいい」などと語ったという。それが本当であるならば、とんでもない暴論である。それだけで総理大臣の職を辞すべきだろう。昭和20年3月26日から始まり、6月23日まで繰り広げられた沖縄の地上戦での日本人の戦没者は、軍民で20万人を超えるのである。さらに、4月6日から始まった沖縄戦での神風特攻隊は、終戦の日の8月15日まで行われ、海軍機と陸軍機合わせて1912機が出撃したのである。そして、3018名ものパイロットが散華した。そこまでして日本人は沖縄を死守せんとしたのである。菅首相は、その死者の霊に申し訳がないと思わないのだろうか。冗談であっても、そんなことを一国の宰相が口にすべきことではない。鳩山由紀夫前首相もそうだったが、国家が何によって成立しているのか、何を守らなければならないのか、ということを考えたことがないのだろう。国家の三要素は、領土、国民、主権なのであり、第一番目にくるのが領土なのである。そんなことも知らずに、この国をどこに引っ張ってゆくつもりなのだろう。仙谷由人内閣官房長官は、永住外国人の地方参政権付与法案をあきらめていないようだ。それはいうまでもなく、国民主権を否定することだ。民主党政治をこのままにしておけば、日本という国家は解体されてしまうのである。領土も国家主権も放棄するわけだから。
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