草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

漂流するだけの羅針盤なき政権運営を嗤う

2010年06月27日 | 政局

 悪口は誰でも言えるが、実際自分がやるとなると、並大抵のことではない。菅直人首相も、今になってそのことを痛感しているはずだ。だからこそ、自民党の消費税10㌫値上げという案に興味を示したり、枝野幸男幹事長は、みんなの党に歩み寄ったりするのだろう。そもそも方針がまるっきり定まっていないのである。菅首相の自信のなさが見え見えである。これまでの「ジミンガー」では通用しなくなったのだから、自分なりの理念とか政策とかを示すべきだろう。しかし、ここにきての民主との迷走ぶりは、あまりにも異常である。鳩山由紀夫前首相の発言については、色々取り沙汰されてきたが、あくまでもそれは個人レベルであった。菅首相になってからは、それが内閣全体にまで広がってきており、方向性がまるっきり見えてこないのである。みんなの党は、どちらかというと小さな政府を目指している。民主党の場合は、労働組合をバックにしているだけあって、大きな政府にならざるを得ないのである。にもかかわらず、現職の民主党幹事長がみんなの党にエールを送っていいのだろうか。民主党のなかにも、松下政経出身者を中心にした小さな政府派がいるのは分かるが、党内でもっと議論を深めるべきだろう。何でもありの昔の自民党と同じでは、日本がどこに向かうのか見当がつかないからだ。一口に民主党政権とは言っても、鳩山前首相と菅首相では、考え方に大きな違いがあり過ぎる。その辺のことをきちんと国民に説明してもらわないと。

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政治家にとって消費税値上げは鬼門

2010年06月27日 | 政局

 消費税を上げるかどうかで各党が色々言っているが、国民からすれば、値上げには断固反対ということになるわけで、袋叩きに遭うのはしかたがないことだろう。しかし、言いだしっぺが野党自民党だというのも首を傾げるが、それを参考にさせてもらうという与党民主党もよくわからない。今日の新報道2001では、枝野幸男幹事長も防戦一方だったが、フジテレビらしくバックアップしてくれたので、それほどボロも出さずにすんだようだ。しかし、政権を担当する者にとっては、増税は鬼門ではなかろうか。それだけで失速しかねないからだ。それでもあえて口にしたのは、バラマキをするための財源がないからだろう。消費税の導入ということになると、すぐに思い出すのは、昭和63年に竹下登内閣が消費税の導入を強行したことで、国民の総反発を買ったことである。確か土井たかこブームが起きて、社会党が参議院選挙で大勝したと思う。国民から税金をむしり取るのは、それだけ難しいのである。会社経営も国家経営も同じようなもので、何かしようとすると金が要る。政権与党になると責任がともなうのであり、問題は批判を恐れずに前に進めるからだ。すぐに腰砕けになるのが今の政治家なので、またまた迷走するのは目に見えてはいるが。

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