参議院選挙が公示されたことで、テレビ局の報道も公平になってきたようだ。マスメディはその点では抜け目ない。できるだけ、取り扱いも平等にするしかないので、偏向報道は難しくなってきているようだ。選挙以外のときも、そうすればいいのである。やたらとコメンテーターが誘導するような発言は慎むべきだからだ。公示一日目に、たちあがれ日本と民主党が小競り合いを演じたようだが、国民主権にこだわる勢力と、外国人に地方参政権を与えようとする勢力の激突というのは、多くの国民に考える材料を与えたのではなかろうか。作家としての石原慎太郎が、あらかじめ意図したわけではないだろうが、見るに見かねて激怒したのだろう。新聞は産経や毎日が取り上げているが、テレビはいつもの通りの黙殺である。日本人が外国人とどのように付き合っていくかは、大きな課題である。そのことを民主党はマニフェストでは言及していない。それでいて、すぐにでもその法案を通そうとしているのである。かつてこの国のかたちにこだわった三島由紀夫に対して、石原は異議を唱えていた。しかし、亡国の道を歩もうとしている日本を救うために、石原も変わったのだと思う。ルールを守らずに嫌がらせをする民主党の宣伝カーに向かって、「うるせーな、コラ! どこの外国人だ。日本人ならルールを守れ」と怒鳴った石原は、命がけで国を愛する憂国の志士なのである。 国民が今考えるべきは、この国のかたちを守るか、それとも根本から否定するかの、どちらを選択するかである。破壊すれば取り返しが付かなくなるというのが、国を思う保守派の主張なのである。
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